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浦和、3戦全勝の上海上港とホームで対戦 ~ACLグループステージ第4節~

2017年04月10日

浦和、3戦全勝の上海上港とホームで対戦 ~ACLグループステージ第4節~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL) 2017は4月11日(火)、12日(水)にグループステージ第4節を迎え、浦和レッズは3戦全勝の上海上港(中国)と、初勝利が欲しい川崎フロンターレは大会2度優勝の広州恒大(中国)とホームで対戦。鹿島アントラーズはオーストラリアでブリスベン・ロアーと、ガンバ大阪は中国で江蘇蘇寧と戦います。いずれも先月の第3節で戦った相手との再戦で、グループステージ突破へ落とせない戦いです。

浦和 vs 上海上港

グループF2位の浦和がホームに迎えるのは上海上港です。ここまで3戦全勝で同組首位をキープしており、浦和はこれを勝点3差で追っています。

前節の上海での対戦では、浦和は2-3で敗れたものの、0-3ビハインドから後半交代出場のFWラファエル・シルバ選手が72分にPKで、84分にはDF遠藤航選手のゴールで2点を返す追い上げを見せました。

その後、上海は4月1日(土)の国内リーグで広州恒大に敗れて今季公式戦初黒星を喫しましたが、7日(金)の山東魯能戦には2-1で競り勝ち、国内2位に再浮上しています。

山東戦で決勝点を決めたFWフッキ選手は国内4戦3発、ACLでも3戦3発と好調で、4得点で国内リーグ得点ランクトップのFWエウケソン選手、今季チェルシーから加入のブラジル代表FWオスカル選手と共に危険な存在です。彼らの活躍で国内リーグでの総得点はリーグ最多の11得点で、攻撃力の高さが分かります。

しかし、浦和も攻撃力では引けを取りません。ACL 3戦11得点は東西を通じて最多です。また、7日(金)のJリーグ仙台戦では7-0と圧勝し、ここまで6戦20得点でリーグ最多をマーク。仙台戦でハットトリックを決めたFW興梠慎三選手はACL前節の退場で11日(火)は出場停止ですが、Jリーグで5得点のラファエル・シルバ選手をはじめ、FW武藤雄樹選手、李忠成選手らが好調です。

上海は浦和で勝点を積み上げると、もう一方のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ対FCソウル戦の結果次第では、グループステージ突破をほぼ確定させる可能性があります。浦和戦には気合十分で乗り込んでくると考えられますが、浦和もノックアウトステージ突破へ近づくためにも勝点3を積み上げたい一戦です。激しい試合が予想されます。

川崎F vs 広州恒大

川崎Fは、ここまで3戦をすべて引き分けて勝点3でグループG 3位です。しかし、2013年と2015年大会に優勝した広州恒大は首位に立ちながらも、2位の水原三星ブルーウィングスと共に1勝2分の勝点5で、足踏み状態が続いています。

広州恒大は、国内リーグでは2勝1分1敗で5位。8日(土)の試合では、国内首位を行く広州R&Fに試合終了間際の得点で追いついて2-2で引き分けました。得点はリーグ上位2位タイながらも、4試合7失点は下位から3番目の多さです。

しかしながら、ブラジル人FWアラン選手が2試合連続得点を挙げており、元ブラジル代表MFパウリーニョ選手やFWリカルド・グラル選手、中国代表MFファン・ボーウェン選手など、攻撃の人材は豊富なだけに気は抜けません。

川崎はJリーグでは3勝2分1敗で現在5位。MF大島僚太選手など怪我を抱えた選手も少なくなく、8日(土)の試合で負傷交代したGKチョン・ソンリョン選手の状態も気になるところです。

前節アウェイでの広州恒大戦では、川崎は粘り強く戦い、FW小林悠選手の後半アディショナルタイムの得点で1-1の引分けに持ち込みました。現在、勝点2差で上位陣に迫っているだけに、今回のホームでの勝利でグループステージ突破圏内の2位以内に入りたいところです。

G大阪は江蘇とアウェイの地で

G大阪は現在グループHで1勝2敗の勝点3。今回11日(火)にアウェイで対戦する首位の江蘇蘇寧は3戦全勝で、G大阪とは勝点6差の開きですが、2位の済州ユナイテッドは勝点4で1差です。

前回のホームでの江蘇戦ではGK東口順昭選手を負傷で欠き、MFラミレス選手とFWアレックス・テイシェイラ選手のブラジル人ペアを中心とした相手の攻撃を抑えられずに、ラミレス選手に得点を許しました。

今回G大阪は、3月の2018 FIFAワールドカップアジア最終予選で活躍したMF今野泰幸選手は負傷で欠場ですが、同じく代表戦で好プレーを見せたMF倉田秋選手は健在。怪我から回復したMF井手口陽介選手と東口選手も試合に復帰しています。

江蘇は国内リーグでは1分3敗の未勝利で16チーム中最下位に沈んでいますが、ACL では様子が違います。3戦全勝は東西地区を併せて上海上港と上海の2チームのみです。今回勝てば16強入りが決まるだけに、ホームで攻撃的な試合展開を見せると予想されます。

しかし、G大阪も4強入りした2015年大会以来のグループステージ突破の望みを繋ぐために、この一戦は落とせません。DF三浦弦太選手、DFファビオ選手を中心とした守備力と少ない決定機での冷静な得点力が求められています。

鹿島はブリスベンで

グループEで首位に立つ鹿島はブリスベンへ乗り込みます。前節のブリスベン戦ではホームでFW鈴木優磨選手、DF植田直通選手、MF遠藤康選手の得点で3-0の快勝を収めました。鹿島はその試合を挟んでJリーグで3月4日(土)から4月1日(土)まで4連勝し、4月8日(土)のホームでのセレッソ大阪戦に0-1で敗れたものの、現在4勝2敗で3位と好位置に付けています。

ブリスベンは前回の鹿島との対戦後、国内リーグでは1-3で落とした4月8日(土)のアウェイでのパース・グローリー戦まで2勝2敗。通算10勝9分7敗で現在4位です。チームの得点源はFWジェイミー・マクラーレン選手で、4月2日(日)のセントラルコースト・マリナーズ戦でのハットトリックを含め、3月19日(日)以降の4試合中3試合で得点を重ねており、現在国内リーグでは25戦18得点でリーグトップタイです。

ブリスベンはACLグループステージではここまで3試合で得点ゼロと大苦戦ですが、初の16強入りを懸けて、元オーストラリア代表FWのジョン・アロイージ監督は「我々はホームでは強い」と強気の姿勢を崩していません。国内リーグの今季の成績を見ると、ホーム6勝4分1敗と、アウェイ4勝5分5敗よりも数字が良いのは確かです。

前節の対戦では勝利した鹿島ですが、今回は季節の異なる南半球への長旅もあり、12日(水)の対戦は油断できない一戦になりそうです。

大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)

グループE
2017年4月12日(水) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
Brisbane Stadium
ブリスベン・ロアー(オーストラリア) vs 鹿島アントラーズ(日本)

グループF
2017年4月11日(火) 19:30キックオフ(予定)<現地時間>
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ(日本) vs 上海上港(中国)

グループG
2017年4月12日(水) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ(日本) vs 広州恒大(中国)

グループH
2017年4月11日(火) 19:35キックオフ(予定)<現地時間>
南京奥林匹克体育中心
江蘇蘇寧(中国) vs ガンバ大阪(日本)

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