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JFAファミリーフットサルフェスティバル2008 with KIRIN スペシャルステージ in 島根 8月10日に出雲健康公園出雲ドームで開催
2008年08月15日
酷暑も吹っ飛ばした!家族のふれあい、ボールを取る楽しみを味わうことをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2008with KIRIN スペシャルステージ in いずも」が10日、島根県出雲市出雲ドームで開かれ、交流戦や各種アトラクションなどで盛り上がった。表彰式では勝敗に関係なく「中央にこちゃんずX」にファミリー賞、「チームなっちゃん」にフットサル賞、「リトルキッカーズ」にフェスティバル賞が贈られた。
“団結”ファミリーの元気な歓声が、終日出雲ドームに響き、猛暑も吹き飛ばした。“フットサルフェスティバル”の名にふさわしく、交流戦をはじめ、JFAアンバサダーで元フットサル日本代表の相根澄さんのフットサル教室、各種アトラクションも盛りだくさん開催され子どもたちにとって忘れられない楽しい夏休みの1日となった。これまでフットサルやサッカーに親しんだことのないお母さんや幼児なども含め、山陰2県から24チーム約200人が参加、心地いい汗を流した。
ファミリー賞
「ファミリー賞」は、松江市から3チームで参加したうちの1チーム「中央にこちゃんずX」に贈られた。代表者の福島聡さん(40)の家族、玲子さん(42)教人君(中2)、謙仁君(小5)の4人は昨年の松江大会に続いての参加、一緒にチームを組んだのは、ことしから地元の少年サッカークラブチーム「中央にこちゃんず」でサッカーを始めた福田風太君(小5)。教人君と同じクラブOBの福田雄己(中2)。ふたりは現在、松江三中のサッカー部で活躍している。そしてコーチの樋原稔さん(46)も加わった。福島さんは「チームは急きょ作った。きょうはぶっつけ本番」ということで奥さんに“ゴール前に立ってもらい、そこへパスを出す”という作戦で臨んだ。ところが「4本ぐらいパスしたが全部失敗した」と、アテがはずれ苦笑いしていた。
フットサル賞
フットサル賞は地元出雲市の「チームなっちゃん」が獲得した。将来の“なでしこ?”をめざす渡部那月ちゃん(小6)と梶谷凌也君(小6)、満田佳佑君(小6)は「平田FC」というサッカークラブに入っており、その3家族で構成したチーム。代表者の満田祐司さん(36)は「この大会のため、廃校になった中学生の体育館で月曜日の夜、2時間半ほどフットサルの練習をやってきました」というように、ゴールも決まり好結果が出て満足そうだった。
フェスティバル賞
フェスティバル賞には「リトルキッカーズ」が選ばれた。青木亮輔君(小4)、三島治仁君(小4)、村上晃哉君(小4)の3人が、少年サッカークラブ「東出雲FC」に所属しており、それぞれの家族でチームを作ってやってきた。5つの青木菜摘ちゃんも、顔を紅潮させながら交流戦で頑張りを見せた。“面白かったですか”と聞くと、こっくり頭を下げてにっこり。傍らでお母さんの公子さん(36)が「私はゴールできなかった」と残念そう。三島知香子さん(38)は「親子のコミュニケーションのために参加しました。今日は子供にしかられてばかり、でもこんな大会はどんどん出たい」と、楽しそうに笑った。
夏休みの一日、親子や友達と思いっきり体を動かした参加者、大きな思い出と賞品を抱えながら満足そうに出雲ドームを後にした。
キリンフットサル教室
交流戦の合間には、元日本代表で今年5月、フットサル出身選手として初のJFAアンバサダーに就任した相根澄(さがねきよし)さん(34)によるフットサルの実演とキリンフットサル教室が行われ、小学生約50人が参加した。「まずは楽しむこと。フットサルというものを知ってもらうこと」という相根さん。前半は“これがフットサルだ”と題して、子どもたちとの実戦を通して、サッカーとは違った、華麗な足技を披露、楽しい会話も交えながらルール解説なども行った。子どもたちも目前でトップレベルのテクニックに接して勉強になったようだ。後半の教室では、遊び感覚を取り入れ、まずはボールを使わずピッチ上を駆け回るゲームを楽しんだ。そんな中で体の動きや横向きの移動、攻める人、守る側のテクニックを自然に体得していた。「おろちC」チームの中村勇太君(小6)は「足の裏を使ってうまくターンが、できるようになった。実戦でもできるようになりたいです」と感想を話してくれた。
文・写真提供:日刊スポーツ