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「勉強になるチームが増えている」米川正夫監督(バルドラール浦安ラス・ボニータス)×木暮賢一郎監督(フットサル日本女子代表)対談前編
2020年10月29日
JFA 第17回全日本女子フットサル選手権大会が10月30日(金)に開幕します。ここでは前回大会優勝のバルドラール浦安ラス・ボニータスの米川正夫監督とフットサル日本女子代表の木暮賢一郎監督に、女子フットサルの魅力や今大会の見どころなどを聞きました。
オンライン取材:2020年10月2日(金)
――女子フットサルをけん引する指導者のお二人ですが、女子フットサルの見どころはどういったところにあると思いますか?
米川 女子の試合は戦術的な部分で見やすいと思います。そこにどういう狙いがあるのか、こういう特徴がある選手をこういう理由で起用しているのだなという見方ができると、より面白いのではないでしょうか。また、選手が一生懸命に戦っている舞台は、男女問わず、「こんなにファイトするんだ」「あんなに頑張るんだ」と、見ていて面白いと思います。
木暮 いろいろな面白い側面があると思います。代表候補選手たちのプレーを見ることはもちろんですが、女子フットサルの選手たちはプロではなく、仕事をしながらフットサルをしているという選手たちが多いのが現状です。プロの選手とはまた異なる、1試合1試合にかける情熱は伝わるものがあると思います。また、米川監督の言うように、女子フットサルは戦術の勉強がしやすい側面もあると思います。自分の好きなチームや選手を応援したり、フットサルを面白いなと思って見る人はもちろん、指導者にとっても、勉強になるチームが増えていると思うので、そうした指導者の方々にも、今大会は楽しんでもらえるのではないでしょうか。
――今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、AFC女子フットサル選手権が延期されたり日本女子フットサルリーグ開幕もスケジュール変更を余儀なくされました。そんな中、どのような活動をしていたのでしょうか?
米川 その時期はオンラインでトレーニングをしたり、フィジカルトレーニングをしていました。緊急事態宣言前後の1カ月間は、そんな感じでしたが、今は通常通りに体育館を使って練習もできています。練習を行う上で、検温や消毒などの感染予防対策も行う必要があり、なかなか慣れない日々は続いていますが、活動できることはありがたいです。
――女子フットサルの強化は、代表チームとクラブチームの両輪あってこそ、と思います。
木暮 「日本代表」は、特別な場所であり、誰もが入りたいと目標にするような場所だと思います。しかし、クラブなくして代表は成り立ちません。我々が選手たちと接する時間は、クラブの監督に比べると、はるかに短いのは間違いない。クラブでのパフォーマンス、クラブでの日常が、代表活動においてもすごく影響力があると感じていますので、まずはクラブで、良いパフォーマンスいい結果を出してほしいです。そこが代表選手への一歩目だと思います。各クラブの指導者には、日々、世界を意識したレベルアップをするためのトレーニング、良い環境づくりのアプローチをしてほしいですね。そして代表とクラブが相互に成長して、日本のフットサルのレベルを一緒に上げていければと思います。
米川 選手には日頃から「代表を目指してトレーニングをしよう」と言っています。練習でも「(フットサル強豪国の)スペインやポルトガルと対戦した時に、同じようなプレーで戦えるのか」という話を常々しています。選手たちも高い意識をもっていますし、日々のトレーニングでも表現してくれているのではないかと思います。また、選手たちがいつ日本代表に呼ばれても柔軟に対応できるように、代表のプレーモデルも意識してトレーニングすることも頭に入れています。
――前回大会を振り返っての感想は?
木暮 昨年大会の決勝カードとなったバルドラール浦安ラス・ボニータスとSWHレディース(現・SWHレディース西宮)の試合は、フットサルの面白さが全面に出ていましたし、サッカーと異なるフットサルの戦術的なところも明確に出ていたと思います。この2チームは今年も出場しますし、今度は自分たちが勝つ!と思っているチームもいるでしょう。今年からオールノックアウト形式となったことで、ジャイアントキリングが起こる可能性も十分あると思いますし、そういう点も楽しめると思います。
大会日程:2020年10月30日(金)~11月1日(日)
大会会場:北海道/よつ葉アリーナ十勝
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