ニュース
FIFAグラスルーツコース&フェスティバルを石川県七尾市で開催
2015年10月02日
9月22日から27日にかけて、石川県七尾市和倉、能登島にて「FIFAグラスルーツコース&フェスティバル in JAPAN」が開催されました。2010年から毎年開催され、今年で6回目を迎える本コースは、FIFAとJFAが共同で開催し、キッズ年代の子どもたちへの指導について研修する貴重な機会となっています。
今回もFIFAよりホルスト氏(ドイツ)、小野剛氏をインストラクターに迎え、JFAキッズプロジェクトインストラクターとともに講義と実技を行いました。本コースの終盤26日には、南は沖縄から北は北海道まで、全国から結集した31名の受講者が、地元石川の子どもたちに対してフェスティバルおよびトーナメント(ゲーム大会)を開催しました。当日は、受講生それぞれが、それまでに研修した成果を十分に発揮して、能登島に集まった140名の子どもたちに対して熱心に指導し、子どもたちの笑顔があふれるイベントとなりました。受講者は、「グラスルーツはその国の宝だ」というインストラクターの熱のこもった言葉を胸にそれぞれの地域に戻りました。
FIFAインストラクターコメント
Horst KRIETE FIFAインストラクター
今回のFIFAグラスルーツコースは熱心なJFAスタッフによって準備が整えられていました。すべてのアレンジが遅滞なく完了していたので、私も完全にコースに集中することができました。受講者たちは日本各地から集まってきましたが、非常に建設的な「チーム」を作り上げ、一人ひとりが献身的に取り組むと同時に、学ぶ意欲に溢れていました。夜遅くまで行われたグループワークでも、各々が自分のアイデアや経験を持ち寄り、受講者それぞれが『サッカーはチームスポーツである』ということを体現し、一人ひとりが「ゲームをディべロップする」というFIFAのミッションに関わっていました。全員がすでにJFAの指導者資格を保有しているにも関わらず、フェスティバルのオーガナイズやスモールサイド・ゲームの運用についてもっと多くの情報を得ることや、キッズレベルに適合した指導法を身につけることに高い意欲を持っていました。
「すべては子供たちのために」がこのコースの指針です。コースやフェスティバル、最後のトーナメントでプレーする子供たちを見るのはこのうえない喜びでした。はっきりと言えますが、こうした熱意を持ったコーチ・エデュケーターとモチベーションの高い子供たちが、日本サッカーの未来を力強いものにしてくれる素晴らしい基盤をもたらしてくれるでしょう。
JFAインストラクターコメント
皆川新一 JFAインストラクター
ナショナルトレセンコーチ、各都道府県の技術委員長、キッズ関連の活動をしている方々総勢31名が石川県の和倉に集まり、FIFAからインストラクターを迎えて26日のフェスティバル開催に向け、22日から25日までその準備を行いました。〝グラスルーツフェスティバルとは?〟を学習し、そして〝Fun&Quality〟を求めて、多くのレクチャーとグループワーク、そしてピッチ上での実技と振り返りを重ねて進めていきました。26日には約140人の小学1年生から4年生までの子どもたちを迎え、受講生も含めて大いにサッカーを楽しみ、多くの笑顔と活気が溢れた一日となりました。開催県の石川県サッカー協会の関係者の方々には準備からコース終了までの間、運営のサポートにご協力いただきました。本当にありがとうございました。
受講者コメント
中野勝彦 氏
グラスルーツの取り組みがいかに重要であるか、楽しさを求めつつ質を求めていくこと、積み上げがありゴールデンエイジがより輝くことを学びました。普段は2種に関わっていますが、グラスルーツのフィロソフィーや取り組みを知ることができ、フェスティバルを自分たちで作り上げることができた大変達成感のある講習会でした。
田村志郎 氏
受講者が日に日に打ち解けていきフェスティバル開催という目標に向かって必死に学び、向上することができたと実感しました。インストラクターのホルスト氏に情熱を強く感じました。また本場FIFAの指導や思考にふれることができたことがとても良かったです。またグラスルーツの内容、考え方など再確認することもできたので充実した時間となりました。これほど心が動く講習会は初めてでした。子ども、人と関わる仕事をする上でまず学ぶ仲間が関わりをもつことがとても大切であると改めて教えていただきました。
山宮俊寛 氏
日本全国からたくさんの仲間が集まり、たくさんのことを共有し1つのプロジェクトに取り組んだりとたくさんの学びと喜びがありました。各セッションでの指導実践でも多面的なアドバイスをいただき、自身の指導力向上につながりました。インストラクターのホルスト氏からは、海外での経験も多く豊富な体験談など貴重なお話を聞くことができました。今回経験したことを広げ、地域に活かしていきたいと思います。大分で日本一のグラスルーツフェスティバルを目指していきたいです。