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『4種指導者向けフットサルリフレッシュ研修会』を実施

2023年08月08日

『4種指導者向けフットサルリフレッシュ研修会』を実施

7月22日(土)にかもめパーク(神奈川県サッカー協会フットボールセンター)で、そして31日(月)に高円宮記念JFA夢フィールドで、『4種指導者向けフットサルリフレッシュ研修会』を実施しました。

この研修会は、日々のサッカーのトレーニングの一環として、あるいはバーモントカップに代表される大会等への出場を目標にサッカーと並行してフットサルにも取り組んでいる、あるいは今後取り組もうとしている4種サッカーチームの指導者を主な対象に、フットボールの原則に基づいたサッカーとフットサルに類似する点、共通する点を踏まえて、サッカー指導に生かすことのできるフットサルの指導を学ぶことを目的に開催しています。また、研修会の趣旨に鑑みて受講者は原則としてまだフットサル指導者ライセンスを持たないサッカー指導者に限定し、指導者がフットサル指導に(ほぼ)初めて触れる機会を作ることで新たな知見を吸収し、選手たちの未来に幅広い選択肢を準備することも大きなテーマとしています。

研修会は前半が講義、後半が実技という構成で行われました。講義では序盤に4人程度のグループを作ってグループワークを行い、そこでは指導者がそれぞれが持っているフットサルのイメージや、いざフットサルを指導するとなった場合の難しさや疑問点などを出し合い、シェアすることから始めました。研修会を担当した加藤正美チューター、横山哲久チューターは指導者が抱えている課題や疑念を、指導者との対話、また時には受講者全員に投げかけながら双方向のコミュニケーションを通じて丁寧に紐解きながら、「サッカーとフットサルはともにフットボール。原理原則は同じ」というメッセージを、映像を交えて伝えていきました。

後半は場所を移して実技の実践となりました。ここでも、フットサルで多用される足裏を使った技術や特徴的なシステム等に注目するのではなく、あくまでフットボールの原理原則をベースに取り組みます。この研修会では2対1、3対2といった攻撃側の数的有利の局面を設定し、いかにボールを前進させることができるかをテーマにしています。サッカーでも局面を切り取ればフットサルと同様のスモールサイドゲームが展開されており、相手プレッシャーの回避やボールの前進に必要な工夫に差異はありません。ことフットサルにおいては個々の選手が使えるスペースが狭く、そのために相手のプレッシャーも速いという環境と、フィールドプレイヤーが4人しかおらず、GKにはバックパスルールが設けられているといった前提から、数的有利を生み出してそれを生かすことが勝敗を大きく左右します。フットサルで日常的に取り組まれているトレーニング手法を指導者自らが体験することでより具体的に本質にアプローチすることを促しました。

実技も講義と同様に受講者の積極的な参加姿勢のおかげで終始活気のある時間となりました。同じく研修会に参加した元フットサル日本代表の稲葉洸太郎フットサル普及担当コーチも一緒にボールを蹴りました。さすが元日本代表と思わせるプレーだけでなく、合間に個別に声をかけてアドバイスをしたり、また加藤チューター、横山チューターとは異なる視点で指導のポイントを全体にシェアするなど、大いに研修会を盛り上げました。

同じフットボールとして原理原則を正しく捉えつつ、新たなトレーニング手法に触れることで多くの指導者が見識を広めてくれたことと思います。サッカーの指導に生かすと同時に、これからもフットサルの指導にも取り組んでいただきたいと思います。

より詳しいフットサルの指導に興味をお持ちの方は、ぜひ公認フットサルC級講習会の受講をご検討ください。

スタッフコメント

加藤正美 チューター(バルドラール浦安)
まず、神奈川県サッカー協会のお声がけにより4種指導者向けフットサルリフレッシュ研修会を実施できたことに感謝します。今回の研修では、サッカーとフットサルの共通した部分に注目して講義・実技を進めました。「数的優位な場面でどのようにボールを前進させるのか」「指導者としてどのように選手に落とし込むのか」といったトピックで受講者の皆さんとディスカッションを行いました。皆さんとても前向きに取り組んでくださり、とても有意義な時間となりました。今後もこのような研修会を開催し、より多くのサッカー指導者の皆さんにフットサルを知っていただきたいと思います。

横山哲久 チューター(BONFIM)
この度はたくさんの方にご参加頂きありがとうございました。この研修会では、サッカーとフットサルを同じフットボールとして捉え、原理原則から共通した部分に目を向けて進めました。初めは、参加者の方々の悩みはフットサルの難しさや、専門的な知識のなさなど、サッカーとフットサルの間にある違いの部分に目がいきがちでしたが、講義・実技を進めていくうちに、サッカー指導を主たる現場にしている参加者の方々が日々実践している指導の範囲で解決出来るものがあると理解し、気づいてもらえたことが多かった講習会になったと思います。

稲葉洸太郎 フットサル普及担当コーチ
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!一緒にプレーさせていただき、楽しい時間を過ごすことができました。色々なご意見や質問をいただき、自分にとっても学びの場となったこと、感謝しています。今回の内容は、数的状況を常に考えてプレーすることで頭がずっと回転し、周りの味方/相手/スペースなどを常に把握しながらプレーすることに繋がっていきます。その上で、パスなのかドリブルなのか、スピードの上げ方などを判断しながら実行していくことが求められます。これはフットサルでもサッカーでも同じ要素なので、フットサルからでしか得られないということではありませんが、フットサルで獲得しやすいこととしては、少人数かつコントロールしやすいローバウンドのボールを使うことで顔が上がりやすく、より局面を意識しやすくなるというイメージだと思います。フットボールの入り口の年代には、サッカーもフットサルも含めて色々な刺激を感じてもらい、沢山のことを経験した中で自らプレーを選択出来るようになってほしいです。2日間ともにとても意欲的に参加していただき、皆さんのオープンマインドな雰囲気のおかげで一体感と活力のあるとても良い研修会になったと思います。

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