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鹿島、ホーム初戦で蔚山に勝利を目指す ~ACLグループステージ開幕~
2017年02月20日
AFCチャンピオンズリーグ2017(ACL)は2月21日(火)、22日(水)にグループステージ初日を迎えます。日本から出場している4チームのうち、鹿島アントラーズと川崎フロンターレは韓国勢とホームで、浦和レッズとガンバ大阪はオーストラリア勢とアウェイで初戦を戦います。
鹿島 vs 蔚山
2大会ぶりに、Jリーグ王者として通算7度目の登場となる鹿島は、21日(火)に蔚山現代をホームに迎えます。
2012年大会で優勝した蔚山は昨季Kリーグクラシックで4位になり、今回は全北現代モータースの出場停止処分を受けて繰り上げで出場。2月7日(火)に行われたプレーオフで傑志(香港)を延長PK戦で下して、2014年大会以来通算5度目の出場を決めました。
チームは今季から元韓国代表FWキム・ドフン監督が指揮を執り、FWイ・ジョンホ選手と元柏レイソルDFキム・チャンス選手を全北現代から、クロアチア出身MFイバン・コバチェッチ選手を長春亜泰(中国)から獲得。期限付き移籍の尚武から復帰のMFキム・ソンファン選手が中盤をまとめ、37歳のGKキム・ヨンデ選手がゴールを守ります。
鹿島は週末のFUJI XEROX SUPER CUPで優勝して、タイトルを1つ増やしたばかり。昨季末にFIFAクラブワールドカップで準優勝したチームからMF柴崎岳選手が抜けましたが、新たに新潟からMFレオ シルバ選手、神戸からFWペドロ ジュニオール選手、全北からGKクォン スンテ選手らが加わり、FW金崎夢生選手、FW鈴木優磨選手、DF昌子源選手らとの連係もスムースです。
石井正忠監督は新加入の選手たちが「非常に早く戦術理解を進めてくれている」と評価。さらに、「新チームになってタイトルを獲ることが良い形に繋がる。リーグ戦とACLへ弾みになる」と話しています。
川崎F vs 水原
川崎Fは22日(水)に水原三星ブルーウィングスと対戦します。
ソ・ジョンウォン監督が率いる水原は、FAカップ優勝で3年連続8度目の出場です。昨季はメルボルン・ビクトリーに得失点差で敗れてグループステージ敗退に終わりましたが、2010年大会ベスト8、2011年大会ベスト4の実績があります。
今季へ向けてシドニーFCからDFマシュー・ジャーマン選手を獲得して最終ラインを補強。攻撃では、昨季Kリーグクラシックで多くのアシストを記録した主将のMFヨム・ギフン選手、ブラジル人FWサントス選手、サガン鳥栖から加入したMFキム・ミヌ選手らはゴール前での脅威になりそうです。
川崎Fは16強入りした2014年大会以来通算6度目の出場で、コーチから昇格した鬼木達監督にとっては、この試合が指揮官として初の公式戦となります。
昨季終了後に3年連続Jリーグ得点王となったFW大久保嘉人選手が移籍で離れましたが、ガンバ大阪からMF阿部浩之選手、大宮からMF家長昭博選手らが加わりました。Jリーグチャンピオンシップ3位、天皇杯準優勝と、昨季のチーム好調を支えてJリーグMVPに選ばれたMF中村憲剛選手や、日本代表FW小林悠選手、MF大島僚太選手らが健在です。
中村選手は、「2014年大会をいいイメージでやれていた印象がある。今年も相手は強いが、自分たちらしさを出せれば必ずグループステージを突破できると思っている。序盤はJリーグと並行で厳しいが成長のきっかけにもなるので、1戦1戦成長して走りたい」と語り、久しぶりのアジアでの戦いに意気込みを見せています。
浦和 vs ウェスタン・シドニー、G大阪 vs アデレード
2007年大会以来の優勝を目指す浦和は、鹿島とのFUJI XEROX SUPER CUPから中2日で、アウェイの地でウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦に臨みます。
ウェスタン・シドニーは、グループステージ敗退に終わった2015年大会以来の出場です。2012年からチームを率いるトニー・ポポヴィッチ監督の下、2014年大会優勝を経験したFWブレンドン・サンタラブ選手と、オーストラリア代表でセレッソ大阪でもプレーしたMFミッチ・ニコルズ選手は、チームの得点源として共に昨シーズンのグランドファイナル準優勝に貢献しました。
現在シーズン中のAリーグでチームは20試合を終えて5勝9分6敗で6位。18日(土)のシドニーFC戦では、サンタラブ選手が今季9ゴール目となる貴重な1点を決めて勝利しています。
3大会連続6度目の出場の浦和はアウェイでの大会初戦を考慮して、FCソウルや川崎Fと試合を組むなど、実戦を意識した調整を重ねてきました。
チームは昨年のJリーグで年間勝点トップになったメンバーに、湘南からMF菊地大介選手、千葉からMF長澤和輝選手とFWオナイウ阿道選手、新潟からFWラファエル シルバ選手など若手を中心とした顔ぶれが加わりました。
シーズン最中のウェスタン・シドニーとはゲームフィットネスの点で差がありますが、浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、「それぞれの選手がしっかりとチームの中で我々のサッカーができるようになってきている」と、今季のチームへの手応えを口にしています。
一方、今回9回目の出場となるG大阪も、初戦は敵地でアデレード・ユナイテッドと戦います。ACLではG大阪が優勝した2008年大会、2012年大会にもグループステージで対戦した相手で、前者ではG大阪がホームとアウェイで勝利を収めたものの、5年前の大会では2敗を許しました。
2008年大会で準優勝したアデレードですが、現在は元バルセロナDFギジェルモ・アモール監督が指揮を獲り、17日(金)のAリーグのニューカッスル戦に1-0で勝って、4戦勝ちなしの状況にストップをかけたところです。10チーム中最下位と低迷しているとはいえ、今回はホーム。シーズン中というフィットネス面の優位性もあり、G大阪にとっては侮れない相手です。
今回プレーオフ経由で本戦に進出したG大阪の長谷川健太監督は、「15年大会はベスト4入りしたが、昨年は1勝もできずにグループステージ敗退という地獄を見た。アジアのレベルが上がっていて、Jクラブが常に優位に戦える状況ではもうない。厳しい戦いが始まることを覚悟してかからなくてはならない」と、グループステージ突破とその先のタイトル獲得へ、気を引き締めています。
グループステージは5月10日(水)までホーム&アウェイで行われ、各グループ2位以内が次のノックアウトステージへ進出することができます。
2017/1/24(火)~2017/11/25(土)
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