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東京都でサッカーファミリータウンミーティングを開催
2018年01月16日
日本サッカー協会(JFA)と東京都サッカー協会(東京都FA)は1月12日(金)、JFAハウスのヴァーチャルスタジアムでサッカータウンミーティングを開催しました。
JFAが47都道府県サッカー協会と共同で行っているこのタウンミーティング。今回の東京都のミーティングには、東京ヴェルディやFC東京、FC町田ゼルビアをはじめとするクラブチームや東京都の各種連盟、市区サッカー協会、自治体などの関係者約150人が参加しました。
最初に東京都FAの上野二三一会長があいさつに立ち、「この20年で日本サッカーが多様化し、大きな広がりを見せているが、東京都にはそれを受け入れるだけのインフラがない。フットボールセンターを増やすと同時にスタジアム建設も望まれる。こういう機会を利用してその機運を高めていきたい」と抱負を述べました。
上野会長が話す通り、東京都FAの課題の一つにサッカーのインフラ整備が挙げられます。都内にあるピッチは112面で、この数は全国3位の多さですが、これを選手一人あたりに換算すると42位。田嶋会長はこれについて、「これまでは東京都や神奈川県、大阪府など登録人口が多い協会に対して登録数に見合った補助金を還元してこなかった。それを全協会に一律75%以上を還元した補助金を配分するように変えた。東京都FAも従前より補助金が増額され、施設整備費用に充当する計画をされ、補助金を活用していただいている」と説明。東京都FAのみならず、各協会の自立発展に向けたサポートをするとともに、各協会の財源だけでは難しいインフラ整備を支援してく意向を明らかにしました。
また、田嶋会長が提唱する「育成日本復活」については、「子どもたちに投資するということは、未来に投資するということ」と語り、「これまで手薄だった」(田嶋会長)U-10以下の子どもたちへのアプローチとして、キッズプロジェクトや小学校体育サポートプロジェクト(※)に一層の力を注いでいく考えを示しました。
質疑応答では、U-12年代での1人審判制に疑問を呈する意見や中学校部活動とクラブチームの格差をどう是正するのかといった課題、中学校女子の受け皿が少ない現状、そのほか、登録証の電子化に伴って削減された経費の還元を求める声など、さまざまな意見が出ました(後述参照)。
田嶋会長は時間が許す限りそれらの意見に答えました。
1人審判制については、「疑わしきは罰せず」ということを基本においていること、ドイツなどでも中学年代までは1人制審判を導入していることなどを説明し、理解を求めました。昨今の働き方改革による部活動への影響については、文部科学省に対して部活動指導員の導入を働きかけていると回答。また、女子の中学生年代については、国民体育大会にU-16女子を創設するよう日本体育協会に提案しており、これが実現することで中学に女子サッカー部の創設や環境整備が進んでいくという期待を示しました。
今回の東京都で41都府県目となったタウンミーティング。東京の2日後の14日(日)には長野県で開催されました。残るは、2月18日(日)の北海道、同24日(土)の福岡県、25日(日)の岡山県、3月3日(土)の神奈川県、同4日(日)の大阪府の1道1府3県のFAとなります。
※小学校体育サポートプロジェクト
サッカーの授業を苦手とする小学校教員に、ボールの扱い方やサッカーの指導法をレクチャーする研修会のほか、『サッカー指導の教科書』を刊行。小学校全学年を対象とした具体的な体育のメニューや指導法が記載されており、子どもたちの関心を引くサッカー授業を行える手引書となっている。
主な意見、要望など
・部活動とクラブチームの実力格差
・小学生世代で他のスポーツ・競技を行うことの重要性
・育成年代における“シーズン”のあり方
・全日本少年サッカー大会の開催時期
・土曜日の授業、学校行事が多いなかでのリーグ戦の開催について
・リーグ戦の結果と全日本少年サッカー大会の関連付け
・中学受験でサッカーをやめてしまう問題について
・選手証の電子化による効果について
・女子サッカーについての今後の方向性について
・普及の観点からみた“世界基準”の取り組みについて
・サッカーを始めるきっかけづくりとしての取り組みについて
・障がい者サッカーにおける現状について
・教員の指導者のサポート など
コメント
参加者コメント
サッカーに対する情熱がまた心に湧いてきました。もっともっと対話の機会をサッカー関係者だけではなく、幅広い人々に広げていってほしいです。
参加者コメント
自分の知識や経験の少なさを感じました。ですが、高いモチベーションを持って取り組んでいこうという気持ちになりました。参加できてすごく良かったです。
参加者コメント
もっと幅広い質疑応答ができる雰囲気であってほしいと思いました。スポーツボランティアのあり方などを議論したかったです。
参加者コメント
“弱いチームにも良い選手はいる”、という言葉が心に残りました。まだまだ指導者としては初心者ですが、この言葉は忘れてはいけないと思いました。
サッカーファミリータウンミーティング
JFAはサッカー現場、フロントラインで活躍する皆さまを応援し、支援するサッカー協会であるべきという方針のもと、今後の日本サッカー界発展のために、皆さまから様々な声を直接お聞かせいただき、意見交換を行うミーティングです。
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