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浦和が関西大学に延長戦の末に勝利して3回戦へ 天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会

2023年06月08日

浦和が関西大学に延長戦の末に勝利して3回戦へ 天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会

天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会は6月7日(水)、各地で2回戦のうち29試合が行われました。残り3試合は、6月14日(水)に1試合、21日(水)に2試合が行われます。

ピックアップマッチ

浦和レッズ 1-0(前半0-0、後半0-0、延長前半1-0、延長後半0-0)関西大学

浦和駒場スタジアムでは、浦和レッズ(J1)と関西大学(大阪府代表)が対戦しました。挑戦する立場の関西大学は、後方から組み立てようとする浦和に対し、中央を締めて攻撃の形をつくらせません。さらに機を見て高い位置からボールを奪いにかかり、浦和のミスを誘発。ボールを奪えば少ないタッチで縦につなぎ、あるいはロングボールで一気に前線やサイドへ展開するなど、前半のゴール前にボールを入れる回数やシュート本数は浦和を上回っていました。

浦和は前半途中から幅広く動いてボールを引き出す小泉佳穂選手をトップ下から左サイドに移すなど、システムと選手配置を変更し、プレーの改善を狙いました。後半に入ってもリズムがつかめず、57分の3人同時交代などで打開を図ります。その交代で入った大久保智明選手が右サイドからカットインしての2本のシュートを放つなど見せ場は増えましたが、体を張り、球際で戦い続ける関西大学のゴールネットを揺らすことができません。

互いに決定機をつくりながらも、スコアは0-0のままで突入した延長戦では、後半終盤にも選手交代を行い、体力面で上回る浦和が押す流れが強まります。すると105分、左サイドでともに交代出場だった荻原拓也選手から明本考浩選手へとつなぎ、カットインからシュート。またもボールはブロックに弾かれましたが、こぼれ球を伊藤敦樹選手が蹴り込み、ついに均衡が破れます。この1点が決勝点となり、浦和が3回戦へと勝ち進みました。

監督・選手コメント

マチェイ・スコルジャ 監督(浦和レッズ)
プレーが乏しい、非常に悪い試合でした。特に前半はプレースピードが上がらず、悪い展開だったと思います。選手交代後、パフォーマンスが少し良くなったと思いますが、勝つために120分間戦わなければいけなくなりました。目標だった次のラウンドに進むことは果たせましたが、今日の試合の勝者は関西大学だったと私は思っています。

小泉佳穂 選手(浦和レッズ)
僕自身走れていたし、ボールコントロールの感覚も悪くなかったのですが、難しさも抱えながらやっていました。個人としてはもう少し決定的な仕事をしたかったし、これからそういう仕事をしたいという時間帯での交代は少し残念でしたが、初戦としては悪くなかったかなと思います。今回のメンバーで何試合もしているわけではありませんし、天皇杯の初戦で大学生を相手にするというのはメンタル的にもすごく難しい面があったと思うので、皆ちょっと余裕がなかったかなと思います。

前田雅文 監督(関西大学)
早い時間に失点しないようにと考えていました。前後半ともチャンスがありましたが、あれ以上にチャンスをつくるというよりも、ちゃんと決め切るということが大事だったと思います。自陣に人数をかけて守れば勝率は上がったかもしれませんが、今日は普段やっていることをチャレンジさせてもらう場でもあり、アグレッシブにボールを奪うことにも挑戦しました。大学ではこれほど身体能力が高い選手がそろうチームはないし、こんなにお客さんが入るゲームもありません。いつもより力みや焦りが出る、非日常のゲームでした。

川島功奨 選手(関西大学)
僕たちに失うものはないので、どんどん前から守備に行って、足がつったらそのときに考えようと話していました。それが前半はうまくはまりました。延長戦ではどんどんフレッシュな選手を入れてきた相手に対し、一発カウンターを狙っていました。最後の最後に僕が決めていれば勝てたはずの場面があったので、そう思うと悔しさしか残りませんが、チームのために走るということを大事にしてきて、ああいうシーンに持ち込めたのは収穫と考えてもいいかと思います。この悔しさを生かさいないといけないし、ここで終わってしまうようでは自分が目指す選手にはなれないので、この試合を糧にもっともっと上に行きたいと思います。

【1回戦】5月20日(土)、21日(日)[予備日:5月22日(月)]
【2回戦】6月7日(水)、14日(水)、21日(水)
【3回戦】7月12日(水)[予備日:7月19日(水)、26日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月2日(水)[予備日:8月9日(水)]
【準々決勝】8月30日(水)[予備日:9月13日(水)]
【準決勝】10月8日(日)
【決勝】12月9日(土)

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