2019年フットサルフィジカルコーチ研修会を東京で開催
2019年03月27日
3月20日(水)から22日の3日間、すみだフットサルアリーナでFリーグ及び日本女子フットサルリーグクラブのフィジカル担当コーチを対象にしたフットサルフィジカルコーチ研修会を昨年度に引続き開催しました。
本研修会はより一層の日本フットサル発展を図るために、各クラブのフィジカル担当コーチと研修および情報交換、討議の場を定期的に持つことを目的としており、今年は計14クラブの担当者が参加しました。
初日、まず冒頭はフットサル日本代表のブルーノ・ガルシア監督が登場し、代表チームにおけるフィジカルコーチの役割と期待、リレーションシップについて意見交換をしながら講義を実施しました。一方的な講義ではなく、各クラブから代表チームの活動についての質問を受けるといったコミュニケーションが取られました。その後は、代表チームの下地達朗フィジカルコーチより選手のコンディション管理方法について、実際に運用しているツールを見ながら講義を実施。そして最後はシェアタイムということで、少人数で今シーズンを振り返る意見交換会を行いました。各チームで試行錯誤して取り組んでいることや課題点を共有することで多くの発見や学びとなりました。
2日目はヴォスクオーレ仙台でGKコーチを務めている キリアン・ベルモンテ氏によるパワートレーニングとプランニングについての講義と実技を実施しました。実技の時間ではフットサルコートでトレーニング機材の活用方法を共有し、フウガドールすみだのサテライトチームの選手に協力を得て、指導方法の見学を行いました。
最終日は昨シーズンFリーグ選抜の監督を務めた高橋優介氏から、Fリーグ選抜チームのフィジカル面における取り組みを紹介。最後は参加者全員で今回の学びや来シーズンに自チームで取り組む目標について発表を行い、研修会は終了となりました。
期間中、各クラブの参加者がクラブやリーグの垣根を越えて、お互いのクラブでの取り組みについて積極的に意見交換を行い、研修会後も継続的な関係を築いている姿が印象的でした。
下地達明 フィジカルコーチ
第2回のフィジカルコーチ研修会が開催できて大変満足しています。本研修会の開催に伴い、ブルーノ監督、キリアンフィジカルコーチ、小森サブテクニカルダイレクターにご尽力いただきましたこと改めて感謝申し上げます。このような機会でともに各クラブチームのフィジカルコーチと情報共有、意見交換をする事は日本フットサル界の前進に繋がると思います。引き続き、各クラブチームのフィジカルコーチやトレーナーとともに協力して代表活動も質の高い活動を行っていきたいと思います。
キリアン・ベルモンテ GKコーチ(ヴォスクオーレ仙台)
日本サッカー協会によるこのような場での登壇の機会に感謝申し上げます。今回ヴォスクオーレ仙台で行っているトレーニングモデルの一部を紹介させて頂けたことはとても光栄に感じています。また、日本フットサル界における同業の皆さんと意見や情報交換をさせていただけたことに大変感謝しています。ご一緒した代表スタッフの皆さん、そして私の話に関心を持って傾聴くださった皆さま、3日間本当にありがとうございました。
府川俊一朗 さん(湘南ベルマーレ)
フットサル日本代表のブルーノ監督から代表レベルに求めているフィジカルを伝えていただき、日頃クラブでトレーニングしている選手に対してトレーニングイメージを持つことができました。各クラブでプレーモデルが違う中、クラブと日本代表で求められるフィジカルを両立して成長させていくことが必要と感じました。また、参加者で3日間寝食を共にしたことにより、情報交換や意見交換が多くできました。ここで得たものをシーズンオフの期間に整理し、新シーズンの準備をして行きたいと思います。
安部穏 さん(シュライカー大阪)
今回初めて参加させていただきましたが、3日間とても有意義で内容の濃い研修会になりました。代表チームが求める「フィジカルコーチの役割」や「選手のフィットネスレベル」を代表チームのコーチングスタッフの方々と直接話し合える機会となり、チームとしても個人としても今後取り組むべきことがより明確になりました。また、他クラブのスタッフと情報共有することで、Fリーグ各クラブの現状把握や目指すベクトルを合わせ進めていける、いいきっかけになりました。
樫原康二 さん(福井丸岡ラック)
フィジカルの大事さ、必要性を再確認することが出来た研修会でした。1つ目は傷害(怪我)防止。これは筋力アップはもちろんですが、選手の身体の特徴や使い方、柔軟性などを基にストレッチやトレーニングメニューを考える。2つ目はフットサル競技特有のフィジカル能力アップを考えたメニュー作りです。①持久力②スピード③パワー。自分自身、チームの選手のフィジカル能力アップを考え活動してきましたが、日本全体のことを考え研修会を開催して頂いた皆様に感謝し、これからも微力ながら協力させて頂きたいと思います。
砂子走瑠 さん(流経大メニーナ龍ケ崎)
今回の研修会では女子リーグだけでなく男子リーグの方や代表スタッフと意見交換や様々な情報のインプットができ、とても貴重な時間となりました。今回の内容を1度整理し、新シーズンに向けて取り組んでいきたいと思います。