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S級コーチ養成講習会2023 Module4・集中講習⑧ 参加者レポート Vol.10
2023年11月09日
2023年度のS級コーチ養成講習会も後半戦に突入し、Module4がスタートしました。このモジュールからの指導実践では、参加者自身が選定したテーマで実践を行っています。いままでの実践では扱ってこなかったテーマを選ぶ参加者も多く、以前のModuleよりも白熱したフィードバックや意見交換が行われています。
Module4・集中講習⑧
期間:10月23日(月)~10月26日(木)
10月23日(月) | 午後 | 「メンタルトレーニング②」 田中ウルヴェ京 「プロフェッショナルコーチング論」 冨樫剛一 |
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10月24日(火) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 参加者プレゼン 「プロフェッショナルコーチング論」 反町康治 |
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10月25日(水) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 市立船橋高校 vs 川崎フロンターレU-18 視察 「Jリーグ及びJクラブの経営について」 鈴木徳昭 「Jクラブの経営状況とクラブライセンス制度について」 大城亨太 |
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10月26日(木) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「ユース育成/Japan's Way」 影山雅永 |
サポートプレーヤー派遣ご協力
慶應大学、和魂サッカースクール
参加者コメント
仲野浩 さん(JFAコーチ/関東女子担当)
10月23日から4週に渡るModule4がスタートしました。Module3はオンラインでの講義だったこともあり、参加者全員が集まるのは1ヶ月半ぶりで久しぶりに揃って一緒に取り組めることを嬉しく感じました。
集中講習⑧からの指導実践は指定された相手のシステムに対して自身のコンセプトでテーマを改善していくことを行ってます。監督役が自分の色を出しながら4人のグループでリレーションを図り、選手がより良くなるために指導を行い、終わった後のディスカションも含めて指導者として成長ができています。
また講義については、「メンタルトレーニング」「プロフェッショナルコーチング論」「参加者プレゼン」「Jリーグのクラブ経営とJリーグクラブライセンス制度」「Japan's way」を行いました。
「メンタルトレーニング」は田中ウルヴェ京氏から2回目の講義になりました。まずは前回の復習として指導者として自分のメンタルを整えること、今回はアスリートのメンタルを整えることを学びました。選手のやる気をどうやって起こすべきか、そのために自分の良いところを見つけられる習慣と、他人の良いところを具体的に見つけられることの必要性を学ぶことができました。
「プロフェッショナルコーチング論」では、前U-20日本代表監督の冨樫剛一氏からU-20ワールドカップに向けてのアジア予選やワールドカップ期間中の経験からの代表チームとしてのマネジメントの講義から限られた時間の中での工夫やディテールを突きつめる大切さを学ぶことができました。現JFA技術委員長である反町康治氏からは、準備とマネジメントというテーマで自身がJクラブの監督時代に取り組んでいたことを話していただき、その中で「人事を尽くして天命を待つ」という言葉のようにオンザピッチでもオフザピッチでも監督の準備で差をつけること、反町氏の監督としての準備の多さに驚かされました。
「参加者プレゼン」はModule3にてオンラインでのプレゼンテーションを行いましたが、今回2度目は対面でのプレゼンテーションになります。聞いている参加者にとってのプレゼンになるように話ができるように各自準備をしてきました。またプレゼンテーションする上での各テーマにおける定義付けを明確した中で論理的に構築することや、話す上での非言語のコミュニケーションも意識しながら行いました。
「Jリーグのクラブ経営とJリーグクラブライセンス制度」では、Jクラブの経営については、成長戦略として、60のクラブがそれぞれの地域で輝くことと、トップ層がナショナルコンテンツとして輝けるようにすることがある中で日本のクラブも海外クラブと比較しても負けないぐらいのビッグクラブが生まれてくることで日本サッカーの発展にも繋がると感じました。
また講義の中でのグループディスカションを通して、Jクラブの監督として注視すべき経営情報やクラブ運営の中で特に理解すべきことなどを考えることができるキッカケになりました。
「Japan's way」では、JFAのユース育成ダイレクターである影山雅永氏から話をしていただき、日本がワールドカップを掲げるため、ありたき姿から逆算して、そのギャップを埋めるためにこれからも様々なことに取り組まないといけないですし、その中でもダブルピラミッドの考え方のように、強化の山と普及の山が共に高くなれるようなシナジー効果が生まれるようになるべきだと改めて感じました。
今週は実技の際に慶應義塾大学の選手達に協力していただきましたが、サッカーのプレーだけでなくて取り組む姿勢であり立ち居振る舞いも含めて素晴らしいですし、忙しい中にも関わらず朝早くから時間を作ってサポートしてくれていることに感謝しております。本当にありがとうございます。
Module4に入り、今年度のS級も残り少なくなってきましたが、参加者同士でお互いを高め合い指導者として成長に繋げていけるように引き続き取り組んでいきたいと思います。
S級コーチ養成講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。