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バルドラール浦安ラス・ボニータスが初の日本一に輝く! JFA第16回全日本女子フットサル選手権

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2019年11月05日

バルドラール浦安ラス・ボニータスが初の日本一に輝く! JFA第16回全日本女子フットサル選手権

JFA第16回全日本女子フットサル選手権は4日(月・振休)に大会最終日を迎え、バルドラール浦安ラス・ボニータス(関東1/千葉)がチーム誕生18年目にして悲願の選手権初優勝を成し遂げました。

午前10時にキックオフされた準決勝では、今大会、旋風を起こした八戸学院大学(東北1/青森)と浦安が対戦しました。引いてきた相手に対して浦安は、序盤からGK庄子彩選手も含めたボール回しで相手の隙を探ります。3分に浦安は左サイドを突破した中井仁美選手のゴールで先制します。八戸学院大もスピードのある攻撃からチャンスをつくり、前半の終盤にはPKのチャンスも得ましたが、GK庄子選手に止められて得点できません。浦安は21分にも田中千尋選手がミドルシュートを突き刺して2-0とすると、その後もポゼッションで相手を上回り、決勝進出を決めました。

もう一つの準決勝は前回大会の決勝と同カードのSWHレディースフットボールクラブ(関西2/兵庫)とアルコイリス神戸(関西1/兵庫)の兵庫ダービーです。先手を取ったのは、SWHレディースでした。4分に藤江沙樹選手が、アルコイリス神戸のゴールをこじ開けます。しかし、その2分後にはアルコイリス神戸も門井恵美選手のゴールで同点に追いつくと、9分には小村美聡選手が直接フリーキックを決めて、2-1と逆転して前半を折り返しました。16分には、SWHレディースも網城安奈選手がゴールを決めて同点に追いつきます。その後、両チームともにゴールを割ることができず、決勝進出の行方はPK戦に委ねられました。3人全員が決めたSWHレディースに対し、神戸は3人目のキッカーを務めた小村選手のシュートが山本彩加選手に止められ、SWHレディースが2大会連続の決勝進出を果たしました。

決勝戦では浦安の米川正夫監督の采配が的中します。今大会、初めて先発メンバーを入れ替え、守備力の高い選手を投入。さらにハーフウェーラインからマンツーマンをするという堅守速攻に徹した戦術を採用し、国内随一のタレントを有するSWHレディースの個の力を封じます。ここまで圧倒的な攻撃力を見せてきたSWHレディースでしたが、この試合ではなかなかシュートまでいくことができません。

試合はスコアレスのまま後半に突入します。SWHレディースは前半に続き、浦安の守備を攻略できない時間が続きますが、それでも江口選手のワンタッチパスからボールをゴール前に運んで相手のファウルを誘発、セットプレーのチャンスを得るなどしましたが、得点を決められません。互いに譲らない攻防が続くなか、36分にはGK庄子選手を交えた浦安のボール回しを止めたSWHレディースの花野彩香選手がシュートを放ちましたが、ボールはポストに嫌われます。その1分後、浦安はゴール前のこぼれ球を平井成美選手がシュート。倒れ込んだ坂田睦選手が顔でブロックしようとしたことでボールの軌道が変わり、GK山本選手の手を弾いたボールはゴールに決まりました。

先制されたSWHレディースは、網城選手にGKユニフォームを着用させ、パワープレーを開始します。江口選手のシュートがポストをたたく場面もありましたが、浦安は最後まで守備の集中を切らさずに1-0で勝利。準決勝に続き無失点の勝利で、悲願の初優勝を成し遂げ、関東に7年ぶりのタイトルを持ち帰ることになりました。

監督・選手コメント

米川正夫 監督(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
今日の先発メンバーは、守備の能力が高いので、相手のパワーセットを抑えることができれば、自分たちに勝機があるのではないかと思いました。それが完全にはまったので良かったなという感じです。少し背後を取られることはありましたが、ほとんどピンチもなかったと思います。このプランを採って負けていたら、完全に自分の責任だったので、正直、ホッとしました。個人的にも無冠を返上できて、本当にホッとしました(笑)。

伊藤果穂 選手(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
優勝することができて、本当にうれしいです。今日の守備は、いつもの前から圧力をかけるやり方ではなく、ハーフウェーラインからの守備にしました。でも、気持ちが前に出ていないわけではなく、引いた中でも、常に前へ圧力をかけるんだという思いを持ってプレーしていました。我慢しながらですが、自分たちがやろうとしたフットサルができたと思います。今季、獲得できるタイトルとして、日本女子フットサルリーグと地域チャンピオンズリーグが残っています。今大会を含めた3冠達成を目指して、これからの試合も戦っていこうと思います。

江川涼 選手(SWHレディースフットボールクラブ)
浦安がハーフウェーラインまで引いて、強度の強いマンツーマンで来ていたので難しかったです。負けたことは悔しいですし、引いた浦安の作戦勝ちだとは思いますが、それを圧倒できるように自分たちの攻撃力を磨いて、来年から参入する日本リーグに挑みたいと思います。昨季まで所属していたクラブに負けたので、本当に悔しいですが、逆に燃えています。この敗戦を認めて、来季からの日本女子フットサルリーグでは絶対にこの結果を覆すぞと、表彰式で喜んでいる浦安の選手たちを見て思いました。

加藤正美 選手(アルコイリス神戸)
昨年からメンバーが変わった中で、みんなが一生懸命になってアルコイリスのフットサルについて行こうと意識してトレーニングからやってくれていました。切り替えの早さなどで、相手を上回れたのはみんなが頑張ってくれたからだと思います。先制されても取り返そうという気持ちはどこよりも強いと思いますし、逆転ゴールではそれが出せたと思います。PK戦は運なので、誰が打っても一緒です。15分ハーフの試合で決着をつけられなかったのが、自分たちの課題ですし、そこで勝ちきれないと日本一になれないのだと思います。

大会日程:2019年11月2日(土)~11月4日(月・振休)
大会会場:石川県/いしかわ総合スポーツセンター
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