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16強進出がかかる川崎FとG大阪、1位突破に挑む鹿島と浦和 ~ACLグループステージ最終節~
2017年05月08日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は、5月9日(火)と10日(水)にグループステージ最終節を迎えます。それぞれのグループで1位突破を狙う鹿島アントラーズと浦和レッズに対して、川崎フロンターレは勝てばグループ2位での16強進出が決まり、ガンバ大阪は一縷の望みにかけての戦いに挑みます。
川崎F、勝利で16強入りへ
グループGの川崎は、9日(火)に香港リーグ王者のイースタンSCをホームに迎えます。
現在勝点7でグループ3位ですが、首位の広州恒大(中国)が勝点9、2位の水原三星(韓国)が勝点8で、川崎を含めたチームで16強進出の2枠を争っています。広州-水原戦の勝敗がついても引き分けでも、どちらかが勝点9止まりになるため、川崎は勝てば2位で突破できます。
グループ最下位のイースタンは1分4敗で敗退が決まっていますが、初のACL出場での記念すべき勝点は、前回の川崎戦で得ました。アウェイでの対戦で川崎は、前半13分にDF奈良竜樹選手をレッドカードで失いながらも後半早々にMF板倉滉選手が先制を決めましたが、68分にスペイン出身MFマニュエル・ブレダ選手に同点を許してしまいました。
ブレダ選手は国内リーグでも16ゴールを挙げてリーグ得点ランク2位。ベテランMFリー・ホンリム選手も8得点です。女性指導者として注目を集めるチャン・ユエンティン監督の下、チームは2016-17シーズンを15勝4分1敗の2位で終了。優勝決定戦となった今月6日の最終節で傑志に1-4で敗れ、今季初の黒星で連覇を逃しました。
川崎は5日(金)のJリーグで新潟に3-0で快勝して、リーグ戦5試合ぶりの白星で現在6位です。日本代表FW小林悠選手が今季リーグ4点目を決め、MF大島僚太選手が負傷から復帰しました。
ACLでは前節の水原戦で今大会初勝利を挙げ、16強進出の望みをつなぎました。この良い流れのまま、勝利で2014年大会以来となるグループステージ突破を狙います。
鹿島、首位ムアントンと対決
グループE 2位の鹿島は、3勝2分無敗で首位のムアントン・ユナイテッドと共にすでに突破を決めていますが、10日(水)のホームでのタイリーグ王者との一戦に首位通過がかかります。
前回ホームでは鹿島に2-1で勝利。12分にDFティーラトン・ブンマタン選手が先制し、後半早々にFW金崎夢生選手が同点にしたものの、後半アディショナルタイムにFWシスコ選手が勝ち越しゴールを決めました。
この時の失点がムアントンの今大会唯一の失点で、ここまで東西地区を通じて最少です。現在6連勝で首位を走る国内リーグでも、13試合6失点はリーグ今季最少です。
鹿島での再戦では、シスコ選手、今季全北現代から加入した韓国代表MFイ・ホ選手、DFトリスタン・ドゥ選手が累積警告で出場停止ですが、タイ代表GKカウィン・タムサチャナン選手がゴールを守ります。得点源はFWティーラシン・デーンダー選手で、前節4月26日(水)のブリスベン・ロアー戦から公式戦4戦連続得点中です。
一方、鹿島も前節の蔚山現代戦から4日(木)の浦和戦まで公式戦3連勝中で、Jリーグでは首位。金崎選手は蔚山での2得点を含めて公式戦3戦連続4得点で、守備陣もDF昌子源選手を中心に、浦和戦では得点力の高い相手を無失点に抑えました。その勢いで、勝利を目指します。
浦和、首位通過確保へ
グループF首位に立つ浦和は、2位の上海上港(中国)とともに勝点12ですでに突破は確定済み。10日(水)のアウェイでのソウル戦に首位通過がかかります。
現在得失点差で上海より優位に立つ浦和は、ソウルに勝てばグループ1位で16強に進出します。しかし、引分け以下の場合、上海のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)との結果次第では順位の入れ替わりを許すことになります。
ソウルは今回7回目のACLで初のグループステージ敗退ですが、モンテネグロ出身FWデヤン・ダムヤノビッチ選手が国内リーグ10戦7得点でリーグ得点ランク2位。ACLでも3得点で、そのうちの1点は浦和戦(●2-5)で、侮れない相手です。
浦和戦のもう1点はASモナコなどヨーロッパでプレーした韓国代表FWパク・チュヨン選手で、最終ラインもこなす守備的MFオスマール・バルバ選手も要注意です。
浦和は5月4日(木)のJリーグで鹿島に0-1で敗れ、2試合連続完封負けを喫しましたが、Jリーグ得点トップのFW興梠慎三選手やFWラファエル・シルバ選手らを中心とした、リーグ10試合24得点、ACL 5試合18得点の攻撃力に期待がかかります。
厳しい状況のG大阪
グループHで首位通過が決まっている江蘇蘇寧(中国)以外の3チームで残り1枠を争っていますが、2位済州ユナイテッド(韓国)が勝点7、3位アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)が勝点5。勝点4で最下位のG大阪は、9日(火)のアウェイでの済州戦に3-0、または4得点した上で3点差以上を付けて勝たなくてはなりません。その上で、アデレードが江蘇に引き分け以下であれば、グループ2位で突破することができます。
2011年以来の出場の済州は前節のアウェイで江蘇に2-1で逆転勝ちを収め、今回の対戦に勝てば初の16強入りが決まります。しかも、前回はG大阪に4-1で勝ちました。
現在、国内リーグでは首位をキープ。ブラジル人FWマルセロ・トスカーノ選手が5月3日の全北現代戦で2得点、ギニアビサウ代表FWフレデリク・メンディ 選手は6日(土)の尚州尚武戦で2戦連続得点をマークして、チームの2連勝に貢献しています。
G大阪はJリーグでは4試合負けなしで現在3位。U-20日本代表に選ばれたMF堂安律選手が、4月30日(日)の横浜F・マリノス戦で公式戦3試合連続ゴールを決めてチームを勝利に導きました。また、MF倉田秋選手は5日(金)の清水戦でJリーグ5点目を挙げています。彼らを中心に国内リーグでの勢いを生かしたいところです。
なお、ラウンド16は5月23日(火)、24日(水)に第1戦、5月30日(火)、31日(水)に第2戦が予定されています。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
グループE
2017年5月10日(水) 19:00キックオフ(予定)
茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ(日本) vs ムアントン・ユナイテッド(タイ)
グループF
2017年5月10日(水) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
ソウルワールドカップスタジアム
FCソウル(韓国) vs 浦和レッズ(日本)
グループG
2017年5月9日(火) 19:30キックオフ(予定)
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ(日本) vs イースタンSC(香港)
グループH
2017年5月9日(火) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
済州ワールドカップスタジアム
済州ユナイテッド(韓国) vs ガンバ大阪(日本)