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準決勝進出チームが出そろう 第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2025年01月06日

準決勝進出チームが出そろう 第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の準々決勝が1月5日(日)に行われ、ベスト4が出そろいました。

ピックアップマッチ1

大商学園高校 2-2(前半0-1、後半2-1、PK3-2) 聖和学園高校

選手間の距離を縮めて密集をつくり、ワンタッチパスの連続で打開を狙う聖和学園高校(宮城県①)に対し、大商学園高校(大阪府①)はパワーで封じにかかりました。スピードを生かした攻撃も繰り出しますが、なかなかシュートには至らず、むしろ本数で上回ったのは遠目からでも果敢に狙う聖和学園。すると聖和学園は39分、FKのこぼれ球を拾った櫻井梨里花選手が思い切ってシュート。この一撃が先制点となりました。

後半に入ると、大商学園は前半から高い位置や中央で相手を混乱させていたサイドバックの中野梨緒選手をサイドハーフに配置。すると後半開始9分後、その采配が当たります。三島ゆな選手が粘ってキープする間に中野選手がゴール前に侵入。マイナスの折り返しを冷静に蹴り込み、試合を振り出しに戻しました。

勢いづいた大商学園は68分、村上杏奈選手が左からのクロスボールに頭で合わせて逆転に成功。しかし聖和学園の反撃はアディショナルタイムに入っても緩まず、ついには相手選手との交錯で倒れながらも放った保立七海選手のシュートで追いつきました。緊張感はPK戦でも続き、3本が枠を外れた聖和学園が涙。大商学園が準決勝へと進みました。

ピックアップマッチ2

神村学園高等部 2-1(前半1-0、後半1-1) 秀岳館高校

神村学園高等部(鹿児島県)と秀岳館高校(熊本県)による一戦は開始6分に動きました。神村学園はCKのチャンスをつかむと瞬時の判断で短いキックでリスタート。これが相手守備陣の混乱を誘い、最後は安田美泉選手が押し込みました。神村学園はその後も中盤の中野美結選手を筆頭に各選手が高いボール奪取力を発揮しましたが、1点を追う秀岳館も下を向かず、つなぐサッカーを徹底。中盤の知念舞彩選手が最終ラインの間に入って組み立ての初手を担い、高く押し上げたサイドバックも活用して相手ゴール前を横切るクロスボールにつなげました。

後半に入ると、秀岳館はさらにギアを上げました。相手にかわされるリスクをいとわず個々が激しくプレス。ボールを奪い切る場面も増え、守備の勢いのままに攻撃を加速させます。前半は1本だったシュートが、後半は8本に増加。CKを奪う場面も増え、64分には川添凛音選手が送ったCKがそのままファーサイドに吸い込まれ、追いつくことに成功しました。

相手の勢いに押された神村学園でしたが、こちらも視線を下げることなく、同点になった後は互いに攻勢を強めていきます。すると76分、神村学園が右サイドを突破し、クロスから安田選手がシュート。一度は相手に弾かれましたが、山野蒼空選手がこぼれ球を冷静に押し込んで決勝点としました。

監督・選手コメント

中野梨緒 選手(大商学園高校)
私はサイドバックが本職なので、ゴールを決めることはそれほどありません。でも今回の試合では、私のファウルで与えたFKから前半の失点を招いたので、自分で取り返さなければという思いがありました。後半は、自分で決めたいという気持ちを持ちながらゴールの近くにいるようにしていました。キープしてくれた先輩からのパスを得点につなげることができてうれしかったです。次の試合はインターハイの決勝で敗れた相手(藤枝順心高校)との再戦なので、勝ちたいです。

曽山加奈子 監督(聖和学園高校)
3回戦では相手に飲み込まれて、蹴るサッカーになってしまったので、昨日しっかり練習して、「もう一度初心に返って、伝統であるつなぐサッカーをしよう」と話していました。相手にはなかなか経験しないほどのパワーがありましたが、自分たちのサッカーをすると決めていました。つなぐサッカーは(ボールを)取られたら即、失点につながるリスクがありますが、怖がらずに今大会3試合目で最高のパフォーマンスを発揮することができ、選手たちは大きく成長したと思います。

山野蒼空 選手(神村学園高等部)
前半から何もできていないと感じていましたが、監督から「ラスト一本、(チャンスが)あるぞ」と言われていたので、ゴールを狙っていました。同点に追いつかれた後もPK戦のことは考えず、絶対にチャンスが来ると思って最後まで走り抜きました。決勝点の場面では、うまくこぼれ球を拾えました。1年生なので緊張や責任感もありますが、3年生は「楽しんで」と言ってくれます。優勝に近づけるよう次も走り続け、個人的には得点王を狙ってチームのために点を取りたいです。

矢野君典 監督(秀岳館高校)
前半は、早々に失点した試合への入り方だけが残念でした。それでも、選手たちは相手をよく見て、相手の逆を突いたドリブルやパスでボールを運んでいました。後半はどこかで相手の足が止まると予想していましたし、攻守とも枚数をかけないと勝負にならないと思ったので、ギアを上げました。チームはこの大会で一戦ごとに少しずつ成長し、4試合目に自分たちらしさを最も出せました。選手たちには、胸を張って帰ろうと話しました。

第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

大会期間:2024年12月29日(日)~2025年1月12日(日)
会場:兵庫県/三木総合防災公園、五色台運動公園、いぶきの森球技場、淡路佐野運動公園、ノエビアスタジアム神戸
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