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JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 山口 2月21日に山口きらら博記念公園多目的ドームで開催

2012年02月17日

JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 山口 2月21日に山口きらら博記念公園多目的ドームで開催

家族の触れ合いと、ボールを蹴る楽しみを味わうことをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 山口」が2月12日、山口きらら博記念公園多目的ドーム(山口市阿知須)で行われた。山口県では昨年の萩大会に続く2年連続2回目の開催。山口県内から25チーム約200人が参加、開場いっぱいに歓声が響いた。ファミリー賞は「ゆうちゃんず」が受賞。フェスティバル賞に「中山FC」、フットサル賞に「ツインドラゴン」が選ばれた。

ファミリー賞

宇部市東岐波から家族で参加した「ゆうちゃんず」がファミリー賞を受賞した。竹井秀富さん(38)真弓さん(39)夫妻と悠陽くん(15)、王紀くん(11)、望笑さん(10)の5人家族だ。長男の悠陽くんは日本代表の長友佑都のファンで小学4年からサッカーをはじめた。これまでは山口県のリーグに所属するSSS山口FCで活動してきたが、今春からは高校生。次は高校サッカーで活躍をめざす。次男の王紀くんも東岐波FCでサッカーやフットサルに夢中の日々。ドリブル突破でゴールを決めるアルゼンチン代表でFCバルセロナのメッシが大好きだ。末っ子の望笑さんもお兄ちゃんたちに負けないくらい元気いっぱいの女の子。東岐波小学校のバレー部で頑張っているそうだ。
秀富さんは「昔はバレーボールをしてました。家族全員で参加できることを知って申し込みました。子どもたちもだんだんと成長してくると、親といっしょになんて、いてくれないですからね。その意味でも今日のフットサルは家族みんないっしょで本当に楽しかったし、良かったです」。笑顔があふれる家族の中でも、一番頑張ったのは、何度もひっくり返ってゴールを守ったお母さんの真弓さんだ。「私はスポーツは何もやってないです。ただ、前日は子どもたちとシュートの練習はしました。でも、今日はずっとゴールキーパーだったんですよ」。このコメントに全員が爆笑。ピッチを躍動した子どもたちとは対照的に、久しぶりの運動で息を切らしたお父さん。体の痛みが翌日の仕事に影響しそうと不安がるお母さん。苦笑いの両親と妹思いの兄弟。5人家族のあったかさが伝わる「ゆうちゃんず」にピッタリのファミリー賞が贈られた。

フットサル賞

青木&三嶋の親戚合同チーム「ツインドラゴン」がフットサル賞を獲得。両家はお母さんの青木泰子さん(39)と三嶋昌子さん(37)が姉妹。加えて、ご主人同士は小中学校の先輩後輩という間柄。青木家は泰子さんの夫・智愛さん(39)と長女の香菜子さん(13)、長男の颯汰くん(11)の4人家族。三嶋家は昌子さんの夫・一男さん(38)と長女の里奈さん(13)、長男の一輝くん(11)。それに次女の桃果ちゃん(10)と三女の柚葉ちゃん(5)の6人家族。両家は宇部市小羽山の同じ団地に住む、文字通り仲良しファミリー。小羽山小学校5年の颯汰くんと一輝くんは、小羽山サッカースポーツ少年団に所属するサッカー少年。いとこ同士の2人のえとが辰(たつ)年とあって、ふたりの辰から「ツインドラゴン」にチーム名が決定した。当然のごとく、ポイントゲッターは、颯汰くんと一輝くんの〝ツインドラゴン〟だった。
学生時代はバスケットボールをしていたという、ふたりのお母さんも昔のようには動けなかったものの、家族でフットサルを楽しめたことに大満足。先輩後輩のお父さんコンビも「3分で息が上がる。運動量がすごいですねー」と話し、あわせて、元気な子どもたちに脱帽。子どもたちの成長を喜んでいた。

