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JFAエリートプログラム女子U-13トレーニングキャンプに32名が参加
2021年04月02日
3月28日(日)から31日(水)にかけて、高円宮記念JFA夢フィールド(以下JFA夢フィールド)でJFAエリートプログラムU-13女子トレーニングキャンプを実施しました。この女子U-13は、2020年度に予定していた2回の活動が新型コロナウイルスの影響で叶わず、今回が初めてのキャンプとなりました。
選手・スタッフは集合後にSmartAmp法検査を受け、全員の陰性を確認し、活動を開始しました。初日午後、緊張の面持ちでピッチに立った選手たちはまずフィジカルテストを行い、自分の基礎となる部分を把握することからスタートし、その後はフィジカルトレーニングを行いました。また、夜のミーティングではフィジカルテストの結果をフィードバックするとともに、食事をはじめとするセルフコンディショニングの大切さについて学びました。
2日目、3日目は午前、午後のトレーニングを、感染予防対策をとりながら行いました。夜の時間には、代表活動を数年後に控える選手たちへU-16日本女子代表の狩野倫久監督からレクチャーを行い、選手たちはそれぞれの想いでこれからの目標を胸に刻みました。最終日となる31日(水)は、Aグループ、Bグループでのゲームを行い、キャンプ最後のトレーニングを締めくくりました。4月からカテゴリーがひとつ上がり、U-14となる選手たちですが、互いに成長してまた会えることを約束し、それぞれ帰路につきました。
監督・選手コメント
木村リエ 監督(JFAコーチ/JFAアカデミー今治)
全国9地域より32名(FP28名、GK4名)が参加し、エリートプログラムの約束である「自分で観て・感じて・行動」「失敗を恐れずに積極的にプレーする」「いつでもどこでも誰とでも関わりを持つ」ことを確認し、また今回のトレーニングキャンプでは「目標を持つ」ことを約束として付け加え確認しました。
オンザピッチでは攻守においての本質である「ゴールを奪う」「ボールを奪う」ことから、質への追求とインテンシティを求めました。選手はそれぞれが判断しながらチャレンジをし、最終日のゲームではお互い勝負にこだわって、取り組んできた自身のプレーを発揮し、オフザピッチにおいては選手自ら声を掛けながら率先して準備をするなど、今何をすべきかを判断しながら行動していました。前日までエリートプログラム女子U-14に帯同していた、狩野倫久U-16日本女子代表監督にもレクチャーをしていただき、U-13年代の選手にとっては一番近い代表であり、今の自分自身からの積み上げをイメージすることができ、大変貴重な時間になったと思います。今回の活動を通して経験したことを自分自身の成長とし、所属チームや地域の仲間とともに成長するきっかけにもしてほしいと思います。
最後になりましたが、今回様々な対策を施しながらの活動で無事に活動を終えることが出来ました。活動が始まる前から多くの準備をして下さった関係者の皆様、そして選手を派遣して下さった所属チーム関係者の皆様、そして何よりも近くでサポートし送り出してくださったご家族の皆様に感謝いたします。
FP 古田麻子 選手(セレッソ大阪堺ガールズU-15)
私がこのキャンプで1番印象に残っているのでは攻撃のトレーニングです。私は攻撃が得意なので、2人目、3人目の動きやシュートを打つタイミングを教わってゲームに生かせたので良かったです。2日目の5対5のゲームではゴールを奪うためにファーストタッチでゴールに向かうことやコースが空いたらシュートを打つなど、教わったことを生かして得点が取れました。このキャンプで教わったことを心にとめておいて、今後、日本代表に選ばれたり、オリンピックに出たいです。
FP 原ひばり 選手(JFAアカデミー福島)
4日間の活動では学ぶことがたくさんありました。サッカー面、フィジカル面だけでなく、コンディション面でもたくさんのミーティングもありました。特に私が一番心に残っているのは2日目のレクチャーのときに「常に、どんな時でも、ポジティブな態度でいる」ということです。私は体力テストになるといつもいやだなと思ってしまいます。ですが、この話を聞いて、走ったり、ジャンプをするのも自分のため、成長のチャンスだ、と思って行動すると良い記録が出せるのではないかと思いました。なので、チームに帰って苦しいこと、悔しいことがあっても、ポジティブにとらえられるようにしたいです。このような大変な状況のなかでもエリートプログラムを開催してくださった方々に感謝して、今後もがんばっていきたいです。
FP 菊地花奈 選手(北海道コンサドーレ旭川U-15)
新型コロナウイルス感染拡大のなか、このような機会を与えていただいたこと、このJFA夢フィールドという立派な施設でトレーニングをさせていただいたことに感謝しています。一人一人のプレーの特徴がわからない中でトレーニングをするのは少し不安もありましたが、失敗を恐れず積極的にチャレンジすることができました。このキャンプで学んだことは、感謝の気持ちを忘れないこと、人とのコミュニケーションの大切さ、オンとオフの切り替えを素早くすることなどです。サッカー面では、パスの正確性、ポジショニング、味方との声かけなどの課題を自分で見つけることができました。また、今回の経験を活かし、自分のチームに戻っても妥協せず、日々努力していきます。そして将来、必ずプロサッカー選手になりたいと思います。
GK 福田真央 選手(JFAアカデミー福島)
私はこの「エリートプログラム」の中で「当たり前を当たり前のようにやり遂げることが一番難しい」ということを学びました。私は、この「当たり前」をやり遂げるには、今日まで学んできたものを出し切れば「当たり前」を出すことができるのでしょうか?そこで私は、今回のプログラムでのレクチャーなどを振返り、習慣化することが「当たり前」にできるようにつながると思いました。私にこのような疑問をもたせてくださったのは、このプログラムに携わってくださった方々にヒントをもらったからだと思います。そしてこれから、ここで感じたことを大切に、自分自身でも常に考えていきたいと思います。