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JFAファミリーフットサルフェスティバル2008 with KIRIN スペシャルステージ in 愛知 9月13日に大洋薬品オーシャンアリーナで開催
2008年09月18日
「JFAファミリーフットサルフェスティバル2008 with KIRIN スペシャルステージ」が13日から14日にかけて名古屋市内の大洋薬品オーシャンアリーナで行われ、愛知県内の31チームが出場した。成年男性のみではなく、女性や子供との混合チームが参加できるのがファミリーフットサルの特徴。参加者たちは勝敗にとらわれることなくフットサルを満喫した。
チーム全員が一丸となって攻撃し、一丸となって守った。14日第一部で「JFAフットサル賞」を受賞した富士見台FFC-Bは4家族の混合チームだ。コート内を所狭しと走り回った江口伸くん(小5)は「相手チームはどこも強かったけど、みんなが力を合わせて戦えたから良かった」と笑顔。父親の竜一さん(39)も「子供と一緒にやれるのがうれしい」とはにかんだ。鹿野正博さん(41)と元汰くん(小5)も親子でニッコリ。正博さんが「家族で同じ趣味を持って楽しめるのが一番」と話せば、元汰くんは「試合は負けたけどみんなで団結した」と満足顔で振り返った。また久野響亮くん(小5)が「自分なりに頑張れた」と胸を張る隣で父、裕昭さん(42)は「楽しかった。親が(子供の)足を引っ張らないように頑張りました」と苦笑い。キーパーで好セーブを連発した山本篤司さん(50)は「急造キーパーとしてはまずまず」と自画自賛の表情だった。
富士見台ファミリーフットサルクラブ(FFC)は、名古屋市千種区にある富士見台小学校の親子が中心になって2005年に発足した。現在、23家族約50人が所属している手作りのフットサルクラブで「みんなで楽しもう」がモットー。毎週日曜日の午前中に親と子が一緒になって練習を行っている。安田好孝監督(51)は「ウチは経験者はほとんどいません。一緒に汗をかいて、楽しめたらいい。今日も全員が楽しめたと思います」と話した。
14日第二部で「JFAファミリー賞」に輝いたJ.UNITEDは昨年に続いて2年連続の同賞受賞。中でも及川瑞基さん(34)、悦子さん(41)夫妻は、子供に負けじとハッスルプレーを連発した。悦子さんは上腕部でゴールを決めてしまい、イエローカードが飛び出すシーンもあったが「いつものように楽しかった」と笑顔で話した。同じ14日第二部には「J.UNITED I」が出場しており、同チームに所属する息子の耀平くん(中2)との親子対決も実現した。耀平くんは「親子対決? 普通だった。自分の方が(フットサルが)うまいからね」とうそぶきながら照れ笑い。娘の瑛莉奈ちゃん(小6)はスタンドから両方に声援を贈った。フットサルを通じて一段と家族の絆(きずな)を深めた及川家族。父、瑞基さんの「ウチの家族はみんながそろってやれるのがフットサル。十分楽しみました」という言葉が、それを物語っていた。
なお13日第一部ではForzaが「AIFAファミリー賞」を、同日第二部ではスピノサウルスが「JFAフェスティバル賞」を受賞した。
キリンフットサル教室 マリーニョ編
14日にはアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏(54)によるフットサル教室が行われた。1970~80年代にフジタ工業サッカー部(湘南ベルマーレの前身)、日産自動車サッカー部(横浜F・マリノスの前身)で活躍し、99、00年とフットサル日本代表監督を務めたマリーニョ氏。前半は子供を対象にパス、ドリブル、トウキックの仕方やボールの止め方など、フットサルの基本を指導。「失敗を恐れてはいけない。数多くの試合を見る事も大切です」。子供たちはマリーニョ氏の言葉に聞き入っていた。
後半はミニゲームを開催。PKを蹴る場面では先に自分のシューズを蹴り、それに飛びついGKのスキをついてシュートを決めるなど、冗談まじりのプレーで会場の笑いを誘う一方で、巧みなテクニックも披露した。見事にマリーニョ氏の“わな”に引っかかってしまったGKの飯野健太くん(3年=見附小)は「パスの足の形とか、すごく勉強になりました。(PKは)めちゃ悔しかった」と感想を話していた。
キリンフットサル教室
前日13日には地元の名古屋オーシャンズがフットサル教室を行い、参加者たちはトッププレーヤーとの触れ合った。
文・写真提供:日刊スポーツ