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川崎Fは広州恒大と引き分け、鹿島はアウェイで敗れる ~ACLグループステージ第4節2日目~

2017年04月13日

川崎Fは広州恒大と引き分け、鹿島はアウェイで敗れる ~ACLグループステージ第4節2日目~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は4月12日(水)にグループステージ第4節東地区2日目の試合が行われ、川崎フロンターレはホームで中国の広州恒大と0-0で引き分けて4戦4分け、鹿島アントラーズはオーストラリアでブリスベン・ロアーに1-2で敗れて2位に後退にしました。

試合前から冷たい雨が降り出し、強風が吹き荒れる天候の中、ここまで3戦3分けで勝利が欲しい川崎でしたが、立ち上がりから中国スーパーリーグ6連覇中でACLでも2度優勝の広州に押し込まれる展開になります。

広州は、前節広州で1-1の引き分けを演じた川崎に対して、ブラジル代表MFパウリーニョ選手と中国代表MFジョン・ジー選手を中心に試合を組み立て、前線の元代表FWリカルド・グラル選手やFWアラン選手らにボールを集め、再三、川崎ゴールへ迫ります。

11分と31分にはパウリーニョ選手がFKで直接ゴールを狙い、35分にはアラン選手がミドルレンジのシュートを放ちますが、いずれもGKチョン・ソンリョン選手が阻止します。

相手への寄せも攻守の切り替えも早い広州に対して、MF大島僚太選手を負傷で欠き、MF中村憲剛選手をベンチに温存して臨んだ川崎は、中盤でのミスが目立ち、ボールを奪っても思うようにパスがつながらず、攻めの形を作れません。32分にFWハイネル選手が中央にドリブルで持ち込んでシュートを放ちましたが、ボールはクロスバーの上を越えました。

前半を0-0で終えると、「後半勝負と考えていた」(鬼木達監督)という川崎は、後半開始からMF板倉滉選手に代えて中村選手をボランチに投入。さらに58分にFW森本貴幸選手に代えてMF登里享平選手を送り込むと、パスがつながるようになり、攻撃の形が良くなります。広州の動きが後半に入って落ちたこともあり、攻め込む場面も増えましたが、大きな決定機はなかなか作れません。

それでも69分に、中村選手のシュートのこぼれ球にMF長谷川竜也選手が反応してシュート。85分にもMFエドゥワルド・ネット選手がシュートを打ちましたが、いずれも相手GKに阻まれ、前々大会の覇者のゴールを割ることはできませんでした。

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これで川崎は4戦全てを引き分けて勝点は4。この日、水原三星ブルーウィングス(韓国)がイースタンSC(香港)を5-0で下して勝点8としてグループG首位に浮上し、これを勝点6の広州が追っています。川崎は3位、イースタンは勝点1で4位のままです。川崎は残り2試合に連勝すればグループステージを突破しますが、次節25日(火)の敵地での水原戦で勝点を落とせば敗退の可能性もある、厳しい状況になりました。

鹿島、ブリスベンに敗れる

アウェイに乗り込んだ鹿島は、前節ホームで3-0と快勝した相手との再戦でしたが、ここまで3戦無得点で勝ち星がなくグループE最下位のブリスベンに初勝利を与えてしまいます。

FW金崎夢生選手とFWペドロ・ジュニオール選手を負傷で欠き、今季公式戦初出場のFW金森健志選手を先発に起用して臨みましたが、18分に国内リーグ得点ランクトップのFWジェイミー・マクラーレン選手に競り負けて、こぼれ球を拾われて先制を許します。さらに後半早々の49分にはFKの流れからFWブレット・ホルマン選手にクリアボールを拾われて追加点を与えてしまいます。

鹿島は61分にMF永木亮太選手と若手FW安部裕葵選手を交代で送り出し、77分にも金森選手に代えてMF中村充孝選手を投入。79分に永木選手のゴールで1点を返します。しかし、同点ゴールは奪えず、痛い2敗目を喫しました。

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グループEではこの日、韓国の蔚山現代を1-0で下したタイリーグ王者のムアントン・ユナイテッドが無敗をキープして勝点8で首位に立ち、鹿島は勝点6で2位へ後退。蔚山とブリスベンが勝点4で続いています。鹿島は次節26日(水)にアウェイの蔚山戦に勝ち、ムアントンがブリスベンに負けなければ、グループステージ突破の2位以内が確定します。

監督・選手コメント

鬼木達 監督(川崎フロンターレ)
勝点3を獲れずに残念です。前半はゼロで行って、良ければ1点獲れればと考えていました。広州のここ数試合を見ると後半に落ちることは分かっていたので、後半勝負のつもりでした。前半ゼロでいくのは良かったのですが、思ったようにはいかず、全体を通して、勝ち切るためにはもう1つアイディアが必要だったかと思います。

FW 小林悠 選手(川崎フロンターレ)
現状は良くはないですが悪くもないと思います。突破することが大事なので、残り2試合、まずアウェイで勝てれば一気に突破が近づきます。悲観することはないので、しっかり切り替えて、まずは次の(Jリーグの)札幌戦へ備えることが大事だと思います。もっと自分が決めるという強い気持ちを持ってやりたいと思います。

DF 奈良竜樹 選手(川崎フロンターレ)
チームとして前半は耐えるという意思疎通ができていました。後半はチャンスも作れましたし、相手とそれほど力の差があるとは思っていませんが、最後に決めきれるかどうかの部分だと思います。勝点1を獲って次へつながったとポジティブにとらえたい。ここまで勝てていませんが、やれないことはありません。残り2試合で本来の姿を見せたいと思います。

ルイス・フェリペ・スコラーリ 監督(広州恒大)
今日は非常に重要な試合でしたが、両チームにチャンスがあるシーソーゲームのような展開をものにできず、引き分けで勝点1を手にしました。選手たちのプレーには満足していますが、非常に満足というわけではありませんし、川崎と引き分けたことは受け止めなければなりません。勝点3を獲りたかったのですが、ノックアウトステージ進出の可能性はまだありますし、最終的に1位になっていれば良いと考えています。ただ、残り2試合も簡単に行くとは思っていないので、集中して取り組みたいと思います。

大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)

グループE
2017年4月26日(水) 19:30キックオフ(予定)<現地時間>
蔚山文殊サッカー競技場
蔚山現代(韓国) vs 鹿島アントラーズ(日本)

グループF
2017年4月26日(水) 19:30キックオフ(予定)<現地時間>
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ(日本) vs ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)

グループG
2017年4月25日(火) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
水原ワールドカップスタジアム
水原三星ブルーウィングス(韓国) vs 川崎フロンターレ(日本)

グループH
2017年4月25日(火) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
市立吹田サッカースタジアム
ガンバ大阪(日本) vs アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)

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