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S級コーチ養成講習会2023 Module4・集中講習⑩ 参加者レポート Vol.12
2023年11月24日
S級コーチ養成講習会2023はModule4 第3週目を迎えました。本週では、指揮者である広上淳一氏の講義で東京音楽大学の生徒さんによる生演奏が披露されました。講義では、広上氏の指導のポイントや実際に指導を受けていた生徒さんへのインタビュー等、音楽の指導現場を垣間見る素晴らしい機会となりました。
Module4・集中講習⑩
期間:11月6日(月)~11月9日(木)
11月6日(月) | 午後 | 参加者プレゼン 「プロフェッショナルコーチング論」 広上淳一(東京音楽大学 教授) |
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11月7日(火) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 参加者プレゼン 「規約・契約論」 播磨謙悟(JFA法務管理部) |
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11月8日(水) | 午前 | 「事例共有」 東城穣(JFA審判マネジャー) 指導実践 |
午後 | 指導実践 | |
11月9日(木) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「フットサル日本代表の取組み」 木暮賢一郎(フットサル日本代表 監督) |
サポートプレーヤー派遣ご協力
拓殖大学
参加者コメント
埴田健 さん(品川カルチャークラブ)
今回のModule4③では指導実践の時間が25分となり、最後の試験に向けての準備となりました。
監督としての戦術的なコンセプトをシンプルに明瞭に選手に提示できるかを意識しながら臨みました。それぞれのコンセプトの違いによって指導実践後のディスカッションでは、これまでよりも活発な意見が出て議論が深まり、次の段階につながる有意義な時間となりました
指導実践が5セッションの日もあり、拓殖大学サッカー部の選手にはいつも以上に尽力していただきこの場を借りて感謝申し上げます。
今週は4つの講義を受けました。
初日は、東京音楽大学教授の広上淳一先生の講義を受けました。先生は実際の卒業試験や合同レッスンの映像を通じて、学生への指導方法を示しました。特に、日本人が伝統的なやり方にこだわりすぎず、ルールを破ることの重要性や、指揮者が個性を尊重し、型にはまらないアプローチが必要であるという点が強調されました。我々指導者も同様に自身の個性やアプローチで選手と向き合い、チームを形成していく重要性を再確認しました。また、そしてバイオリンとピアノの生演奏を聴く機会を得ました。これらの楽器の演奏により、演奏者の緊張感や臨場感が伝わり、生演奏を通じて音楽の素晴らしさ感じました。
2日目は、JFA法務管理部 播磨謙悟氏の講義でした。育成補償制度や国際移籍、国内移籍などについて学びました。サッカーにおける選手の移籍や育成の仕組みがクラブの発展にいかに関わっているかを理解しました。連帯貢献と好循環がクラブやサッカーコミュニティ全体にとって重要であることを再認識し、指導者としてこれらの仕組みを生かし、選手の育成に努めていく必要があると思いました。
3日目の東城氏の講義では 競技規則とVARに関する知識をもとに、参加者が持ち寄った事例を通じてディスカッションが行われました。レフェリーの判断プロセスやVARの運用についての理解が深まり、意見交換が活発に行われました。
4日目はフットサル日本代表監督の木暮氏に講義と実技を体験させていただいました。
木暮氏の講義では、フットサルにおける攻撃モデルや戦術的なコンセプトに関する深い理解が得られました。特に、守備の原理原則に基づいたアプローチを用いて、フリーな選手と優位性を創り出す方法が紹介され、これらのアイデアがサッカーにおいても応用可能であると示唆されました。
木暮氏の実技では、トレーニングにおいて攻守の戦術がどのように組み込まれているかが具体的に紹介されました。攻守の切り替えやチーム全体の動きに焦点を当て、これがサッカーにおける戦術トレーニングとどのように類似しているかを確認しました。これにより、フットサルとサッカーの相互の理解が進み、異なる競技の要素を共通して理解することができました。
異なる分野の専門家から学ぶことで、自身の指導方法に新たな視点を得ることができました。今後はこれらの知識や経験を実践に生かし、より良い指導者となるために努力していきます。
S級コーチ養成講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。