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京都の新戦力FWがいきなり2ゴール J2東京Vの進撃ストップ 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

2022年09月08日

京都の新戦力FWがいきなり2ゴール J2東京Vの進撃ストップ 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

11大会ぶりに4強入りした京都は、8月に加入したばかりのブラジル人FWパウリーニョが高い能力を示しました。来日後初出場となった一戦でいきなりの2ゴール。「自分の感覚、感性が出た」と満足そうに振り返りました。

時折強い雨が打ちつけたピッチで、ひときわ輝いたのは前半21分でした。鋭い切り返しで相手の守備を次々とかわし、個の力で先制ゴール。さらに後半8分には2人のDFの狭い隙間を突いて狙い澄ました右足シュートで追加点を奪いました。ロシアの侵攻に伴う国際サッカー連盟(FIFA)の特例措置でウクライナのクラブから期限付きで加入した新戦力について、曺貴裁監督も「持って生まれた才能と、落ち着きを感じた」と賛辞を贈りました。

最後に優勝した第84回大会以来となるベスト8に名を連ねた東京Vの快進撃は、ここで止まりました。かつての名門クラブも2009年以降はJ2で戦い続け、天皇杯でも長らく存在感を示すことができていませんでしたが、今大会は3回戦でJ1王者の川崎を破るなど番狂わせを演じ、台風の目となっていました。

後半45分にゴール前の混戦で谷口栄斗選手が1点を返す意地を見せましたが、反撃もここまで。城福浩監督は「未熟だった。あの2点以外は崩されていない。なぜ、あの2本を打たれたのか」と悔しさを隠せませんでした。

監督・選手コメント

曺貴裁 監督(京都サンガF.C.)
今回のメンバーで練習試合などをすることができず、中三日で調整は難しかったです。足をつる選手も多く、采配も難しかったですが、とにかく勝って次の試合へ進めることが我々を応援してくれる皆さんの力になると思います。先週末のヴィッセル神戸戦、そして今日の試合と悪いなら悪いなりに戦う、もしくはチャンスだと思ったらゴールへ向かっていくDNAは、J1で戦う中で間違いなく膨らんでいっています。リーグ戦と天皇杯の両方を戦えることは、選手のモチベーションになるはずです。今日は東京Vさんのファイティングスピリットに最後まで非常に苦しめられましたが、この勝ちは京都に残っている選手やスタッフ、そして京都の皆さんに贈りたいと思います。

パウリーニョ 選手(京都サンガF.C.)
リーグ戦で出場機会の少ない選手たちで戦い、結果が出ました。試合のリズムを自分も含めてつかむことができましたし、その上で勝てたのは素晴らしい試合だったと思います。(2得点について)言葉で説明するのが難しいのですが、あれが自分のフィーリングです。ブラジル人でプロになる選手は各々の特徴を持ってプロ選手になりますが、小さいころからボールを蹴ってタイトなスペースでいかに(ゴールへの)道を見つけていくのかということをしてきています。そこで上手くできた選手がプロになっていきます。あの瞬間はそれが出ましたし、そういうものが自分の特徴となっています。

城福浩 監督(東京ヴェルディ)
悔しいの一言です。いま選手がやるべきこと、やろうとしていたことはやってくれました。悔やむべきは、失点の2つのシーンです。自分たちの対応の未熟さが出たシーンですが、トータルで何回ペナルティエリアに進入されたか……。あの2シーン以外は、いまちょっと思い出せないですね。その2失点の悔やまれるシーンと、あとは1点を返すタイミングがちょっと遅すぎました。もっとはやくネットを揺らしていれば、少なくとも延長に持ち込めていたと思います。チームとしてやれることを選手はやりましたし、負けには値しない試合をやったと思っています。

森田晃樹 選手(東京ヴェルディ)
京都の攻撃はロングボールが多く、前線のイスマイラ選手に当ててきました。それに対して、CBやSBはいい対応ができていたと思います。京都は前から守備にきていましたが、中盤と最終ラインの間にボールを入れられていました。相手のDFはFWにそこまでプレッシャーをかけてこないと、試合前から分かっていました。前半の時点でウチがボールを持っていましたが、点を取られてしまい…。何回か前半からサイドを起点にチャンスを作れていましたが、なかなかゴールにつながらなかったのが、負けた原因かなと思います。

【1回戦】5月21日(土)、22日(日)[予備日:5月23日(月)]
【2回戦】6月1日(水)、8日(水)
【3回戦】6月22日(水)[予備日:6月29日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】7月13日(水)、20日(水)
【準々決勝】9月7日(水)[予備日:9月28日(水)]

【準決勝】10月5日(水)
【決勝】10月16日(日)

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