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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第65回 岡本三代 タイ女子代表・U-20女子代表監督
2022年06月28日
日々のサッカー活動
2021年3月にタイに赴任し1年2ヶ月が経過しました。昨年はコロナ禍の真っ只中にあり全活動においてコロナ感染対策の影響を受けながら進めざるを得ない状況でした。国内リーグが開催できない状況でもあったため、今年1月に開催されたAFC女子アジアカップインド2022までの9ヶ月のうち、約8ヶ月(240日間)は合宿を行いクラブチームのような活動をしながら選手やスタッフと濃厚な期間を過ごしました。
タイ女子代表監督に就任するにあたっての最大のミッションは、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023出場権の獲得です。その目標達成に向けて日々選手・スタッフとチーム一丸となって活動を行っています。
大会に向けて
昨年9月にパレスチナにてAFC女子アジアカップインド2022 の1次予選が開催され、マレーシアに4-0、パレスチナに7-0で勝利し、インドでのアジアカップ本戦に進むことができました。
パレスチナから戻って3週間のオフを取り、11月から合宿を再開してインドでの最終予選に向けて準備を行いました。最終予選までに海外遠征や国際親善試合の計画を立てていましたが、やはりコロナ拡大の影響があり対外試合が全てキャンセルされ、実現できたのが国内での男子チームとのトレーニングマッチのみとなったことは、公式戦の経験と事前準備の不足に繋がり、大会前の不安材料となりました。
大会本番・振り返り
最終予選では1月17日にインド・ムンバイに入り、初戦のフィリピンに0-1で敗戦、インドネシアに4-0で勝利、オーストラリアに1-2で敗れましたが、ワイルドカードでノックアウトステージに進出できました。勝てばワールドカップ出場が決まる日本戦でしたが、0-7で敗れたためプレーオフに回ることになりました。
ワールドカップ開催国のオーストラリアが準々決勝で敗れたため、続くプレーオフはベトナム、チャイニーズ・タイペイ、タイの総当たりによる対戦で成績上位の1チームがワールドカップへの出場権を獲得する形式になりました。しかしベトナムに0-2、チャイニーズ・タイペイに0-3で敗戦し、来年2月にオーストラリアで開催される大陸間プレーオフに回ることになりました。
非常に残念なことに、大会期間中にチーム内クラスターが発生し、各試合にエントリーできない選手が続出してしまいました。私自身も大一番の日本戦、ベトナム戦、チャイニーズ・タイペイ戦を欠場してしまい、本当に悔やんでも悔やみきれない状況でした。しかし、過酷な状況下でも最後まで諦めず戦ってくれた選手・スタッフのお陰で大陸間プレーオフのチャンスを獲得できたことで、私たちの目標は道半ばです。
現在は大陸間プレーオフに向けASEANでの大会を経験しながらチームの強化・レベルアップを行なっています。選手・スタッフと共に経験できる全てのことに感謝し、目標達成に向け日々奮闘しています。
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