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JFAファミリーフットサルフェスティバル2009 with KIRIN スペシャルステージ in 神奈川 6月13日に日産スタジアムで開催
2009年06月18日
「JFAファミリーフットサルフェスティバル2009 with KIRIN スペシャルステージ in 神奈川」が6月13日、横浜市の日産スタジアムで開催された。30チームが参加。この大会の趣旨は勝敗よりもプレーを楽しむこと。開会時には曇り空だったが、午後から晴天に恵まれ、参加者たちはさわやかな汗を流しながら家族や仲間とフットサルを楽しんだ。
ファミリー賞
声援に交じって聞こえる笑い声が印象的だったのが、同じ小学校でサッカークラブに所属している三橋聡一郎君(10)清水遼太君(10)楠原聡君(10)工藤颯太君(10)とその家族で参加した「リトルスターズ」。聡一郎君のお父さんの三橋和正さん(43)のオウンゴールで負けてしまい、聡一郎君が泣いてしまうシーンもあったが、全員最後までプレーを楽しんだ。
「子どもたちにせがまれて参加したので、最初はちゃんとプレーできるか心配でした」と清水資子さん(42)。大会が始まる前は「勝ち負けに関係なく、楽しめれば……」と控えめにコメントしていたが、大会終了後には「負けるとやっぱり悔しいですね(笑い)。来年もまた出場して、頑張ります!」と、フットサルの魅力に取りつかれた。「このピッチでプレーできたのも良かった。来年も同じメンバーで参加します」。
フットサル賞
「昨年初めて参加してすごく楽しかったから、今年も全員でこの日を心待ちにしていました」と2度目の参加となったのが、仲良し3家族で結成した「イナズマFC」。
子どもたちは幼稚園のころからの仲良し。お母さん同士も普段からよく集まってはおしゃべりに夢中になっている。「1年ぶりに運動して疲れました」と試合が終わってちょっぴりお疲れモードの日高なおみさん(41)。この日は、子どもたちと一緒になって積極的にピッチを駆けた。
「この大会が3家族の交流の場。親の体が動くうちは、毎年参加し続けたいです」と加藤由起子さん(39)。さらに「フットサルを通して、子どもたちの成長が見られるのもうれしいですね」とにっこり。日高譲司さん(47)さんも「子どもたちは昨年よりも格段にうまくなっていますね。ママたちも…昨年よりは良かったかな」と笑った。
フェスティバル賞
ここ1、2年で女子のフットサルチームが増えているが、今大会でも元気に活躍する女の子たちの姿が目立った。「TeamAガールズ ブルー」は、厚木の女子サッカーチームのメンバーとその保護者で構成されたチーム。この日は「TeamAガールズ イエロー」とともに参戦。スピードあふれる攻撃で相手チームを翻弄(ほんろう)した。
学校も学年も違う子どもたちだが、曽根舞花ちゃん(10)は「週に3、4回は一緒にサッカーをしているから、うちら仲良しに決まってる!」と団結力を強調。みんなでパスをつないで一丸となってゴールを目指し、粘り強くボールを追った。
「今日は全員がイキイキとプレーしていました。途中、大人たちが弱気になってしまったときに、子どもたちの頑張りに励まされました」と曽根晃彦さん(41)。「あと2試合を残すところで『1勝できる?』と子どもたちに聞いたんです。そしたら逆に子どもたちが、『2試合とも勝とう』と言ってくれて。それで本当に頑張って勝ったのが、うれしかったですね」と目を細め、子どもたちを頼もしそうに見つめた。
「子どもたちにはいつも、オンとオフの切り替えの大切さを教えています」と曽根さん。試合中は真剣そのものだった子どもたちも、試合が終われば冗談を言い合ってリラックス。「やっぱりうちらって強くね?」「うちら、男子に勝つ自信もあるよね」と言って笑い合っていた。
ほとんどの女の子が「お兄ちゃんの影響でサッカーを始めた」と言うが、いまでは「フットサルもサッカーも大好き。勝つとうれしいからもっとうまくなりたい。中学生になっても続けたい」と声をそろえる。将来の夢を聞くと、「やっぱり、サッカー選手だよね!」と元気よく答えた。
キリンフットサル教室
試合の合間には、元フットサル日本代表でJFAアンバサダーの相根澄(さがね・きよし)さん(35)によるキリンフットサル教室が開催され、大会を盛り上げた。100人以上の小学生が参加し、ドリブルやパスを出す前にボールを止めることの大切さなどを実践で学んだほか、学年別に分かれてコーチチームとの試合も楽しんだ。また、大人たちも「やっぱり元代表選手のプレーは違うね」とコートの外から相根さんの妙技に見入った。
相根さんは「今日は子どもたちにルールがあることの大切さ、ルールがあるから自分で考えて行動することの大切さを教えたかったんです。各会場でたくさんの子どもたちを見ていますが、神奈川の子は本格的にプレーしている子が多い印象を受けました。こうやって、各地でフットサル教室をやらせていただくことで、その場所の子どもたちの特性を知ることができるので、ぼく自身もとても勉強になります」。
文・写真提供:日刊スポーツ
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