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第23回全日本フットサル選手権大会 名古屋オーシャンズが3冠を達成

2018年03月12日

第23回全日本フットサル選手権大会 名古屋オーシャンズが3冠を達成

第23回全日本フットサル選手権大会は3月11日(日)に大会最終日を迎え、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で3位決定戦と決勝が行われました。2017/2018シーズンのFリーグとオーシャンカップを制していた名古屋オーシャンズが、全日本フットサル選手権連覇を狙うシュライカー大阪を下して、国内3冠を達成しています。

決勝は序盤から両チームともにシュートチャンスをつくり出しますが、名古屋のGK関口優志選手、大阪のGK冨金原徹選手が共に好セーブを見せて得点を許しません。個の能力が高い選手を揃える両チームは、攻守の切り替えも早く、わずかな隙を見つけてはシュートまで持ち込みます。そんな状況で名古屋にアクシデントが起きます。攻撃の中心であり、FリーグMVPのラファ選手、攻守のキーマンである西谷良介選手が相次いで負傷し、プレーを続行できなくなります。

負傷者が出て、8人のフィールドプレーヤーで戦うことになった名古屋ですが、先制点をもぎとります。16分、セットプレーから星龍太選手のシュート性のパスを受けたヴァルチーニョ選手がシュートを決め1-0に。名古屋はこのリードを保ったまま、前半を折り返します。後半もチャンスをつくり合う中で、26分、名古屋はGK関口選手からのロングボールを受けた平田ネト・アントニオ・マサノリ選手がゴール前にパス、走り込んだ八木聖人選手がシュートを決めて、リードを2点に広げました。

名古屋に2点目が入ると、ボールを保持して攻め込む大阪とカウンターから追加点を狙う名古屋という構図がはっきりします。名古屋は吉川智貴選手が2度の決定機を得ますが、いずれもGK冨金原選手がゴールを守りました。守護神の奮闘に応えたい大阪は、35分に加藤未渚実選手のシュート性のパスに今季限りで現役を引退する佐藤亮選手がゴール前で合わせ、1点を返しました。大阪は試合終盤にパワープレーを仕掛けて同点ゴールを狙いましたが、名古屋も最後まで集中を切らさずに守り抜きます。このまま試合は2-1で終了し、名古屋オーシャンズが3大会ぶり5度目の全国制覇を成し遂げ、国内タイトル3冠を達成しました。

また、決勝に先立って行われた3位決定戦では、Fリーグ2017/2018で3位となった湘南ベルマーレが鍛代元気選手のゴールで、バルドラール浦安に1-0で勝利しました。

なお、大会のフェアプレー賞は湘南が受賞。大会MVPには、名古屋のキャプテンである星龍太選手が選出されています。

監督・選手コメント

ペドロ・コスタ 監督(名古屋オーシャンズ)
とても難しいゲームで、決勝にふさわしいゲームができたのではないでしょうか。日本はもっともっと、このようなゲームを必要としていると思います。こういう舞台で、よりチームは成長します。難しいゲームでしたが、私の意見では、もっと早い段階でとどめをさせる状況もありました。後半、カウンターで良い場面をつくることができましたが、なかなか得点を決められませんでした。最後まで苦しい展開になりましたが、我慢強く戦い、打ち勝てたことはよかったです。

星龍太 選手(名古屋オーシャンズ)
準々決勝から決勝まで、厳しい試合でした。勝ち切れたことは大きいですし、けが人が出て、総力戦になっても、結果としてトロフィーをいただけたことはうれしいです。ただし、全てをもう少しレベルアップしていって、もっと良い大会、もっと良いリーグにしていけたらいいなと思います。

比嘉リカルド 監督(シュライカー大阪)
悔しいです。良い試合をした中で、優勝できなくて悔しいです。このチームは点を取ることができるチームですが、今日は1点にとどまり残念でした。多くのチャンスをつくったのに決められなかった。フィニッシュのレベルも上げないと優勝できないと感じています。オフはしっかり休み、もう一回プランニングをして、来シーズンの優勝を目指していこうと思います。

小野大輔 選手(バルドラール浦安)
今日の試合はやはり疲れもありましたし、精神的にも難しかったです。もっと攻めたかったですが、堅い展開になりました。準決勝の僕のPK失敗がすべてですね。あれを引きずってしまったと思います。それでも最後の試合で、厳しい中でも出し切ろうという気持ちは全員にあったと思いますし、大会の最終日までみんなでできて良かったです。胴上げをしてもらいましたが、今の時点では引退ではありません。現役を続けるならFリーグだけです。フットサル以上にやりたいことはないですね、まだ。

決勝戦 シュライカー大阪 vs 名古屋オーシャンズ ハイライト

3位決定戦 バルドラール浦安 vs 湘南ベルマーレ ハイライト

第23回 全日本フットサル選手権大会

1次ラウンド
大会期間:2018年3月2日(金)~4日(日)
会場:静岡県/エコパアリーナ、大阪府/岸和田市総合体育館、兵庫県/グリーンアリーナ神戸

決勝ラウンド
大会期間:2018年3月9日(金)~11日(日)
会場:東京都/駒沢オリンピック 公園総合運動場体育館

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