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柳ヶ浦、藤枝順心が接戦を制して4強入り 第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会準々決勝
2024年01月04日
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は1月3日(水)、準々決勝を行い、今大会ベスト4が出そろいました。
ピックアップマッチ1
柳ヶ浦高校 1-1(前半1-0、後半0-1、PK5-3) 修徳高校
三木総合防災公園陸上競技場での第1試合では、柳ヶ浦高校(九州4/大分)と修徳高校(関東1/東京)が対戦しました。序盤は修徳が押し込みましたが、先制したのは柳ヶ浦でした。11分、前に出る相手の裏を突くロングパスで抜け出した中村沙愛選手がクロスボールを送ると、ファーサイドで江﨑悠乃選手が頭で合わせました。
1点ビハインドで前半を終えた修徳を救ったのは1年生でした。42分、ペナルティーエリア右でボールを受けた宇田川果歩選手が選択したのは、クロスではなくシュート。豪快な一撃が決まり、試合は後半早々に振り出しに戻りました。
中盤での競り合いが続いていましたが、後半に入るとロングボールも増えて、ピッチの各所で体を張った攻防が続きました。両チームともに戦う姿勢を見せたものの、次のゴールは生まれずPK戦へと突入。最後は、全員が決めた柳ヶ浦が初の4強進出を成し遂げました。
ピックアップマッチ2
藤枝順心高校 1-0(前半0-0、後半1-0) 神村学園高等部
三木総合防災公園陸上競技場での第2試合では、藤枝順心高校(東海1/静岡)と神村学園高等部(九州2/鹿児島)が対戦しました。神村学園は迫力あるサイドアタックを繰り出し、藤枝順心は良い位置取りとパスワークで対抗。それぞれの時間帯をつくり出す前半となりました。
後半に入ると、やや流れが変わりました。藤枝順心の前線の選手が個人のボール運びで相手をはがすプレーも出し始め、神村学園を守勢に回らせました。前半はほとんどバックパスがなかった神村学園でしたが、前線には人が少なく、なかなか前へとボールを動かせなくなっていきました。
それでもGKを含めた互いの守備陣の奮闘もあり、両チーム無得点のまま残り5分を切りました。PK戦も見えてきた試合終盤に藤枝順心がCKの流れからPKを獲得。この好機を下吉優衣選手がしっかり決めて、藤枝順心が準決勝へと勝ち上がりました。
監督・選手コメント
江﨑悠乃 選手(柳ヶ浦高校)
先制点の場面では、コーチからずっと気持ちを入れれば決められると言われてきたので、私が押し込むしかないと思って得意のヘディングで決めました。後半に入ってすぐに追いつかれましたが、その後、しのげていたのは、チーム全員で頑張ったからだと思います。今大会の出来は期待以上です。初戦の勝利でチーム全体に満足している部分が出て、監督に喝を入れられたことで、みんなの「上に行くぞ」という気持ちが強まりました。次も柳ヶ浦らしく泥臭く戦って、最後は私が点を取ってチームを勝たせたいです。
白城璃々花 選手(修徳高校)
先制されたものの、焦らずにできることはやったと思いますが、正直に言ってここで負けるとは思っていませんでした。東京と関東で1位になれて、このまま全国でも1位を取れると思ってやってきました。3年間、大変なこともありました。うまくいかないことも多かったのですが、最後の大会で大事な試合にみんなで力を合わせて勝てることが楽しかったです。後輩たちには、この経験は絶対に糧になると思うので、悔しさを忘れずに頑張ってほしいです。
下吉優衣 選手(藤枝順心高校)
練習でまだ外したことがなく、監督に蹴るように言われたので、PKを蹴りました。ボールを持つ時間が長くなってもなかなかシュートが入らなかったので、決められてとてもうれしかったです。次に対戦する大阪学芸高校とはインターハイで対戦してPK勝ちしましたが、ずっと相手に良いプレーをされていました。この冬の再戦では、主導権を握って、しっかり勝ちたいです。
寺師勇太 監督(神村学園高等部)
率直に、相手が強かったと思います。選手たちはよく頑張りましたが、ボールをつないでフィニッシュまで至る連動性が、少し弱かったと思います。相手の土俵の上でのプレーが多くなりました。守備陣は最後までよく耐えました。シュートをかき出す中でのファウルだから、PKに関してはとがめられません。夏にインターハイに出ていないチームがここまで成長するとは、正直に言って想定外な部分もありました。選手たちには、良いチームだったと伝えました。
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2023年12月30日(土)~2024年1月7日(日)
会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
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