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出場選手が語るレディースサッカーの魅力 ~第29回全国レディースサッカー大会~
2018年03月16日
3月17日(土)から19日(月)にかけて、静岡県裾野市の時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで第29回全国レディースサッカー大会が行われます。各地区予選を勝ち抜いた16チームが参加し、それぞれの思いをピッチにぶつけます。
30歳以上の女性を主な対象とする今大会には、かつてLリーグやなでしこリーグでプレーした選手も数多く参加しています。回を重ねるごとにレベルが上がり、また地区予選に参加するチームも増えています。2012年に行われた第24回大会の優勝チームである東京アルテミスSCでFWを務め、現役時代はさいたまレイナス/浦和レッズレディースやASエルフェン狭山でプレーし、日本女子代表にも招集された経験を持つ笠嶋由恵さんに、大会の魅力や意気込みを語っていただきました。
――選手引退後のサッカーとの関わり方について教えてください。
笠嶋 2011年に引退した後、すぐに東京アルテミスに加入して、このチームでサッカーを続けています。
――どのような経緯で東京アルテミスに加入されたのでしょうか。
笠嶋 明確な目標を持ったチームで、仕事をしながらサッカーを続けたいという気持ちがあり、最初は別のチームの練習に見学に行く予定だったのですが、その前日に大学の先輩であり、現在のチームメートでもある小田嶋有希さんと偶然再会したんです。「いつかまた同じチームでプレーしたいな」と思っていた憧れの先輩だったので、運命的なものを感じて、その場で東京アルテミスに加入することを即決しました。
――チームの特徴を教えてください。
笠嶋 2006年のチーム創設当初からメンバーがほとんど変わらず、40歳代の選手が多いです。なでしこリーグの前身のLリーグでプレーしていた選手もいますし、大学でプレーしていた選手も多いです。ポゼッションサッカーで、細かくつなぎながらみんなでボールを運び、ゴールを目指すスタイルです。この大会で優勝することを目標とし、そこに向けて1年間、練習やトレーニングマッチ、東京都リーグの試合をこなしています。
――どのようなスケジュールで活動されているのでしょうか。
笠嶋 働いている人が多いので平日の活動は難しく、金曜日の昼間と土曜日の夜に練習をして、日曜日に公式戦やトレーニングマッチをするというスケジュールで動いています。
――東京アルテミスは2012年の第24回大会で優勝、16年の第27回大会で準優勝の経験がありますが、大会の印象を教えてください。
笠嶋 なでしこリーグでプレーしていた選手が30歳前後で引退を迎え、この大会に出場するようになってきたので、2012年に私たちが優勝した時に比べて、大会のレベルがかなり上がってきているな、という印象があります。
――この大会を勝ち抜くための秘訣はありますか?
笠嶋 なでしこリーグを引退して間もない選手はまだまだ動けて、まともに戦っても太刀打ちできないので、東京アルテミスは経験を生かして戦おうと思っています。一対一では負けてしまうので、お互いにどうカバーし合えるかが大切だと思っています。3日間で5試合あるので、交代をうまく使って体力を温存しながら戦いたいと思っています。
――なでしこリーグ時代は主にDFとしてプレーされていましたが、今大会ではFWで登録されています。
笠嶋 以前の大会にはDFやボランチとして出場したこともあるんですが、現役時代も最初はFWでしたし、今はDFのメンバーがそろってきたということもあり、点を取るためにFWでプレーすることになりました。
――全国大会の醍醐味は?
笠嶋 大会に出場すると、昔一緒にプレーしていた仲間と再会できることがいいところだと思います。サッカーのつながりでいろいろな人と会えるので、「サッカーをやっていてよかったな」と思える大会です。
――大会に向けての意気込みをお願いします。
笠嶋 優勝が目標なのですが、1次ラウンドから強豪チームと対戦することになります。なでしこリーグで一緒にやっていた仲間とも対戦するので、負けたくないな、という思いもありますし、楽しみな部分もありますね。1位で1次ラウンドを突破しないと優勝できないので、まずはそこを目指して、初戦から大事に戦いたいですね。
――個人としての目標は?
笠嶋 FWなので1試合1得点以上を目指したいです。大量得点ができるチームではなく、粘り強く戦いながら1点をもぎ取って勝つチームなので、FWの役割を果たしたいと思っています。
第29回全国レディースサッカー大会
大会期間:2018年3月17日(土)~3月19日(月)
大会会場:時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(静岡県裾野市)
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