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フィジカルフィットネス「サッカーの暑さ対策」リフレッシュ研修会を開催
2021年08月02日
全国各地で平年より早く梅雨明けの時期を迎えていますが、新型コロナウイルス感染症の状況により、気温上昇に対する身体の適応状況が例年とは異なり、選手の熱中症のリスクが高まっています。そのような状況のなか、フィジカルフィットネスプロジェクトメンバーの中村大輔氏を講師に迎え、「サッカーの暑さ対策」と題し、ウェビナー形式の講義および質疑応答を7月15日(木)から20日(月)までのあいだで分散開催しました。
今回の一連の研修会には、指導者総勢300名以上が参加しました。受講者は講義を通じて、熱中症発生のメカニズムや予防対策などを、科学的データを基に体系的に学びました。フィジカルフィットネスプロジェクトでは、現場の指導で求められるテーマについて、今後も定期的にリフレッシュ研修会を実施していく予定です。
※研修会は当初7月12日に開催予定でしたが、JFAの不手際により日程変更することとなってしまい、受講者の皆様には大変なご迷惑をおかけしました。改めてお詫びいたします。
講師コメント
中村大輔 フィジカルフィットネスプロジェクトメンバー
暑さ対策というと、パフォーマンス発揮を考えてしまうこともあると思いますが、我々指導者は、選手を熱中症から守ることを第一として考える必要があります。しかし、両者は別物ではなく、熱中症対策を行うことが、暑さの中でもパフォーマンス発揮を維持するための対策になります。今回のセミナーでは、暑さ対策をなぜ行うのか?行うとどのようなことが生体内で起こるのか?という点を、科学的な背景を踏まえて紹介することを心掛けました。水分補給や身体冷却がよいということはわかっていても、それらを行うことで、どのような生理学的な利点が得られるのか?という視点を持つことで、暑さ対策の実践がより整理しやすくなると考えたからです。
今回のセミナーが、科学的な根拠に基づいた、暑さ対策の実践に役立つことを願っています。
受講者コメント
上田真也 さん
暑熱対策について、学術誌に掲載されているデータを用いて、分かりやすく、丁寧に解説していただき、ありがとうございました。受講生から出された現場の素朴な疑問にも納得のいく回答をしていただき、現場に直結する暑熱対策について深く学ぶことができました。
佐藤哲哉 さん
熱中症対策、暑熱対策について、理論的なところから、各チームや代表チームでどのように実施しているかといった実践的なところまで、非常にわかりやすくご教示いただきました。特に今回は東京オリンピックに向けてどのように対策がされてきたか、またオリンピック期間中にどのような対策が講じられるのかを知ることができ、違った視点でオリンピックを見ることができそうだと感じました。 環境が変化していく中(温暖化、酷暑など)で、多くの人が安全にサッカーを楽しむためには絶対に知っておくべき情報が得られる講習会であったと思います。毎年この時期に開催されているという意味を踏まえ、自分のリマインドのために、何より選手の安全のために、今後も必ず受講させていただきたいと思います。
有田雅行 さん
現場からの質問がたくさん寄せられ、熱中症に対する関心度の高さが伺えました。中村講師の講義は科学的データに基づいたものでありながら、分かりやすく咀嚼されていたのでよかったです。帯同された大会の経験談などもお話いただけると、更に実践に基づいた具体的な話になってもっと良かったかもしれません。
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