アカデミー福島女子 女子U-15の活動②~JFAアカデミー福島女子 スタッフ通信Vol.9
2019年04月17日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島のレポートを担当するのは見汐翔太コーチです。
JFAアカデミー福島女子U-15監督の見汐翔太です。以前、スタッフ通信Vol.4では、女子U-15のトレーニングにおける基本の考え方についてご紹介しました。女子U-15のトレーニングでは、テクニック・個人戦術・運動量の基本を大切にしています。その基本を土台とした上で、選手それぞれの良さを伸ばすことを目指しています。
JFAアカデミー福島は、様々な角度から選手を見守っています。女子U-15はアシスタントコーチやGKコーチ、女子U-18のスタッフや男子カテゴリーのスタッフなどから選手の評価や意見をもらい、複数の目で選手を見ることができます。オフザピッチでも、総務やトレーナーがライフスタイルやコンディショニングなど異なる観点で選手のことを見ています。
また、JFAアカデミー福島は地域の指導者をはじめ、ナショナルトレセンコーチ、エリート活動や各代表カテゴリーのスタッフ、海外から研修に来られる指導者など、多くの方々と交流できる恵まれた環境にあります。様々なフィードバックの中で、選手が自分の個性を考える機会になっていると思います。選手の良さを本人が認識し、仲間がその良さを共有しながら引き出せる環境を作りたいです。
JFAアカデミー福島女子にはマインドマップを作成するプログラムがあります。マインドマップとは、個人や集団が頭で考えていることを視覚化する手法の一つです。発想を広げながら考えを整理することに役立ちます。選手はなりたい将来の自分をイメージし、自分の特長や課題を視覚化しながら目標を確認するツールとして活用しています。
作成後にプレゼンテーションでアウトプットを行います。そこでは仲間から気づきをもらいながら自分の個性を知ったり、仲間の個性を知るきっかけになっています。最後は仲間と共同作業でチームのマインドマップに発展させて作成しています。
サッカーのプレーにおいても自分の良さを知り、仲間の良さや興味を知るきっかけにして欲しいと考えています。
特にU-13の選手には、トレーニングや試合で様々なポジションを経験させています。特定のエリアで判断や技術を磨くのではなく、様々なポジションでプレーエリアに応じた役割の理解を目指し、異なる負荷も経験させたいと考えています。そうした経験を通じて選手が自分の特長と課題を理解しやすくなると思います。そして年齢が上がるにつれて選手のポジションの適性を考えていきます。
また週に1度、グループ別トレーニングの時間を確保しています。個々の目標に応じてトレーニングを分けることもあります。
基本が身につくことで、個の良さを活かせると思います。また個の良さを伸ばすことで自信がつき、プレーが変わることもあると思います。そして個の良さを仲間が理解できれば、良いプレーがより反復されるはずです。基本と個の良さの両方の引き上げを目指して、これからも指導に尽力していきたいと思います。