10月30日(土)、31日(日)の2日間、Ｆリーグ2021-2022 ディビジョン1の5試合が行われました。

東京・アリーナ立川立飛では日本女子フットサルリーグとの共同開催が行われ、ホームの立川・府中アスレティックFCはシュライカー大阪と対戦しました。まず試合を動かしたのはアウェイの大阪でした。序盤から積極的にゴールを狙うと2分、齋藤日向選手のゴールで先制に成功します。1点を追う立川・府中は15分にキャプテンの上村充哉選手が同点ゴールを挙げますが、チームファウルがかさみ大阪に第2PKを与えると、これを加藤未渚実選手に決められ再度1点を追う展開となりました。しかし、1対2で迎えた第2ピリオドではホームの雰囲気に後押しを受けた立川・府中が反撃を開始します。23分にジョー選手との連係から酒井遼太郎選手が絶妙なコースにゴールを決めると、30分にはコーナーキックの流れからこぼれ球をジョー選手が押し込みこの試合で初めてのリードを奪いました。さらにその3分後には完山徹一選手の後方からのパスに合わせたジョー選手のゴールで立川・府中がリードを広げます。2点ビハインドの大阪はGK高見政顕選手の攻撃参加やパワープレーでゴールを狙い1点差に迫りましたが、4対3で試合終了。立川・府中が男女での勝利を収めました。

最下位のボアルース長野は、ホームに名古屋オーシャンズを迎えました。5連覇を目指す名古屋に対し、堂々たる戦いぶりを見せた長野は12分、左サイドの松永翔選手のアシストからゴール前の田村佳翔選手が右足で流し込み先制に成功します。GK山口雄介選手の好セーブもあり、1対0で第2ピリオドを迎えると、防戦一方の中、集中力を切らさず試合終盤を迎えます。しかし、ペピータ選手をGKに置いたパワープレーを仕掛けた名古屋に立て続けにゴールを決められ1対2で試合終了。わずか2分足らずで試合をひっくり返された長野でしたが、強豪との善戦に会場からは惜しみない拍手が送られました。

監督コメント

比嘉リカルド 監督（立川・府中アスレティックFC）
エスポラーダ北海道戦、バサジィ大分戦ではいい試合をしながらもったいない失点をしてしまい、この試合でもマークを外して取られるなど簡単なミスがありました。ただ、チームが一歩踏み切りメンタル面でも乗り越えて、最初から最後まで頑張り続けたので勝点3が取れたと思います。そして、ホームに見に来てくれた方を喜ばせることも目標のひとつです。次のホームゲームにもまた来てもらえるように感動を伝えたいと思っているので、男女での勝利はよかったと思います。

永井義文 監督（シュライカー大阪）
自分たちの攻守のモデルを特に攻撃面で出すことができた試合でした。ただ、最後の局面で相手のピヴォに当たってからついていけなかったり、球際で強くいけなかったりは課題なので、そういったところを見極めてトレーニングを積んでいかなくてはいけないと改めて思いました。自分たちは試合を10分ごとに4分割して考えています。第1ピリオドでは自分たちが優位に試合を進めました。失点もリスクをかけた上でのものだったので、試合の4分の3まで自分たちのフットサルができればチャンスにつながるという手応えを感じていました。しかし、（第2ピリオドで）失点してからはGKを変えたり、加藤未渚実にアイソレーションを仕掛けさせたりと戦い方を変えました。立川・府中のジョー選手や黒本選手に個人の質で上回ることは難しいので、その分、戦い方のパターンを多く準備しています。それが利いたのが加藤未渚実の2点目だったと思いますが、（加藤を）ハードに起用しているので疲労があり、ポジションやメンバーを変えてパワープレーを続けました。タイムアウトは残り2秒で取りましたが、タイムアウトは相手にも修正する時間を与えてしまうのでそれを避けてあのタイミングになりました。もう少し早く取るという選択もあったのではないか、と振り返っています。選手も自分のプレーがどうだったのか評価される立場ですが、監督も同じだと思うのでこういったことも包み隠さず話していきたいと思っています。

Ｆリーグ2021-2022 ディビジョン1

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