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藤枝順心が2大会連続7度目の日本一に! 第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会決勝
2024年01月08日
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は1月7日(日)、ノエビアスタジアム神戸で決勝が行われ、藤枝順心高校(東海1/静岡)が2年連続7度目の優勝を果たしました。
決勝
藤枝順心高校 3-0(前半2-0、後半1-0) 十文字高校
前回大会の決勝でも対戦した十文字高校(関東2/東京)を相手に、藤枝順心がいきなり試合を動かしました。開始4分、自陣から素早く移った攻撃で、ゴール右から辻澤亜唯選手がシュート。GKに足で弾かれましたが、猛然と駆け上がっていた久保田真生選手が押し込みました。
藤枝順心は全員の守備意識が高く、複数の選手で挟み込んでボールを奪っては、素早く攻撃を展開。攻めのパターンも多彩で、十文字を押し込む時間が続きました。
十文字はパスに続くスペースへの走り込みを連続させてシュートに持ち込む場面もあり、44分には工夫を凝らしたCKも披露しましたが、次のゴールは藤枝順心の追加点となりました。またも自陣からの速い攻撃で、植本愛実選手がピッチ中央から左サイドへと大きく展開。相手の裏へ走り込んだ辻澤選手はスピードでDFを引き離してGKとの1対1に持ち込むと、冷静にゴールネットを揺らしました。
後半に入り十文字は、ゴール前に走り込んだ早間美空選手の強烈な一撃がゴールわずか上に外れるなど、開始3分までに2本のシュートを放って反撃の姿勢を示しました。68分には多くの選手が走り込んでチャンスをつくりましたが、藤枝順心GK菊地優杏選手が2連続セーブで立ちはだかりました。
十文字は攻撃的な選手を次々と送り出して1点を返そうとしましたが、交代選手が輝いたのは藤枝順心でした。75分、右サイドからのクロスを受けた葛西唯衣選手は、左足で豪快に逆サイドのゴールネットを揺らしました。攻守に躍動した藤枝順心が、3-0で勝ち切りました。
監督・選手コメント
中村翔 監督(藤枝順心高校)
ここまで厳しい戦いを勝ち抜き、思い切ってラスト1試合をやり切ろうと話していました。選手はベストのパフォーマンスを出してくれたと思います。いずれも相手の特徴を分析した上で、狙っていた形で取れた前半の2得点がボディブローのように効いて、試合を有利に進められたと思います。選手たちはこの1年間、3年生は3年間すごく努力してくれました。優勝だけではなく、その先の成長を目指そうと普段から話してきて、初めて夏と冬を制することができました。これからも高い意識と目標を持ってやっていきたいと思います。
大川和流 選手(藤枝順心高校)
夢見ていた日本一を取れて最高です。ロッカールームやチームの雰囲気が今までで一番というくらいに良かったので、絶対に勝てると思っていました。後半は相手にペースを持っていかれましたが、粘り強く戦ってチャンスに変えるという私たちの良さを出せました。つらいことの方が多い高校3年間でしたが、監督やスタッフが背中を押してくれて、チームメイトが声をかけてくれたからこそ、この最高のピッチに立てました。この優勝は一生の宝物になるし、ここで得た経験が今後のサッカー人生に役立てばと思います。
石山隆之 監督(十文字高校)
勝負だから、決めるべきところを決めないといけません。どこかで1点入ればと思っていましたが、失点する時間帯が良くなく、最終的にちぐはぐになりました。セットプレーにはいろいろなバリエーションがあり、普通なら入るところでしたが、相手のGKもよく手が伸びていたし、これが選手権というものです。準決勝までの勝ち方で勢いの差もあったかもしれませんが、それでも決勝まで来られたのは、これまで負けてきた理由を整理して修正できた結果だと思います。
三宅万尋 選手(十文字高校)
1年間積み重ねてきたものを出せたと思いますが、最後に決め切れなかったりと、勝負の部分で負けてしまったと思います。相手は攻撃力があると分かっていたし、最後まで戦うと決めていたので、遠かったものの1点を追い続けることができました。インターハイに出られないことが決まった日から、選手権で何としてでも結果を出すという気持ちでやってきました。当時からすれば、この姿は想像できなかったし、ここまで来られたのは皆でいろいろなことを乗り越えてきたからこそだと思います。
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2023年12月30日(土)~2024年1月7日(日)
会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
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