浦和がNGUラブリッジを破り2大会ぶり7回目の日本一に輝く! JFA 第24回全日本U-15女子サッカー選手権大会
2019年08月04日
JFA 第24回全日本U-15女子サッカー選手権大会の決勝戦が8月3日(土)にJ-GREEN堺S1で行われました。
NGUラブリッジ名古屋スターチス 0-1(前半0-0、後半0-1)浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース
クラブ史上初めてのベスト4入りを果たしたNGUラブリッジ名古屋スターチス(東海3/愛知)は、初戦で競り勝ったことから得た自信と勢いを持ったまま、前回大会優勝のJFAアカデミー福島(東海2/静岡)を3-2で下し、決勝戦に駒を進めてきました。対する浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(関東1/埼玉)は、昨年は連覇を果たせず3位となった先輩たちの思いを背負い、無失点で決勝まで勝ち上がってきました。
優勝を懸けたこの試合では、序盤から互いに一歩も譲らない激しい攻防が繰り広げられました。拮抗する中、26分にFKのチャンスを得たNGUラブリッジでしたが、MF森のの子選手が直接狙ったボールはバーに阻まれました。その後、浦和も決定機をつくりましたが、FW竹内愛未選手のシュートはわずかに枠外、MF角田楓佳選手のミドルシュートはバーをたたきます。両チーム無得点のまま、試合を折り返しました。
試合が動いたのは、後半が始まって間もない35分でした。CKを得た浦和は、FW竹内選手の蹴ったボールにDF岡村來佳選手がしっかりと頭を合わせ、先制点を奪いました。
その後はNGUラブリッジも「絶対に勝ちたいという強い気持ちを持って、自分たちの強みである球際の強さとハードワークを貫き通していれば、必ずチャンスは巡ってくる。粘り強く走ろう」(江後賢一監督)と、何度もゴールに向かっていきます。
一方、「NGUラブリッジさんはフォワードにとても良い選手がいるし、個も強い。しっかりと結束して戦おう」(百武江梨監督)としていた浦和が、体を張ってNGUラブリッジの攻撃を防ぎます。終了間際の59分、NGUラブリッジのCKからのシーンでは、GK前田真唯選手が高い位置のボールに落ち着いて対応し、ゴールを守り切りました。
激闘の末、試合は0-1で終了し、浦和が大会を通じて無失点のままU-15女子日本一の座に返り咲きました。
また先立って行われた3位決定戦では、スフィーダ世田谷FCユース(関東2/東京)が開始わずか3分で先制したものの、アカデミー福島がその後2点を返し、アカデミー福島が勝利しました。また、今大会のフェアプレー賞は、アカデミー福島に授与されました。
江後賢一 監督(NGUラブリッジ名古屋スターチス)
去年とメンバーがほぼ変わっていなかったのも1つの要因かと思いますが、今年は選手たち自身でベスト4という目標を掲げ、そのために何をしなければいけないかということを本人たちがしっかりと考え、行動してくれました。厳しい試合で勝ち抜き、ここまでたどり着いた選手たちのことを誇りに思います。本当によくがんばってくれました。しかし、本当にやりたいように試合を運んで来られたかと言えば、そうではなかったと感じています。強いチームが相手でも自分たちの強みや狙いを発揮できる可能性をさらに高め、今後は誰が見ても「ラブリッジが一番強い」と言ってもらえるようなチームにしていきます。
DF #2 鍵谷天 選手(NGUラブリッジ名古屋スターチス)
ベンチやベンチ外の選手もずっと大きな声を出し、ピッチの選手と一緒に戦ってくれました。それがなければここまで来られていなかったと思うので、本当に感謝しています。今年の2月、新チームの立ち上げの段階でこの大会でのベスト4入りを目標に掲げ、そのためにみんなで一生懸命がんばってきました。悔しい部分ももちろんありましたが、みんなで必死にボールに食らいつくことができました。ここで悔し涙は必要ないと感じています。目標を上回る準優勝という結果を得られ、最高の夏になりました。笑顔で愛知に帰ります。
百武江梨 監督(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)
守備に関しては、1対1やチャレンジ&カバーなどの基本的なトレーニングを積み重ね、あとは選手たちが試合中に学び、成長してくれました。チームとして全員守備、全員攻撃という姿勢でプレーしてくれたことが結果につながったと感じています。また、決勝戦に臨む前には、レディーストップチームやユースチームの選手・スタッフからの応援メッセージが選手たちに届きました。昨年優勝を果たせなかった先輩たちの思いと合わせて、選手たちは浦和を背負う誇りや紡がれていく伝統を感じる中で、ひたむきに戦ってくれました。帯同スタッフも献身的に支えてくれましたし、さまざまな面で支えてくれた多くの方々に感謝しています。
MF #30 角田楓佳 選手(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)
今大会に挑む前、大阪への移動前日の練習で3年生が1人怪我をしてしまいました。来たくても来られなかった仲間の気持ちや、昨年の先輩たちの思いも背負って、絶対に優勝しようと臨んだ大会でした。決勝でも厳しい試合になりましたが、これまでも楽に勝ち進めてきていたわけではなかったので、焦りはありませんでした。日頃からピッチ外でもコミュニケーションをとれていたチームだったので、苦しい時間も明るく元気に支え合い、みんなで走って戦えたことが優勝につながったと感じています。
大会期間:2019年7月27日(土)~8月3日(土)
大会会場:J-GREEN堺(大阪府堺市)