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AFCチャンピオンズリーグ2017 準々決勝第2戦 川崎Fに逆転を狙う浦和
2017年09月11日
川崎フロンターレの先行逃げ切りか、浦和レッズの逆転か。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は9月13日(水)に準々決勝第2戦を迎え、4強入りを懸けて浦和がホームで川崎Fと対戦します。
3週間前の8月23日(水)に川崎のホームで行われた第1戦では、川崎がFW小林悠選手の2得点などで3-1の勝利を収めました。浦和は、MF柏木陽介選手を試合開始前のウォームアップ中に負傷で失うというアクシデントもあり、シュート数でも川崎の18本に対して4本と苦戦を強いられましたが、2点ビハインドの76分にMF武藤雄樹選手がアウェイゴールを挙げて、1点を返しています。
この結果、浦和は第2戦を2-0で勝てば、アウェイゴールにより勝ち抜けが決まります。しかし、失点を許した場合は、90分以内に決着を付けるには3点差での勝利が必要となり、90分を終えて浦和が3-1の場合は2戦合計が同点となり、延長戦が行われます。浦和にとっては、守備と得点力が問われる戦いになります。
第1戦以降の浦和は、Jリーグで清水に2-1で勝利したものの、その後はルヴァンカップ準々決勝の2連戦を2分け(アウェイゴールで敗退)。週末のリーグ戦では柏レイソルに1-2で敗れて、現在8位です。
柏木選手の戦線離脱もあり、結果がなかなか出ない浦和ですが、7月末から指揮を執る堀孝史監督は柏戦では怪我明けのDFマウリシオ選手をベンチに置いて、4バックの新システムを採用。相手の予想を裏切るシステムで主導権を握ると、決定機を生み出しました。カウンターでの失点は修正ポイントですが、それ以外は守備も安定し、攻守に新たな可能性を感じさせる試合を演じています。
この試合でPKを決めてリーグ得点ランクトップの16ゴールとしたFW興梠慎三選手は、9月3日(日)のルヴァンカップ第2戦に続いての得点で、チームの新たな試みにも「次につながる試合」と柏戦での手応えを口にしています。
川崎との第2戦へ31歳FWは「相手は非常に強いチームなので、難しい試合になると思う。失点せず2点以上を取れるように、前からハードワークしていきたい」と語り、DF遠藤航選手は「後ろはゼロに抑えたい。リスクマネジメントやカウンターの対応をして、しっかり守れるようにしたい」と話しています。
川崎F、初の 4強進出へ
一方、川崎は第1戦以降の4試合でも毎回複数得点を挙げ、好調をキープしています。
ルヴァンカップ準々決勝ではFC東京の2戦合計7-1の大勝で4強進出。Jリーグでも8月27日(日)のアウェイでヴァンフォーレ甲府に2-2で引き分け、代表戦でのブレイクから再開となった週末の試合では、15試合連続負けなしでリーグ最少失点の横浜F・マリノスに3-0で快勝。順位を2位に上げました。
現在13得点でリーグ得点ランク3位の小林選手をはじめ、マリノス戦で得点したMF家長昭博選手、MF阿部浩之選手、MF中村憲剛選手ら攻撃陣の連係には磨きがかかり、25試合で総得点48はリーグ3位です。また、MF大島僚太選手やMFエドゥアルド・ネット選手らを中心とした中盤や前線からの守備意識も高く、攻守でチーム全体での動きに一体感と勢いが感じられます。
マリノス戦の勝利でリーグ戦では6戦連続負けなし。川崎の鬼木達監督は「今日の戦い方は自信になる。結果を残しながら成長していける」と話しています。
川崎はACLで過去2度の8強対決を経験していますが、2007年はイランのセパハンに2戦合計0-0の後にPK戦で敗れ、2009年は名古屋グランパスにホームでの第1戦を2-1で制しながらアウェイでの第2戦を1-3で落としました。
今回の第2戦で、川崎は引分け、あるいは0-1の負けでも、ACL挑戦5回目で初の4強進出が決まります。中村選手は第1戦での先勝にも「まだ半分」と気を緩めていません。
一方、ACL出場6度目の浦和が勝ち抜けば、優勝した2007年、4強入りした2008年以来の準決勝進出です。
浦和対川崎Fの準々決勝第2戦は、埼玉スタジアム2002にて19:30開始の予定です。
勝者は、上海上港対広州恒大の中国勢対決の勝者と9月27日(水)、10月18日(水)の準決勝で対戦します。第1戦ではホームで戦った上海上港が4-0で先勝しています。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
準々決勝 2nd Leg
2017年9月13日(水) 19:30 埼玉スタジアム2002
浦和レッズ(日本) vs 川崎フロンターレ(日本)