ニュース
浦和が2連勝、鹿島はアウェイで敗れる ~ACLグループステージ第2節1日目~
2017年03月01日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は2月28日(火)にグループステージ第2節を迎え、浦和レッズがホームで韓国のFCソウルに5-2で勝って2連勝としましたが、鹿島アントラーズはアウェイでタイのムアントン・ユナイテッドに1-2で敗れて1勝1敗となりました。
昨年のラウンド16で延長PK戦の末に敗れたソウルとの再戦に、浦和は25日(土)のJリーグ横浜F・マリノス戦から先発4人を入れ替え、MF柏木陽介選手やMF阿部勇樹選手らを外す布陣で臨みました。
18日(土)のFUJI XEROX SUPER CUPから11日間でACL第1節のシドニー往復を含めた4試合というタフな日程でしたが、浦和は立ち上がりから積極的な動きで相手にプレッシャーかけてボールを奪取。素早く攻撃に転じるとFW陣が思い切りの良いプレーでゴールに迫り、「思っていた以上に良い形で進められた」(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)という展開を見せます。
9分にFW武藤雄樹選手がFW興梠慎三選手のクロスに合わせて先制すると、約10分で5得点を奪うゴールラッシュに。11分には、MF関根貴大選手からパスを受けたFW李忠成選手が左足でゴールネットを揺らし、主導権を握ります。
初戦を黒星スタートで勝利が欲しいソウルは、立ち上がりから攻めの姿勢を見せ、14分にはFWパク・チュヨン選手がFKを直接決めて1点を返しました。
しかし、浦和はすぐに反応。1分後、カウンターで武藤選手が攻め上がり、パスを受けた関根選手が右足で3点目を叩き込んで再びリードを広げます。21分にはDF宇賀神友弥選手が決め、前半終了間際には、この日ボランチで活躍したMF駒井善成選手が攻め上がり、李選手のパスに右足を振り抜いて5-1としました。
後半に入っても浦和は攻めの姿勢を崩さず、再開早々に宇賀神選手がクロスバーを叩いて相手ゴールを脅かします。
2013年大会準優勝で昨年も2度目の4強進出をしたソウルは、後半開始から新加入のFWマウリーニョ選手を投入して突破口を探り、66分にはパク選手がCKに頭で合わせてゴールを狙います。さらに、75分にはFWデヤン・ダムヤノビッチ選手を投入。終盤、浦和の動きが落ちたところを縦に速い攻撃で攻め、後半アディショナルタイムにダムヤノビッチ選手が決めて1点を返しましたが、浦和が5-2で勝利しました。
1チーム5得点の勝利はガンバ大阪の2015年グループステージ広州富力(中国)戦以来で、浦和のACLでは初めてです。
グループFのもう1つの試合では、上海上港(中国)がウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)を5-1で下して2連勝。浦和と勝点で並びましたが、得失点差で浦和が首位をキープしています。3位のソウルと4位のウェスタン・シドニーはまだ勝点がありません。
鹿島、終了直前に失点
グループEの鹿島は25日(土)のJリーグ開幕戦から中2日で気温30度超えの敵地に乗り込みましたが、タイリーグ王者のムアントンを相手に精度を欠くプレーで苦しい展開になりました。
FW金崎夢生選手やMF小笠原満男選手らをベンチ外に置き、Jリーグの試合から先発6人を入れ替えた布陣で臨みましたが、試合開始12分でDFティーラトン・ブンナタン選手にFKを直接決められ、先制を許してしまいます。
鹿島は後半開始2分、FWレアンドロ選手の右クロスにFWペドロ・ジュニオール選手がゴール前でこぼれ球を押し込んで追いつくと、84分には途中出場したFW鈴木優磨選手がPKを獲得。勝ち越しの機会を得ますが、鈴木選手はこれを左に外してしまいます。そして後半アディショナルタイムに、ムアントンのFWシスコ選手に決められて1-2で敗れました。
この結果、ムアントンは初勝利で勝点を4に伸ばしてグループ首位に。ブリスベン・ロアー(オーストラリア)に6-0と大勝した蔚山現代(韓国)が鹿島と勝点3で並びましたが、直接対決の結果で鹿島が2位、蔚山は3位で、勝点1のブリスベンは4位です。
3月1日(水)には川崎フロンターレが香港のイースタンSCと敵地で、ガンバ大阪が韓国の済州ユナイテッドとホームで対戦します。
監督・選手コメント
ミハイロ・ペトロヴィッチ 監督(浦和レッズ)
短期間でシドニーへの長旅を含めて4試合を戦う我々に対して、ソウルは1週間の準備期間があったので、今日は厳しい試合になると予想していましたが、蓋を開けてみれば予想以上に良い形で進みました。アジアでも最強チームの一つであるソウルに、立ち上がり1分から素晴らしいプレーができて、開始20分で試合を決める展開で、70分過ぎまで素晴らしい内容でした。その後は少し連戦の疲れが出てしまいましたが、今日の選手のプレーを評価したいと思います。ですが、いつも大差で勝てるわけではありません。次の試合へ、しっかりと気持ちを引き締めてかかりたいと思います。
FW 李忠成 選手(浦和レッズ)
2試合連続でMVPに選んでもらえたことを嬉しく思います。チームはこれまで、なかなか得点を決められずに試合を難しくしていましたが、今日は獲るべきところで得点できましたし、レッズらしいコレクティブな試合ができたと思います。ボールを獲られても、相手よりも早くボールに行っていて、切り替えの速さが攻めにつながったと思いますし、クオリティの高さが得点につながったと思います。
MF 駒井善成 選手(浦和レッズ)
今日は守備のメリハリがよかったと思います。相手に持たせるところは持たせておいて、行くところは行く、サイドに追い込むなど、チームでスイッチが入りました。自分もボランチからボールを運ぶことやドリブルなど、いろいろできればチームを助けることにつながると思うので、もっとやっていきたいと思います。
ファン・ソンホン 監督(FCソウル)
前半の失点で試合が難しくなってしまいました。選手はベストを尽くしてくれましたが、最初の失点で慌てたところもあり、流れが相手に行ってしまってからは試合運びが難しくなりました。(大量失点は)相手の攻撃パターンへの対応が十分ではなかったということです。開幕2連敗でグループステージ突破が難しくなってしまいましたが、次の試合へは相手をよく分析して、前半で相手にプレッシャーをかけられればと思います。最後までベストを尽くします。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
グループG
2017年3月1日(水) 20:00キックオフ(予定)<現地時間>
旺角大球場
イースタンSC(香港) vs 川崎フロンターレ(日本)
グループH
2017年3月1日(水) 19:00キックオフ(予定)
市立吹田サッカースタジアム
ガンバ大阪(日本) vs 済州ユナイテッド(韓国)
関連情報
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/24 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WESTは大津高校が優勝
- 大会・試合 2024/11/24 71大会ぶり関西勢決勝制し、ヴィッセル神戸が2度目の戴冠 宇佐美選手不在のガンバ大阪、決定機を生かせず惜敗 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/11/23 第104回 天皇杯 「SCO GROUP Award」 受賞選手発表
- 大会・試合 2024/11/22 配信決定 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 プレーオフ2回戦
- 日本代表 2024/11/22 【JFA STORE】最大50%OFF!南野拓実、伊東純也、中村敬斗選手を含む人気アイテムが特別セール!