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Jクラブフィジカルコンディショニングスタッフ研修会を開催
2020年12月25日
日本サッカー協会(JFA)は、フィジカルフィットネスプロジェクト主催事業として、J1~J3クラブのフィジカルコンディショニングスタッフ研修会を、12月21日にオンラインで開催しました。今回の研修会は、新型コロナウイルス感染症の影響による活動自粛後のコンディショニングについて情報共有をし、各クラブのトレーニング計画の参考としていただくことを目的に実施しました。
まず、JFAから、SAMURAI BLUE(日本代表)、U19日本代表チーム活動について報告を行いました。次に、川崎フロンターレおよびサガン鳥栖から、クラブの現状の報告やトレーニングに関する活動事例を紹介いただきました。その後、参加者はグループに分かれて「今シーズンの過密スケジュールのコンディショニング」というテーマでグループディスカッションを行い、クラブの活動で苦労したこと、工夫したこと、けが人の傾向などについて話し合いました。
講師コメント
菅野淳(JFAフィジカルフィットネスプロジェクトリーダー)
毎年恒例のJクラブフィジカルコンディショニング研修会は集合形式で行っていたところ、今年はオンラインでの開催となりました。今シーズンは超過密スケジュールとなりましたが、皆様お疲れのところたくさんのご参加をいただきました。
Jリーグクラブにはフィジカルコンディショニングをコントロールするスペシャリストが在籍しており、ディスカッションではこの難局をどう乗り切ったか、率直な意見交換をしている姿が印象的でした。特に、快くクラブ発表を引き受けていただいた川崎フロンターレ篠田さん、サガン鳥栖野田さんには心より感謝いたします。今後もこのような機会を通じてJFAの活動とJリーグクラブの皆様と意思疎通を図っていきたいと思います。
参加者・発表者コメント
篠田洋介 様(川崎フロンターレフィジカルコーチ)
経験したことのない環境下において、コンディショニングにかかわるコーチやメディカルグループが協力し合い、いろいろなチャレンジをしながら戦い抜いたシーズンでした。研修会では、連戦時のリカバリー、練習、食事、睡眠、セルフケアの方法などを共有でき有意義な時間でした。今後も研鑽を継続し、フィジカルフィットネス向上に挑戦していきたいと改めて思いました。来年は日常を取り戻し、皆さんと一緒に研修会が行えることを祈ります。
野田直司 様(サガン鳥栖フィジカルコーチ)
今回研修会に参加することで、日本代表の松本さんおよびアンダーカテゴリーの中馬さんから各取り組みについて知ることができました。日常からよりコンタクトレベルを高める重要性を感じました。またコロナ影響下での代表活動が困難な中で、招集される選手のコンディションのばらつきを整えるためにさまざまな指標を下に実施されていることも大変勉強になりました。
川崎フロンターレの篠田さんからは年間を通じて栄養・睡眠・セルフケア・個人トレーニングなど包括的な選手へのアプローチが結果へと結びついた話を聞くことができて、改めて日々の努力が身を結ぶことを学びました。今回私はサガン鳥栖におけるコロナ活動自粛期間中のコンディショニングおよびリーグ再開に向けた取り組みについて発表をさせて頂きました。リーグ再開に向けた取り組みが皆様のお役に立てたらと思います。