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2勝目を目指し、ホーム戦に臨む鹿島とG大阪 ~ACLグループステージ第3節へ~
2017年03月13日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は3月14日(火)、15日(水)にグループステージ第3節を迎え、鹿島アントラーズはオーストラリアのブリスベン・ロアー、ガンバ大阪は中国の江蘇蘇寧と2勝目を目指してホームで戦い、1勝が欲しい川崎フロンターレと2連勝中の浦和レッズはアウェイの中国に乗り込み、それぞれ広州恒大、上海上港と対戦します。
鹿島 vs ブリスベン
鹿島が14日(火)にホームに迎えるのはブリスベンです。昨シーズンのAリーグ3位で今回は予選2回戦から出場し、同3回戦にあたるプレーオフでは敵地で元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス選手を擁する上海申花(中国)に2-0で勝利を収め、2年ぶり3度目の本戦出場です。
本戦初戦ではタイのムアントン・ユナイテッドにホームで0-0に持ち込まれ、前節はアウェイで蔚山現代に0-6で大敗。予選2戦5得点のFWブランドン・ボレロ選手や、国内リーグ21戦13得点でリーグ得点ランク3位のFWジェイミー・マクラーレン選手も、今大会はまだ得点がありません。
しかし、今月5日(日)にニューカッスル・ジェッツ戦に勝ってリーグ戦勝ちなし連続試合記録を4で止め、8勝9分5敗で4位に浮上。この週末は試合もなく、鹿島戦へは調整十分と考えられます。
鹿島は10日(金)の横浜F・マリノス戦に1-0で勝利してリーグ戦2連勝。FW鈴木優磨選手が交代出場で決勝点を決めて、公式戦6戦3得点の活躍です。鹿島の石井正忠監督は「公式戦の連勝は、このあとに良い影響を及ぼす」と、期待を口にしています。
鹿島はACL第2戦を敵地でムアントンに敗れて1勝1敗で、グループE首位のムアントンに勝点1差で2位に付けています。ホームでの勝利で勝点積み上げを狙います。
復調G大阪は江蘇蘇寧と
G大阪は15日(水)にホームで江蘇蘇寧(中国)と対戦します。
前節ホームでの済州ユナイテッド(韓国)戦で、G大阪は本来の良さを発揮できずに1-4で敗れ、勝点3で並ぶ済州に直接対決で後塵を拝してグループH 3位です。しかし、済州戦から中3日のJリーグ柏レイソル戦では見事な立て直しで3-1の勝利。11日(土)のFC東京戦にも3-0で快勝し、調子は上向きです。
FW長沢駿選手とFWアデミウソン選手が共に公式戦4得点。2人ともACLではプレーオフから3試合2得点の活躍で、長沢選手はF東京戦では相手からオウンゴール2本を誘いました。また、MF井手口陽介選手がF東京戦を負傷欠場しましたが、DF初瀬亮選手が初先発で勝利に貢献しています。
江蘇は昨季国内リーグ2位になり、2年連続3度目のACL出場です。FCソウル(韓国)でも高い手腕を発揮したチェ・ヨンス監督が昨年7月に就任。その後数か月でFAカップとリーグカップでも2位に入る成果を挙げました。
今月始まった国内リーグでは1分1敗で下位に位置していますが、昨年の大型補強で注目を集めたブラジル人MFラミレス選手やMFアレックス・テイシェイラ選手、コロンビア人の若手FWロジェル・マルチネス選手らの攻撃陣は要注意。中国代表MFウー・シー選手や韓国代表経験もあるDFホン・ジョンホ選手らも擁しています。
G大阪には高い守備意識と素早い攻守の切り替えが求められていますが、F東京戦でPK阻止の好セーブを見せたGK東口順昭選手は、「チーム一丸となって戦いたい」と話しています。
広州恒大に挑む川崎F
川崎FはACL では2戦2分けでグループG 3位。ステージ突破条件の2位以内確保へ勝ちが求められていますが、敵地で挑むのは広州恒大です。元ブラジル代表のルイス・フェリーペ・スコラーリ監督の下、中国スーパーリーグ史上初のリーグ6連覇中で、昨年はFAカップも制し、2013年、2015年にはACLに優勝しています。
国内では先月の江蘇蘇寧とのスーパーカップに勝利。リーグ戦では3月11日(土)の第2節で敗れて1分1敗で5位ですが、ACLでは退場者2人を出したイースタンSC(香港)に7-0と大勝。第2節は敵地で水原三星ブルーウィングス(韓国)に終盤同点に追いつき、勝点4で首位をキープしています。
昨季国内リーグ得点王のFWリカルド・グラル選手とMFパウリーニョ選手の元ブラジル代表ペアが健在。ブラジル人FWアラン選手はACL 2戦2得点です。MFジョン・ジー選手やMFフアン・ボーウェン選手ら中国代表クラスが揃い、全北現代から元韓国代表DFキム・ヒョンイル選手を獲得しました。
川崎は10日(金)のJリーグ柏戦にMF中村憲剛選手の1得点1アシストで勝ち、国内では2勝1分で3位です。DF奈良竜樹選手とFWハイネル選手は前節の退場で今回は出場停止ですが、今季公式戦3得点のFW小林悠選手、MF田坂祐介選手、GKチョン・ソンリョン選手らの活躍に期待がかかります。
浦和、上海上港と上位対決
今大会2戦2勝でグループF首位の浦和は、得失点差で同2位の上海上港と対戦します。昨年リーグ3位の上海は今回プレーオフからの出場ですが、本戦ではアウェイでソウルに1-0、ホームでウェスタンシドニー・ワンダラーズに5-1と大勝。国内リーグでも2戦2勝で首位に立っています。
好調を支えているのが昨夏加入の元ブラジル代表FWフッキ選手、広州恒大でACL優勝に貢献して在籍今季2年目のFWエウケソン選手、そして今年イングランドのチェルシーからの移籍で注目を集めた、ブラジル代表FWオスカル選手という強力な攻撃陣です。守備も固く、プレーオフを含めてACL 3戦、国内リーグ2戦ともに失点は1。今季から指揮を執るアンドレ・ヴィラスボアス監督は、FCポルトでのヨーロッパリーグ優勝やゼニト・サンクトペテルブルクでのロシアリーグ優勝などの実績の持ち主です。
浦和も攻撃陣が好調で、10日(金)のJリーグ甲府戦の勝利で公式戦は3連勝。FW武藤雄樹選手は3戦連続得点、FWラファエル・シルバ選手は公式戦5得点目、FW興梠慎三選手はリーグ2試合連続4得点目をマーク。ACL 2戦2得点中のFW李忠成選手もリーグ戦今季初ゴールを決めました。
浦和のACL 2試合9得点は広州恒大と並ぶ大会トップで、得点力はJリーグでも3戦9得点でリーグトップです。ACL 3連勝へ、上海の攻守にどう対応するのか、注目です。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
グループE
2017年3月14日(火) 19:00キックオフ(予定)
茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ(日本) vs ブリスベン・ロアー(オーストラリア)
グループF
2017年3月15日(水) 19:30キックオフ(予定)<現地時間>
上海体育場
上海上港(中国) vs 浦和レッズ(日本)
グループG
2017年3月14日(火) 20:00キックオフ(予定)<現地時間>
広州天河体育中心
広州恒大(中国) vs 川崎フロンターレ(日本)
グループH
2017年3月15日(水) 19:00キックオフ(予定)
市立吹田サッカースタジアム
ガンバ大阪(日本) vs 江蘇蘇寧(中国)
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