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「JFA+PUSHコース」を高校のサッカー部で初開催
2019年02月22日
2月14日(木)にJFA+PUSHコース(救命救急講習会)を精華高等学校サッカー部(大阪府堺市)で実施しました。
「JFA+PUSHコース」とは、脳振盪(のうしんとう)、熱中症、アナフィラキシーなどの講義とCPR(心肺蘇生法)の基礎とAEDの使用方法を学ぶ二部構成の救命救急講習会で、講義は日本サッカー協会、実技は特定非営利活動法人大阪ライフサポート協会が担当しています。今回、高校サッカー部での開催は全国で初めてでしたが、選手たちは熱心に講義を聞き、積極的に質問をする姿が見られました。
JFA医学委員会はピッチ上の選手の安全を守ることを第一に考え、2016年にスポーツ救命プロジェクトを立ち上げました。現在、当プロジェクトでは「スポーツ救命ライセンス講習会」と「JFA+PUSHコース」の2つのコースを設定し、その拡大に努めています。
「JFA+PUSHコース」は、特別な医学の知識がなくても、小学生から保護者、指導者まで手軽に学ぶことができます。時間は2時間程度で、受講後はJFAから受講証が授与されます。講習会開催希望の団体は、公益財団法人 日本サッカー協会技術部宛にメール(jfa-igaku@jfa.or.jp)にてお問い合わせください。
講師コメント
古家信介 JFAスポーツ救命プロジェクトメンバー
今回初めて高等学校サッカー部に向けてのJFA+PUSHコースを開催することができました。ご協力いただいた精華高等学校サッカー部の皆さま、ありがとうございました。脳振盪や熱中症の講義では実際に脳振盪(のうしんとう)や熱中症になった選手から質問もあり、皆さん興味深く聞いてくれたのが印象的でした。また、心肺蘇生の実習では胸骨圧迫が上手で、声もしっかり出ていましたし、心肺蘇生が上手にできていたのに驚きました。サッカーの場だけでなく、どこでいつ起こるかわからないですが、何かあった時には勇気を出して一歩前へ進んでもらいたいです。
受講者コメント
高橋宏明 先生(精華高等学校サッカー部顧問)
まずはじめに、開催にあたり御理解と御尽力いただいた日本サッカー協会の担当者様、講義をしていただいた古家様に感謝申し上げます。精華高等学校サッカー部では、献血運動や自然災害時のボランティア活動など、サッカーの練習以外に生命にかかわる活動を行ってきていました。今回この講習会を通して、脳振盪(のうしんとう)や突然死、AEDの使用法などを初めて知る部員がいたと思います。講習会では、講義だけでなく実技も行っていただき、わかりやすかったので、部員一人ひとりの意識が変わってくれることを期待しています。このような講習会がさまざまな年代に広がってくれることを願っています。
倉橋悠青 選手(精華高等学校サッカー部主将)
今日は日本サッカー協会の方にスポーツ救命講習会をしてもらいました。もし、人が倒れた時に自分が動くことで4倍も人の命が助かる確率が高くなることを知って、人が倒れていたら人前でも勇気を出して動き出すことが大事なのだと感じました。今までは、「自分の身の回りでは起こらないだろう」「他の人がやってくれるだろう」と気持ちがあったけど、この講義を受けていつ自分の前で起こるかわからないから、自分は少しでも力になろうという気持ちに変わりました。この講義を少しでも多くの人に受けてもらい、1人でも多くの命が助かればいいと思うので、少しでも広まって欲しいと思います。このような貴重な講義をサッカー部で受けられたことは、とても大きなことで一生役に立つものなので、定期的に講習にも行きたいなと思いました。