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小学校体育サポート研修会を四国大学(徳島県)で開催
2020年10月14日
10月10日(土)、徳島県の四国大学にて小学校体育授業サポート研修会を開催し、教員を志望する学生、小学校教員の計20名が受講しました。徳島県での開催は2018年12月に続き、2回目となります。
より多くの学校・クラスでサッカーの授業を行ってもらえるよう、新学習指導要領に沿ったJFAが推奨する内容(※)を伝える場として、2014年から「小学校体育授業サポート研修会」を開催してきました。今年は新型コロナウイルスの影響で全国各地の開催が延期・中止となっており、2020年度は今回が初の開催となりました。
※「新・サッカー指導の教科書」
http://www.toyokan.co.jp/book/
27/b454047.html
インストラクターコメント
尾形行亮 JFA小学校体育サポートインストラクター/ナショナルトレセンコーチ
徳島県の小学校教員及び教員を志望する大学生を対象に、JFAが考える、体育の楽しいサッカーの授業について研修会を実施しました。本研修会の目的の1つである、「まずは、参加者の皆様がやって楽しいと思える」活動になるよう、コロナ禍でも実施可能なものを提供することを考えました。
実技では、1単位時間の流れやそれぞれの活動の意図、評価の視点、声掛けの仕方、難易度の設定の工夫等を体験。講義では、単元や授業づくりにむけた考え方等を共有したりしました。現職の教員と教職を目指す学生それぞれが持つ、経験や思い、気づきを交流しながら進めることができました。
参加者の皆様は、とても意欲的に参加され、おかげさまで活気あふれる研修会となりました。休日にも関わらず御参加いただいた参加者の皆様、開催に御尽力いただいた徳島県関係者の皆様に感謝申し上げます。
田村博 氏 一般社団法人徳島県サッカー協会 小学校体育サポートインストラクター
「ぼっこ、持ってきてー。」 何のことか?研修会での一場面です。
川渡りの活動中、参加者の守備の熱量がピークに達し、ぼっこが真っ二つにちぎれてしまいました。コロナ禍においては、人と人が手をつなぐことすら危うさを感じてしまいます。握手、ハイタッチ、手をつなぐこと、人と人との距離がグッと縮まる大切な瞬間です。新聞ボール作りの余った新聞紙で紙のぼっこを作り、両端を握り合うことで手をつなぐことに変えました。できないことだから、はじめからやらないのではなく、何か方法はないか、こうすればできるんじゃないか、不可能を可能にするアイデアを出し合って授業を創り上げることの原点を感じた印象深い一コマでした。
※ぼっこ 尾形先生出身の北海道の方言で木製の棒
参加者コメント
岡澤亜由奈 さん(四国大学生活科学部児童学科4年)
「できるから楽しい」「できないから楽しくない」という、体育教育における課題をどのように改善すべきか、とても勉強になりました。身体を動かすことが「本当に楽しい!」と思えるようになりました。現場でも実践していきたいです。
大木宏美 さん(四国大学生活科学部児童学科4年)
走る、考えて動くということで汗をかき、とてもよい運動になりました。自分自身で身体を動かすことが楽しかったです。ルールや、最後の「なんのためにこの研修を行っているか」の意義についての説明がとてもわかりやすく、理解できました。遠くからお越しいただき、ありがとうございました。
元木智美 さん(徳島市立論田小学校 教員)
ひとつひとつ丁寧に指導、助言をくださったので、とてもわかりやすかったです。笑顔でラフに話かけてくださり、緊張もほぐれました。「体育の授業をもっと楽しくしよう!工夫しよう!」という思いが強くなりました。今日学んだことは、学校に持ち帰って子どもたちに返します。