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熱戦を制し、バディーSCと東京ヴェルディジュニアが決勝へ! JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
2024年12月29日
JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会は12月28日(土)、鹿児島市内の鴨池補助競技場で準々決勝を、同じく白波スタジアムで準決勝を行い、決勝に進出する2チームが決まりました。
午前中に行われた準々決勝は、会場の対岸にある桜島が冠雪するほど気温が低く、空模様も不安定な中での戦いとなりましたが、2試合がPK戦にもつれ込むなど熱い戦いが繰り広げられました。
柏レイソルU-12(千葉)とバディーSC(神奈川)の試合は、柏がボールを保持する展開となりますが、バディーも集中した守備で相手にシュートを打たせず、前半をスコアレスで終えます。後半に入るとバディーが前線に効果的なボールを入れるようになります。すると試合終了間際の40分にPKを獲得。これをキャプテンの徳武魁選手が落ち着いて決め、1-0で勝利したバディーが準決勝進出を決めました。
東京ヴェルディジュニア(東京)は、初出場で準々決勝に勝ち上がってきたFCゼロ(大阪)と対戦。長短のパスを駆使して攻撃を組み立てる東京Vに対し、ゼロはロングボールで相手ゴールに迫ります。両チームともに技術が高く、拮抗した展開となり、この試合もスコアが動いたのは終盤になってからでした。36分、味方のスルーパスに反応して相手ディフェンスラインの裏に抜け出た槇原昇希選手が決めて東京Vが均衡を破ると、その3分後に山本崇翔選手が追加点。終盤の2得点で東京Vが競り勝ちました。
東京Vは、同日午後に行われた準決勝でも粘り強さを発揮します。1-1で迎えた40分にエクセレントフィートFC(埼玉)に勝ち越し点を許しますが、アディショナルタイムに山本崇翔選手がミドルシュートを決めて同点とします。延長戦に入ると、その後半の開始直後にカウンターアタックから山本崇翔選手がハットトリックとなるゴールを決め、東京Vが逆転勝利を収めました。
準決勝のもう1試合は、バディーが10分に田中譲選手のPKで先制します。追いつきたいサガン鳥栖U-12(鳥栖)は風上に立った後半にギアを上げ、前線の児玉啓明選手を起点に攻め込んでいきます。しかし、バディーも準々決勝と同様に組織的な守備で鳥栖の攻撃をしのいでいきます。38分には鈴木朝明選手が追加点を挙げ、試合を通して攻守がかみ合ったバディーが5大会ぶりの決勝に駒を進めました。
決勝は、優勝経験を持つチーム同士の対戦となりました。小学生年代の日本一を決する一戦は、12月29日(日)午前9時半から白波スタジアムで行われます。
選手コメント
藤田圭周 選手(FCゼロ/大阪)
自分たちはセカンドボール、空中戦、球際で逃げず、最後まで走り切れるチームだと思います。(東京ヴェルディジュニア戦は)相手の攻撃を何回も止めることができていましたし、チャンスもつくれていたので、そこで決められるようにしたかったです。キャプテンとしては、失点したときにチームが暗くならないように、みんなが切り替えていけるように声を掛けました。中学生になっても頑張って、一つ一つ努力して、今回の経験を次につなげられるようにしていきたいと思います。
奥村翔依 選手(柏レイソルU-12/千葉)
(準々決勝で戦ったバディーSCは)以前の大会で負けた相手だったので、今回は圧倒してベスト4に進みたいと思っていました。試合は、自分たちの特長を生かして進めることができていたと思います。僕たちは選手個々に特長があり、一人一人で局面を打開することができます。ハーフタイムでは、僕たちの方がボールを保持できていたので、そこから点を取っていこうと話しました。今回の経験をジュニアユースでも生かして、全国の舞台で優勝できるように頑張っていきたいと思います。
児玉啓明 選手(サガン鳥栖U-12/佐賀)
(準決勝は)相手に背の高い選手がいたので、前半はボールがなかなか収まらずに苦しい時間が続き、難しかったです。風上に立った後半は、1対1の状況では優位性があって勝てていましたが、シュートまでが遠い展開になりました。ただ、ベンチも含めて僕たちは一体感があり、全員で同じ目標に向かって1試合ずつ勝っていく気持ちを出して戦ってきました。そこが準決勝まで勝ち進められた要因だと思います。
山本崇翔 選手(東京ヴェルディジュニア/東京)
僕の強みはスピードを生かしたドリブルで、(準決勝では)シュートチャンスを多くつくれたので、ハットトリックを決めることができたと思います。1点目はセットプレーからでしたが、(チームでは)特にセットプレーの練習をしていたわけではありません。ただ、(双子の)大翔と二人でクロスからのヘディングシュートなどはやっていたので、それが出せたと思います。決勝の相手のバディーSCにはU-12サッカーワールドチャレンジ2024の準決勝でPK戦の末に負けているので、今回は絶対に勝ちたいです。
開催期間:2024年12月26日(木)~12月29日(日)
大会会場:
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)
準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)
準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)
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