北海道北広島市で10月3日(月)と17日(月)、JFAこころのプロジェクトの支援企業である三井不動産、三井アウトレットパーク札幌北広島が協賛する「夢の教室」が4クラスでが開催されました。今回授業を行ったのは、新ベースボールパークの完成が近づき盛り上がる北広島市にある、大曲中学校の2年生4クラスです。

10月3日(月)の授業には、北京オリンピック競泳日本代表でメドレーリレー銅メダリストの宮下純一さんが登壇しました。

「夢の教室」オンラインは、夢先生が登場する前にアシスタントが画面に登場し生徒たちと夢先生の距離を近づける「出会いの時間」から始まります。まずは今回の授業を協賛している三井アウトレットパーク札幌北広島の施設紹介などが行われ、そしていよいよ夢先生である宮下さんが画面に登場します。現役時代の映像や写真、宮下さんにまつわるクイズで距離を詰めて行きます。実際にメダルを触ることは出来ませんが、生徒たちは宮下先生の貴重な体験を聞くともに、宮下さんが夢を叶えるまでに経験したことをもとに、夢を叶えるために必要な大事なメッセージに耳を傾けていました。

続く17日(月)に登壇したのは、女子のプロサッカーリーグ・WEリーグのちふれASエルフェン埼玉に所属する山本絵美選手です。

山本選手は、2004年に行われたアテネオリンピックに出場。2000年のシドニーオリンピックでは予選敗退でオリンピックに出場できなかったなでしこジャパンでしたが、アテネ大会の予選では朝鮮民主主義人民共和国戦に勝利してオリンピック出場権を得たのでした。そんな山本選手が、サッカーに出会い夢を持ったきっかけや、「好き」を続けるために現在とは違う当時の大変な環境に苦労したことなどを話します。たくさんのつらい思いがありながらも、好きなことを諦めずに続けることによって手に入れることができた夢について熱く語りました。

2日間の授業とも「夢の教室」を受講した生徒たちは画面からも伝わる夢先生の熱量を感じ、自分の夢と、夢先生あてのメッセージを夢シートに書きました。そして、その夢シートには、夢先生からの返事が一人ひとりに書かれて子どもたちの手に戻っていきます。

支援企業コメント

小松達哉 様（三井アウトレットパーク 札幌北広島 オペレーションセンター）
三井アウトレットパーク札幌北広島では地域の繋がりを大切に【つなげる未来プロジェクト】や【北海道の絆プロジェクト】など積極的に実施をしております。今回も本プロジェクトのお話をいただき、近隣の学校に通う生徒の夢を応援することができればと実施に至りました。
私自身、初めて授業を見学させていただきましたが、想像以上に生徒の皆さんの夢がキラキラと輝いており、本プロジェクトを実施することができ、良かったと心から感じました。将来有望な中学生の皆様と夢先生の出会いは人生において本当に大きなものだと感じ、私も中学時代に授業を受けてみたかったと思いました。
今後も三井アウトレットパーク札幌北広島は、このようなプロジェクト･イベントを通して、児童・生徒・学生の夢を応援できるような施設運営を実施するとともに、皆様に夢と感動をもたらすことが出来る、魅力溢れる商業施設にできるよう日々励んで参りたいと思います。この度は素敵な機会をありがとうございました。

担任教員コメント

八戸将樹 先生（北広島市立大曲中学校 担任）
初日の2学級は北京オリンピック400mメドレーリレーで銅メダルを獲得した水泳選手の宮下純一先生に講義をしていただきました。宮下さんの明るい人柄と、ユーモアあふれる授業に生徒は引き込まれていました。「シャンプーハット」のエピソードから始まり、「水泳をやめてもいい」と高校の先生にいわれたときの気持ちなど、熱量をもって話をしてくれました。生徒は現在の自分の状況に話を重ねながら、夢をあきらめずに努力することの大切さを再確認していたようです。
2日目はなでしこジャパンに選出された山本絵美選手にお話をしていただきました。「考えて努力する」ことの大切さや、自分が子どもだった頃の苦労（女子サッカー選手の人口が少なかったこと）を真摯に話してくださいました。山本選手の気さくな人柄が生徒にも伝わり、生徒たちも最後まで集中して話を聞いていました。
私も日本を代表するスポーツ選手の話を聞くことができて大変勉強になりました。このような機会を提供していただいた宮下純一さん、山本絵美選手、三井不動産様、ありがとうございました。