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バルドラール浦安と立川アスレティックFCの対戦は決着つかずドロー【Fリーグ2022-2023 ディビジョン1 第12節】
2022年11月15日
11月11日(金)から13日(日)の3日間にわたり、Fリーグ ディビジョン1の6試合が行われました。
首位の名古屋オーシャンズを追う2位のバルドラール浦安は、好調の立川アスレティックFCをホームに迎えました。開幕戦の対戦では第1ピリオドを1-1で終え、終盤に浦安が得点して勝ち切ったこのカード。今回の対戦でも引き締まった固い展開となりました。まずは開始51秒で浦安の吉田圭吾選手が振り向きざまにシュートを放ちますが、これは立川GK黒本ギレルメ選手が正面でキャッチ。その後も積極的に攻撃を仕掛ける浦安に対し、立川も黒本選手がハーフウェーライン手前まで上がりプレスを回避しながら攻撃を組み立てるなどチャンスを作ります。まず試合を動かしたのはホームの浦安でした。8分、立川のCKを東出脩椰選手がブロックし、こぼれたボールをガリンシャ選手が前に送ると、これを受けた加藤竜馬選手が左サイドを独走。自らシュートを突き刺します。第1ピリオド終盤には立川のセットプレーがつづき、右CKにファーの湯浅拓斗選手が頭で合わせる決定的なシーンを作りますが、浦安GKピレス・イゴール選手が素早い反応でジャンプをし、胸に当ててシュートを防ぎます。激しい攻防を繰り広げた第1ピリオドでしたが、追加点は生まれず1-0と浦安リードで折り返しました。第2ピリオドでは1点ビハインドの立川が猛攻を仕掛けます。キャプテンの上村充哉選手や今季10点目を狙う中村充選手が積極的にゴールに向かうと、28分には皆本晃選手の左CKをニアで受けた上村選手が強烈なシュート。イゴール選手も反応していましたが、その手を打ち抜きゴールネットを揺らしました。その後は1-1の時間が長くつづき終盤に差し掛かった37分、浦安が退場者を出し数的不利の苦しい展開に。しかし、ここでこの局面で初めてピッチに立った浦安の三笠貴史選手が集中した守備を見せ、タイムアウトを使いながらゴールを狙う立川の攻撃をしっかりとしのぎます。最後まで追加点を狙った両者でしたが、決着はつかず1-1のドロー。浦安の連勝は5、立川の連勝は3で止まり、勝点を分ける結果となりました。
この試合の前に同会場で行われたF2リーグのリガーレヴィア葛飾対ポルセイド浜田戦では、前節で今季初勝利を挙げた浜田が野本太一選手のゴールで先制に成功。しかし、わずか36秒後にはフットサル日本代表やF1リーグでの経験も豊かな森岡薫選手が絶妙なコースにシュートを突き刺し、同点に追いつきます。ここからさらに畳みかけたい葛飾でしたが、14分にはキックインに合わせた福田佑樹選手の強烈なシュートがゴールネットを揺らし浜田が再度リードを奪いました。1-2で迎えた第2ピリオドでは、葛飾が反撃を開始。セットプレーから2得点を挙げ逆転に成功します。しかし、1点を追う浜田が布田有祐選手をGKに置きパワープレーを開始すると、これが功を奏し松山尚輝選手が同点弾。このまま試合が終了し、3-3で勝点を分ける結果となりました。
F1リーグの他の試合では、首位の名古屋オーシャンズがボアルース長野に3-2で辛勝し11連勝。ボルクバレット北九州と対戦した湘南ベルマーレは、残り29秒で同点に追いつかれ、白星を逃しています。3位のペスカドーラ町田から8位のエスポラーダ北海道までが勝点差6でひしめき合い、毎試合熱戦を繰り広げています。
監督コメント
小宮山友祐 監督(バルドラール浦安)
ロースコアの試合になるという、想定していた展開になりました。立川の最近の試合をスカウティングしましたが、非常にパフォーマンスがよく全員がハードワークをするので、間違いなく苦しい展開になると思っていました。しかし、全体を通して見ると、退場者が出た以外では自分たちが考えていた想定内です。ゴールが届かなったシーンでは、少ないチャンスを決めることが必要だということ、そして、普段求めているレベルのプレーができていなかった、質が低かったことを感じています。練習でできていること、これまでできていたことがあまり出せなかったと思います。ただ、負けたわけではありません。名古屋オーシャンズを追いかける一番手としてまた少し勝点を離されてしまいますが、悲観することなくしっかりと次のペスカドーラ町田戦に向けて準備をしていきたいと思います。
比嘉リカルド 監督(立川アスレティックFC)
まず、すごくいい試合でした。最後までどちらが勝つか分からないワクワクした展開で、お客さんも喜んでくれたのではないかと思います。立川の監督としての立場では、最後の数的優位の状況で点を取れなかったことが悔しいです。チャンスは作りましたが、GKイゴール選手に止められたシーンもありました。それでも精一杯やり切ったと思っています。第1ピリオドでは裏を取られるのが怖かったので、アグレッシブなディフェンスが足りませんでした。ハーフタイムで修正して多くの時間でボールを持つことができ、同点に追いつくことができました。セットプレーのシーンも何度も作れましたし、いい試合でした。
北智之 監督(リガーレヴィア葛飾)
浦安でのホーム戦でしたが、浦安は葛飾とも近くサポーター、スポンサー、応援の方々が多く来たなかで勝利をつかめなかったことは残念です。自分たちの課題を大きく残すゲームだったと考えています。ここ4試合、モヤモヤした試合がつづき、チームとしてハードワークをしていこうと話していました。しかし、第1ピリオドでの撤退のスピードや球際、ボールを失うにしてもその位置などが徹底できていませんでした。スイッチが入った第2ピリオドではゴールを目指しシュートで終わり、ディフェンスでもいい戦いができました。ただ、フィニッシュの精度、ゴールを奪いきることは大きな課題です。チームのメンタリティとして、ハードワークを立ち上がりからしていくことも課題だと思っています。
峯山典明 監督(ポルセイド浜田)
対戦相手の北監督は(浜田のコーチや監督を務めていたので)私たちのことをよく知っています。私たちも北監督のやり方をよく知っているので、とても進めにくい試合でした。様々な対策を講じてきましたが、先に得点を挙げて第1ピリオドでリードを奪うことは最初のプランどおりでした。その後、同点にされ、勝ち越し、シーソーゲームになってしまったのが難しいところでした。また、第1ピリオドでけが人が増えてしまったので、それが出なければもう少し押した展開にできたのではないかと思います。
Fリーグ2022-2023 ディビジョン1
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