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第98回天皇杯 準々決勝~山形vs川崎~J2山形が天皇杯の醍醐味ともいえるジャイアントキリングを演じる
2018年10月25日
J2モンテディオ山形が天皇杯の醍醐味ともいえる番狂わせを演じました。昨季のJ1王者で今季も優勝争いする川崎フロンターレから3点を先取して優位に進め、1点差に詰められながらも逃げ切り。決勝でガンバ大阪に敗れた第94回大会以来の4強に名乗りを上げ、木山隆之監督は「決勝まで進んだ歴史を塗り替えたいという思いもある。一つでも先に進みたい」と悲願の初タイトルへの意欲を示しました。
試合は山形の思惑通りに進みます。前半2分の幸先のいい先制点は「セットプレーはチャンスがあると思っていた」と言う小林成豪選手。右CKはクリアされますが、こぼれ球を拾ってゴール前に入れた浮き球を押し込みます。
追加点もセットプレーから。前半36分に右サイドで得たFKを坂井達弥選手が頭で合わせます。背が大きい選手が多く、マークもやや甘い川崎の弱点を突き、しっかりと得点につなげたことで優位に立ちました。
山形は守備に回ると5-4-1で構えましたが、前線には一刺しできる武器を残していました。川崎が前掛かりになった後半、カウンターの核になったのは突破力のある汰木康也選手です。後半4分、汰木選手がドリブルで運び、左から折り返して阪野豊史選手の3点目を導きます。後半19分のカウンターでは中央を突破。GKチョン・ソンリョン選手のファウルを誘い、退場に追い込みます。流れを決定づける働きでした。
終盤は川崎もさすがと思わせる反撃を見せました。後半から入った知念慶選手はゴール前で迫力を加え、15分にこぼれ球を押し込んで1点を返します。数的不利だった25分にも豪快なヘディングで1点差に詰めます。8分もあった追加タイムも攻め立てましたが、山形の粘りの前に一歩及びませんでした。
選手コメント
FW #11 阪野豊史 選手(モンテディオ山形)
素直に嬉しいです。前半からみんなで団結して守備を頑張っていたので、点差を広げることによって、みんなでもう一回団結していけるというか、勝っていることが自分たちの自信になっていて、90分しっかり戦えたと思います。(3点目は)(汰木)康也一人で相手DFを一枚はがしてくれたので、僕のマークの選手が、康也にカバーに行くか、僕についてくるか迷っていて、ファーに逃げました。そこにしっかり良いボールが来たので、ちょっと緊張しましたけどしっかり枠に飛ばせて良かったです。天皇杯で勝つことによって応援してくれるサポーターの記憶に残るシーズンにしたいと思うので、しっかり優勝して、2018年、天皇杯優勝したと歴史に名前を刻めるように、しっかり戦っていきたいと思います。
DF #5 谷口彰悟 選手(川崎フロンターレ)
相手のカウンターやセットプレーは注意しようという話はありましたし、そういうところで失点してしまいました。やっぱりあってはならないなと感じています。立ち上がり、別にフワッと入ったつもりはなかったですが、ただ結果的に開始早々入れられているので、改善していかないといけません。受けたつもりもなかったですが、結果的にそうなってしまっているので、足をすくわれてしまったなというところはあります。得点のところもなかなか崩すチャンスを作れなかったので、ちょっとモヤモヤする試合だったかなと思います。
【1回戦】5月26日(土)、27日(日)
【2回戦】6月6日(水)
【3回戦】7月11日(水)
【ラウンド16(4回戦)】8月22日(水)、一部予備日 9月26日(水)
【準々決勝】10月24日(水)、11月21日(水)
【準決勝】12月16日(日)
【決勝】12月24日(月・振休)
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