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第16回全日本女子フットサル選手権大会が開幕 決勝ラウンド進出を懸けて激戦が続く
2019年11月03日
第16回全日本女子フットサル選手権大会が11月2日(土)に石川県・いしかわ総合スポーツセンターで開幕し、1次ラウンドの第1節と第2節の計16試合が行われました。4つのグループすべてで2チームが2連勝し、3日(日)の対決で決勝ラウンド進出チームが決まります。
2年ぶり2度目の出場となった八戸学院大学(東北1/青森)以外の3チームが全国大会初出場となったグループA。関東大会を勝ち抜き、本大会に出場したタパジーダ(関東2/東京)が1次ラウンド突破を本命視されていました。しかし、初戦では最後まで硬さが取れないまま、プログレッソ大阪ヴァーヴ(関西3/大阪)にセットプレーから2失点を喫して敗戦。第2節でも「フットサルの練習は、大会前に3日しかできなかった」という八戸学院大に1-2で競り負け、全国大会の厳しさが際立つ結果になっています。タパジーダに勝利した2チームは、開催地代表のFC.トンレディース(石川)にも勝利し、ともに2連勝したため、3日の直接対決で1次ラウンド突破をかけて激突します。
グループBでは、日本女子フットサルリーグに所属する2チームの明暗が分かれました。4年ぶりとなる大会出場を果たしたバルドラール浦安ラス・ボニータス(関東1/千葉)が相手を押し込みながらも、美しい攻撃を見せて得点を重ね2連勝を飾ったのに対し、エスポラーダ北海道イルネーヴェ(北海道)は、初戦で本大会の常連であるメンバー オブ ザ ギャング(東海1/三重)に1-3で競り負けると、第2節でも浦安に0-2で完封負けを喫して2連敗してしまいます。メンバー オブ ザ ギャングは常盤木学園高校(東北2/宮城)と対戦した第2節でも、普段からフットサルに取り組んでいるメリットを生かし、セットプレーから2点を奪って勝利し、2連勝を飾っています。
日本女子フットサルリーグを2連覇し、今大会の前回女王でもあるアルコイリス神戸(関西1/兵庫)のいるグループCでは、神戸がしっかりと強さを示して2連勝しています。また、MFP サルサ アダ(中国/広島)は、初戦でベップ(東海2/愛知)に先制されながらも逆転勝利を挙げると、その勢いのまま第2節でもコラッサ福岡(九州1/福岡)に3-1で勝利。3日に初の4強進出をかけてアルコイリスに挑みます。
2大会ぶりの大会制覇を目指す福井丸岡ラック(北信越/福井)と4大会ぶりの優勝を目指すSWHレディースフットサルチーム(関西2/兵庫)が同組となったグループDでは、この2チームが前評判通りの強さを見せて、2連勝を飾りました。どちらが得失点差で優位に立ち、第3節の直接対決を迎えられるかも大きなポイントになっていた両チームは、互いに攻撃力を前面に出した戦いを見せます。SWHレディースは2試合計16得点を挙げ、1失点も許さなかったのに対し、丸岡は2試合とも1失点を喫したものの計20得点のゴールラッシュを見せ、得失点差でSWHレディースを「2」上回りました。丸岡が引き分けでも1次ラウンド突破が決まるという状況で迎える第3節は、激戦必至です。
3日に行われる1次ラウンド最終節は、4試合が1次ラウンド突破を懸けた試合、残りの4試合が今大会初勝利の懸かった試合になります。決勝トーナメント進出を果たすのは、どのチームになるのか。そして勝利を刻めるのは、どのチームになるのか。8試合すべてから目が離せません。
監督・選手コメント
上久保仁貴 監督(SWHレディースフットサルクラブ)
1次ラウンドは、とにかく3試合すべてに勝つことを考えていました。第3節では勝たなければいけない状況ですし、引き分けて上がるつもりもありませんでしたので、3つ勝って準決勝に上がれればいいなと思います。今季は多くの選手も加入して、フィットしてきてくれていますが、僕にとってはプレッシャーです(笑)。来季からの全国リーグ参戦が決まっているので、優勝して勢いをもって乗り込めたらいいなと思っています。まずは丸岡戦、守備がメインになると思いますが、相手を圧倒できるように、12分間という短い時間での戦い方を意識して臨みたいと思います。
平井佑果 選手(アルコイリス神戸)
昨年からメンバーが多く変わったことで、「アルコイリス神戸はどうなんだ?」と言われたり、優勝予想に名前が挙がったりしなくなったので、みんなで「絶対に優勝しよう」と話して大会に臨みました。大量得点を挙げられなくても、全部勝てば上にあがれるので、一戦一戦、戦っていこうとみんなで話しています。そのなかで2勝できたことは、1日目としてよかったと思います。常に優勝だけを見ていますし、毎試合勝たないと優勝できないので、そのためにどうすればいいかだけを考えています。
佐藤麻陽 選手(メンバー オブ ザ ギャング)
1試合目は緊張したところもありましたが、東海リーグや東海大会でやってきたことを出すことができましたし、そんなに心配せずに「勝つ」と自分たちを信じられた試合でした。攻撃より守備に重点を置いて練習をしてきたことが、2試合で1失点という結果につながっていると思います。浦安とは過去にも対戦したこともあります。非常に良いチームですが、そこにどれだけ食いつき、無失点に抑えて、こちらが点を取れるかがポイントになると思うので、頑張ります。
福士優梨香 選手(八戸学院大学)
これまで東北代表がなかなか勝てなかったなかで、今大会で2勝できたことはとても自信になりました。普段はサッカーをしているので、フットサルをやったのは、この大会前の3日間でした。フットサルの経験は浅いですが、気持ちで頑張りました。タパジーダ戦はチャレンジャーだったので、自分たちのできるプレーをして、あとは気持ちから勝とうと言っていました。今まで決勝ラウンド進出をかけた試合になることがなかったので、明日の試合も楽しみにしています。
大会日程:2019年11月2日(土)~11月4日(月・振休)
大会会場:石川県/いしかわ総合スポーツセンター
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