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バーモントカップ 第27回全日本少年フットサル大会 まもなく開幕 「たくさんボールに触れ、プレーを楽しんでください」ブルーノ・ガルシア(フットサル日本代表監督)
2017年08月09日
「バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会」が8月18日(金)に開幕します。今回は、フットサル日本代表のブルーノ・ガルシア監督が登場。育成年代の選手にとって大切なことを語ってもらうとともに、今大会に出場する選手たちにメッセージを送ってもらいました。
―――日本の育成年代のフットサルの状況をどのように見ていますか。
ブルーノ 大会や試合などのプレー機会が少ないと言えます。スペインでは、U-18、16、14、12、10とそれぞれ市町村単位のリーグ戦があり、そこから県、地域、全国へとつながっていて、県単位の選抜大会もあります。子どもたちは、年間11ヶ月プレーしています。強豪国に追い付き、追い越すためには、日本も市町村、県、地域、全国と競技会ネットワークを整備して、常に競い合いながら成長できる環境を整える必要があると思います。
―――スペインの子どもたちは、日常的にサッカーとフットサルの両方に取り組んでいるのでしょうか。
ブルーノ 全てがそうだとは断言できませんが、12歳まではほとんどがそうです。12~16歳では多くの選手がそう。16歳以降になると、どちらかに専門的に取り組むようになります。ただ、サッカーを選んだとしても、ミニゲームなどフットサルの感覚を生かしたトレーニングを継続して行っています。
―――日本では、U-12年代のフットサルの全国大会としてバーモントカップが毎年開催されています。
ブルーノ 素晴らしいことです。全国大会は、子どもたちの成長にとっても、日本フットサルの底上げのためにも最適です。12歳というのは、今後フットボールを続けていく上で、成長するためのキーになる年代です。自分とボール、自分と相手、そして自分とスペースの関係というのが、学びの要素としてこの年代では大切になります。サッカーとフットサルを分けて考えるのではなく、「育成年代のフットボール」と捉えて、フットボールの本質や原理・原則に則って、たくさんボールに触れることを意識してください。その中で、こういう目指すべき大会があるというのは本当に良いことです。フットボールの魅力をより感じられるとともに、真剣勝負の場として貴重な経験にもなります。
―――この年代では、保護者のサポートも非常に大切なものになります。
ブルーノ 子どもたちの教育の源泉は、間違いなく家庭環境にあります。例えば、勉強が苦手だからという理由でフットボールを禁止する。でも、そうではなくて、時間と取り組みの最適化をしてあげることが重要なんです。フットボールと勉強に取り組む時間を切り分けて示し、ガイドをして助ける。建設的なサポートが必要です。また、保護者とクラブの関係も大事です。その関係は学校との関係と同じで、共に子どもたちを育てようというものだからです。
―――最後に、今大会に出場する選手たちにメッセージをお願いします。
ブルーノ 素晴らしいチームワークを発揮して良いチームになったからこそ、バーモントカップの出場権を獲得できたのだと思います。本大会でも監督やコーチの言うことをよく聞いて、楽しんでプレーしてください。また、審判員や相手チームへのリスペクトも忘れないでください。期待しています。
2017年8月18日(金)~20日(日)
東京都/駒沢オリンピック公園体育館・屋内球技場
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