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鹿島が2勝目で首位浮上、川崎Fはアウェイで引分ける ~ACLグループステージ第3節1日目~
2017年03月15日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は3月14日(火)にグループステージ第3節が行われ、鹿島アントラーズはホームでオーストラリアのブリスベン・ロアーに3-0で快勝し、2勝目を挙げて首位に浮上。アウェイに乗り込んだ川崎フロンターレは、前々回大会王者の広州恒大(中国)と1-1で引分けました。
冷たい雨が降りしきる中、鹿島はGKに今季公式戦初出場の曽ヶ端準選手、前線に今季公式戦6試合ぶり先発のFW鈴木優磨選手らを起用する布陣で臨み、前半から押し気味に試合を進めます。18分にはMF土居聖真選手、21分にはFW金崎夢生、34分と40分にはMF遠藤康選手が次々と相手ゴールを脅かします。
グループステージではここまで無得点未勝利のブリスベンは初勝利を求めて、今大会プレーオフで活躍した右サイドのFWブランドン・ボレロ選手、トップ下のFWブレット・ホルマン選手らを中心にパスをつないで攻撃を組み立て、前線のFWジェイミー・マクラーレン選手にボールを集めます。
26分にはボレロ選手のクロスにホルマン選手が、33分にはロングボールの仕掛けからDFアブラム・パパドプロス選手がシュートで鹿島ゴールを狙いますが、GK曽ヶ端選手が良い反応を見せてゴールを割らせません。
鹿島の先制は43分、DF伊東幸敏選手のクロスにFW鈴木優磨選手が右ボレーで合わせて、公式戦2戦連続となる得点を相手ゴールに叩き込みました。
後半立ち上がりにブリスベンが反撃に出て、50分にはFKの流れからパパドプロス選手、その4分後にはボレロ選手がミドルシュートを狙いますが、曽ヶ端選手を崩すには至りません。
鹿島は62分にMF小笠原満男選手をベンチから投入すると攻撃が活性化します。すると76分、右CKからのボールをDF植田直通選手が頭で狙い、相手GKがファンブル。そのリバウンドに植田選手が詰めてチーム2点目を押し込み、自身の今季公式戦初得点をマーク。さらに鹿島は80分に、遠藤選手が右サイドから攻め込んで左足を振り抜き、3-0としました。
鹿島は同組のムアントン・ユナイテッド(タイ)がアウェイで蔚山現代(韓国)と0-0で引き分けたため、鹿島は2勝1敗の勝点6でグループE首位に浮上。ムアントンが勝点5、蔚山が勝点4で続き、勝点1のブリスベンは4位のまま、前半戦3試合を終了しました。
川崎F、終了間際に追いつく
ここまで2戦2分けで勝利が欲しい川崎Fは、グループG首位で2013年、2015年大会で優勝している広州恒大とアウェイで対戦。DF奈良竜樹選手とFWハイネル選手を出場停止で欠き、立ち上がりから攻勢をかける広州に苦しい試合を強いられます。前半26分にはカウンターからFWアラン選手に得点を許し、1点を追う展開になります。
川崎Fの鬼木達監督はすぐに動き、34分にDF板倉混選手に代えてFW森本貴幸選手を投入。相手ゴールに迫る時間帯も作りますが、なかなかゴールを割ることができません。
後半も相手のプレッシャーを受けて我慢の時間帯が続き、60分にはDF井川祐輔選手の負傷交代も強いられましたが、後半半ば頃から相手ゴールに迫る機会が増えます。70分にはFW小林悠選手のシュートがポストを叩きました。
川崎は80分にMF三好康児選手を交代投入して得点機を探ると、待望のゴールは後半アディショナルタイムでした。相手のハンドで得たPKを小林選手が決め、引分けに持ち込んで貴重な勝点1を得ました。
川崎は3戦連続引分けの勝点3でグループ3位。この日、香港でイースタンSCに1-0で勝利した水原三星ブルーウィングスが勝点5で広州恒大と並び、広州が得失点差で首位をキープ。水原は2位、イースタンは4位と順位は変わりませんでした。
15日(水)にはガンバ大阪がホームで中国の江蘇蘇寧と、浦和レッズがアウェイで上海上港と対戦します。
監督・選手コメント
石井正忠 監督(鹿島アントラーズ)
前半は疲れからか全体に体が重い感じだったのですが、その中で1点獲れたことで、展開に良い影響が出たと思います。後半は守備をうまく整理できましたし、攻撃でも相手陣内で良い形をうまく作って、複数得点することができました。メンバーを変更して臨みましたが、代わって出た選手たちが良さを出してくれたので、そのこともチームにとってプラスでした。グループステージ前半戦で勝点9が欲しかったのですが、前節のムアントン戦で勝点3を失ったので、勝点6には満足していません。しかし次はブリスベンとアウェイで戦うので、今日の勝利はよかったと思います。
FW 鈴木優磨 選手(鹿島アントラーズ)
今日の試合にはなんとしても勝ちたかったので、勝ったことは良かったです。ゴールは良いボールが来たので合わせるだけでした。伊藤選手とはいつも居残り練習で合わせているので、意思の疎通ができたと思います。前節PKを外した借りは返せたという気持ちはありますが、もっと点を獲らなければいけないと思っています。
DF 植田直通 選手(鹿島アントラーズ)
前半は相手に合わせた部分があったので、後半のような戦いを前半からできるようにしなければなりません。曽ヶ端さんとはこれまでも一緒にやってきて、試合中にコーチングの声をずっと出してくれるので助かっていますし、守備はコミュニケーションをとってできました。無失点で終えられてよかったです。
GK 曽ヶ端準 選手(鹿島アントラーズ)
風も雨もある難しいコンディションで、うまくいかないところもありましたが、我慢強くみんなで戦えました。久々の試合でしたが、いつも通り試合に入りました。後半戦のアウェイ2試合を考えると、ここで勝点3を獲ったのは大きいと思います。
ジョン・アロイジ 監督(ブリスベン・ロアー)
前半戦3試合で勝点1には満足していません。過密日程や怪我人でこれまで難しい時期を過ごしていましたが、今日は新鮮な状態で入れて、60分まで良かったと思います。前半は相手のチャンスを抑えて自分たちがチャンスを作っていましたが、2失点目で鹿島は自信を得て、我々は落ちてしまいました。まだホームでの試合を残していて我々はホームでは強さを出せるので、そこで勝てればまだ突破のチャンスはあると思っています。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
グループF
2017年3月15日(水) 19:30キックオフ(予定)<現地時間>
上海体育場
上海上港(中国) vs 浦和レッズ(日本)
グループH
2017年3月15日(水) 19:00キックオフ(予定)
市立吹田サッカースタジアム
ガンバ大阪(日本) vs 江蘇蘇寧(中国)
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