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第23回全日本フットサル選手権大会 連覇か3冠か、シュライカー大阪と名古屋オーシャンズが決勝に進出
2018年03月11日
第23回全日本フットサル選手権大会の準決勝2試合が10日(土)、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行われました。準決勝は2試合ともに接戦となり、前回大会王者のシュライカー大阪と、今シーズンすでにオーシャンカップとFリーグの2冠を達成した名古屋オーシャンズが、決勝に進みました。
12時にキックオフとなった第1試合では、バルドラール浦安とシュライカー大阪が対戦しました。今大会に入ってから、チームの完成度が上がっている浦安が序盤のチャンスを生かします。準々決勝は負傷もあり欠場したキャプテンの星翔太選手が7分、11分と立て続けにゴールを奪い、浦安にリードをもたらします。大阪もキャプテンのアルトゥール選手が直接FKを決めて1点を返しましたが、浦安は16分にも永島俊選手が追加点を挙げて、前半を3-1とリードして折り返しました。
後半の立ち上がり、大阪は小曽戸允哉選手がミドルシュートを突き刺し、すぐに1点差まで詰め寄ります。さらに27分にはCKのチャンスにアルトゥール選手が浮き球を入れると、チアゴ選手がヘディングで合わせて、大阪がついに同点に追いつきました。その後、両チームともに点を決められず、試合は5分ハーフの延長戦に突入します。
スコアが動かないまま迎えた延長後半終了間際、浦安にビッグチャンスが訪れます。自陣深くでボールを持ったディドゥダ選手が前方に蹴ったボールを、星選手が受けてGKと1対1になります。星選手はGKをかわしてシュートしましたが、カバーに入ったクレパウジ・ヴィニシウス選手にブロックされて得点できません。試合はこのままPK戦に突入。ここでも3人では決着がつかず、4人目で浦安が失敗したのに対し、大阪は佐藤亮選手が決めて、決勝進出を決めました。
第2試合の湘南ベルマーレと名古屋オーシャンズの一戦は、早い時間帯に動きます。2分に名古屋のキャプテンである星龍太選手が先制点を挙げると、6分にラファ選手、8分にルイジーニョ選手と、名古屋が開始8分の間に3点を挙げて一気にリードを広げます。対する湘南も11分にエースのロドリゴ選手が右足でシュートをたたき込み、反撃を開始。12分には内村俊太選手も加点し、1点差に詰め寄りました。その後、両チームが1点ずつを取りあって迎えた前半残り2秒、湘南はペナルティーエリア内でハンドの反則を犯すと、ラファ選手がPKを決めて前半だけでハットトリックを達成し、名古屋が5-3でリードして前半を終えます。
前半は激しい点の取り合いになりましたが、後半は一転して互いに隙を与えない緊迫した内容となります。その中で湘南は30分に右サイドから植松晃都選手がゴール前に蹴った速いボールがオウンゴールを誘発して、再び1点差に迫りました。湘南は試合終盤まで同点ゴールを目指して攻め込みます。そして試合時間が残り30秒を切ったところで、本田眞琉虎洲選手がペナルティーエリア内で名古屋GK関口優志選手に倒され、PKを得ます。しかし、ロドリゴ選手が放ったシュートは枠の右に外れてしまいます。このチャンスを生かせなかったことも響き、試合は5-4で名古屋が勝利。3大会ぶりの決勝進出を果たし、今季3冠に王手をかけました。
大会最終日となる11日(日)には、12時から浦安と湘南による3位決定戦が、15時からは大阪と名古屋による決勝戦が開催されます。シーズンを締めくくる、国内最高峰の戦いを制し、日本一の座に就くのはどちらになるでしょうか。
監督・選手コメント
高橋健介 監督(バルドラール浦安)
よく頑張ったと思います。最後までどっちに転ぶか分からない試合になりましたし、この中断期間で練習してきたこと、1年間練習してきたことを試合のかなりの時間で表現してくれたと思います。PKに関してはどちらに転ぶか分からないものですから、それは仕方がありません。もちろん、いろんなオプションを使ってこっちに転がるようにと考えていましたが、最後は力で押し切られたかなと。負けてしまいましたが、これまで勝ってきた試合よりも満足できている試合です。
チアゴ 選手(シュライカー大阪)
前半の入りはあまり良くなく、2点をリードされました。それでももっとできる自信はあったので、立て直して、良い結果を出して突破しようと思っていました。ハーフタイムは後半に向けて話し合い、守備のところで相手を自由にさせないようにしました。マンツーマンで守るにしても、ゾーンで守るにしても、もっとアグレッシブにしないといけなかったので、そこを強調しました。これだけ大きな大会だと1回も優勝できない選手も多くいます。それが連覇を達成するまで、あと1試合になりました。フィジカル的にはきついですが、ピッチで全てを出し切って優勝したいです。
刈込真人 選手(湘南ベルマーレ)
立ち上がりが悪くて3失点してしまい、名古屋ペースでしたが、そこから盛り返して名古屋を追い込むことはできました。本当にあと一歩というところでした。(試合終了間際に)ロドリゴがPKを外してしまいましたが、彼がいたからこそリーグの順位があったし、全日本選手権でもここまで来ることができたと思うので、彼を責めることはないですし、みんなに感謝したいです。やっぱり名古屋の個はすごいなと思いました。ただ後半は、その名古屋を0点に抑えることができたので、そこは自信を持っていきたいと思います。
ラファ 選手(名古屋オーシャンズ)
この準決勝ではもっときれいな試合ができたはずですが、ちょっと激しくなり過ぎたのは残念です。早い時間帯から点を取ることができたのは良かったです。相手のストロングポイントを消すことができて点を取ることができました。昨シーズンは名古屋オーシャンズが国内無冠に終わって、今年は「タイトルを取る力になってほしい」と言われて加入を決めました。今年すでに2つのタイトルを取っていますが、明日の最後の試合に懸ける気持ちは強いです。大阪をリスペクトしながらも、私たちの良さをしっかり出したいです。
準決勝 バルドラール浦安 vs シュライカー大阪ハイライト
準決勝 湘南ベルマーレ vs 名古屋オーシャンズハイライト
決勝ラウンド 3月11日(日) 決勝・3位決定戦 組み合わせ
会場:東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場体育館会場アクセスはこちら
日付 | 時間 | 決勝ラウンド | 対戦カード | ||
---|---|---|---|---|---|
3/11(日) | 12:00 | 3位決定戦 | バルドラール浦安 (Fリーグ7位) |
vs | 湘南ベルマーレ (Fリーグ3位) |
15:00 | 決勝 | シュライカー大阪 (Fリーグ4位) |
vs | 名古屋オーシャンズ (Fリーグ1位) |
第23回 全日本フットサル選手権大会
決勝ラウンド
大会期間:2018年3月9日(金)~11日(日)
会場:東京都/駒沢オリンピック 公園総合運動場体育館
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