フェスティバル賞

3世代で宇部市中山から参加した「中山FC」がフェスティバル賞を受賞。リーダーの梶井真弓さん(38)は3世代の要。「主人は残念ながら仕事で参加できなかったんですよ。2人の息子と、ずっとサッカーをしている私の弟。それに、いつも元気なおじいちゃん、私の父に参加してもらいました」。真弓さんの2人の息子、大樹くん(10)と功汰くん(7)はユアサFCの宇部教室で、日々練習に励むサッカー少年。もちろん将来はサッカー選手になりたいと話す大樹くんは「お母さんは普段はやってないのに、少しだけどうまいと思うところもあった」と、お母さんの敢闘を笑顔でたたえた。幼稚園の年長からサッカーをはじめた弟の功汰くんはこの大会で初得点をゲットした。「楽しかった。得点できてうれしかった。またゴール決めたい」と、ますますシュートを打つ楽しみが増えた。
そんな2人の孫の活躍に目を細める樋口正行さん(65)は、普段は地域の駅伝に出るなど元気なおじいちゃんだ。「フットサルは初体験ですが、孫たちといっしょにフットサルの試合に出られるなんて幸せなことです」とやさしい笑顔を見せる。真弓さんは「スポーツはしたことないですけど、この日のために子どもたちと筋肉痛になるぐらい前日特訓してきました。フットサルのおかげで、私も息子たちもおじいちゃんといっしょになって、家族で楽しめた1日になりました」。3世代それぞれの優しい気遣いが印象的なさわやかファミリーだった。

キリンフットサル教室

JFAスペシャルインストラクターで元フットサル日本代表の藤井健太さん(35)による「キリンフットサル教室」が、午前の部終了後に参加チームの小学生約80人を対象に行われた。藤井さんは、どこの開場でも必ず掲げるポイント「話しをよく聞くこと、すぐに行動すること、自分がやることを考えること」について話し、フットサルでは自分のことも仲間のことも、同じように考えてプレーすることを説いた。実技はリレー形式やフェイントを取り入れたドリブルを指導。「ボールはポカポカ蹴りすぎないこと! フェイントはボールの横や前にしっかりと踏み込むことが大事やからなー」と、身ぶり手ぶりの熱血指導が続いた。
教室に参加した新川小学校の本木麻友さん(12)と新谷未来さん(12)は「フェイントのコツがつかめました。それに、話しをちゃんと聞くことが大事で、大切なプレーにつながることもわかりました」。教室の後半はみんなで藤井さんとミニゲームを楽しんだ。

 

キリンビールマーケティング(株)山口支社 支社長 鎌田 興憲さん


プレゼンターとしてすべての表彰を行ったキリンビールマーケティング(株)山口支社 支社長 鎌田 興憲さんは「キリングループは78年のキリンカップサッカーに協賛して以来、日本代表チームのオフィシャルスポンサーとして、日本のサッカー界を応援してきました。同時に、本日のようなファミリーフットサルなど、家族みんなでボールに親しんでもらえるような機会を提供していきたいと思っております。ご参加のみなさんの元気なプレーを拝見してとても感動しました」とあいさつした。
キリンビールと山口県の関わりは深く、過去にはビール瓶を作る製瓶工場が現在の周南市にあった。また、4月に発売が予定されているノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン休む日のAlc・0・00%」は、山口県産(キリングループの協和発酵バイオ)のオルニチンを使用している。
鎌田支社長は「今年は五輪イヤー。なでしこジャパンをはじめ、観戦のときはキリン商品をご愛飲いただきながら応援して下さい」とPRも付け加えた。

山口県サッカー協会 副会長 野田 忠義さん
山口県では昨年の萩市での大会に次ぐ2度目の開催になりますが、すばらしい開場で、たくさんのご参加をいただき大変うれしく思っております。昨年は国体に関連しサッカーを通じてスポーツ全般を活発にするような取り組みを行いました。今年は継続した取り組みの中でレベルアップを目指したいと思います。日本代表に象徴されるような選手強化的な取り組みも重要ですが、その前の段階の青年、少年、もっといえばファミリーフットサルのようなステージでは、スポーツを通じた人間形成にも主眼を置きたいと思います。フットサルを楽しくやるということが大切です。うれしい、悔しい、人間の感情が最も出るのがスポーツです。家族、仲間を思いやる気持ちを育てる意味でも、この大会の意義は大きなものです。県協会もこの大会が継続できるように努力したいと思います。

文・写真提供:日刊スポーツ

 

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