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大阪府サッカー協会で2回目のスポーツ救命講習会を開催
2019年03月06日
2月24日(日)に大阪市立総合医療センターにて、一般社団法人大阪府サッカー協会主催の第2回スポーツ救命ライセンス講習会を開催しました。医療従事者、サッカー指導者など30名の方が受講しました。BLS(Basic Life Support:一次救命処置)受講経験の有る方々にも、知識を再認識する機会となりました。
本講習会の講義は、スポーツ現場で起こる可能性の高い症例である心臓突然死、脳振盪(のうしんとう)、熱中症、アナフィラキシー、窒息についての予防・対応策を、実技では心停止からの心肺蘇生法とAED使用、頸椎損傷からの頭頸部固定と搬送などを行っております。スポーツ中だけではなく、日常生活の中でも対応できる内容となっていますので、今後も身近な救命講習会としても広く開催をしていきます。
本講習会の合格者には修了証(3年間有効のライセンス証)が発行されます。また、本講習会は、公益財団法人日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有していなければならないBLS資格取得のための講習会として認定されています。
※講習会開催希望の団体は、公益財団法人 日本サッカー協会技術部宛にメール(jfa-igaku@jfa.or.jp)にてお問い合わせください。
コースディレクターコメント
古家信介 JFAスポーツ救命プロジェクトメンバー
今回は大阪で2回目の開催となるスポーツ救命ライセンス講習会でした。30名の参加者が来られ、講義と実技とでスポーツ現場で起こりうる事象に対応できるよう学びました。はじめは全体の雰囲気も堅かったですが、徐々に雰囲気も和み、コース修了時には怪我をした選手を救うためのチームがあちらこちらにできており、非常に頼もしく思いました。今回の受講生がまたご自身の職場、チームの仲間と共有し、さらに普及が進むことを期待しています。
受講者コメント
猪原圭一さん(玉野光南高校)
スポーツ救命ライセンス講習会は、他の救命講習会と比べて、近年サッカー競技に多く発生する脳震盪に関する内容が充実しており、熱中症の内容についても触れられていて興味深く聞くことができました。また、実技も胸骨圧迫、AEDについてはもちろん、頸髄損傷が疑われる場合に使用されるバックボードを使用した搬送方法も学べてすごく勉強になる講習会でした。サッカーに限らず、スポーツ現場ですぐに活用できるので、スポーツに関わる人には是非学んでもらいたい内容です。
勝谷洋文さん(戸塚共立第二病院 整形外科)
講義ではスポーツ現場に出る際に知っておくべきことを幅広く学び、知識を整理することができました。実技では、心肺蘇生法・AED・バックボード使用法を、参加した他職種それぞれで起こり得る現場を想定してロールプレイを行い、インストラクターの方ともディスカッションしながら楽しく学ぶことができました。繰り返し体を動かして学ぶことで、実際の現場に遭遇した際に対応できる自信を持つことができました。今後この活動がサッカーだけでなく他競技にも広がり、医療従事者以外の方へと普及し安全なスポーツ環境が整っていくことに繋がっていくことを期待したいです。
尾下雅徳さん(大阪リゾート&スポーツ専門学校)
今回の講習会には、医師、看護師、理学療法士、鍼灸・柔道整復師、トレーナー、指導者などの幅広い方々が参加していました。自分はスポーツ現場で活動することが多く、万が一の事態に備えて心肺蘇生や救急搬送について再確認と知識のアップデートをすることが出来ました。インストラクターさんのおかげで二の腕は今でも筋肉痛です。繰り返し練習させて頂き、理解出来ない所は丁寧にご指導頂きました。今回得た知識・技術を現場で使わないのが一番良いですが、常に迅速に対応出来るように再確認が出来たとても良い機会でした。スポーツに関わる皆さんは、一度受講する事をお勧めします。