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2回戦進出チームが決まる~第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会~

2017年07月24日

2回戦進出チームが決まる~第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会~

ピックアップマッチ

ルネス学園甲賀レディース 1-3(前半1-1、後半0-2)星稜PEL

第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会は、7月23日(日)に大会2日目を開催。初日に引き続き、1回戦8試合を行い、2回戦へと進む16チームが出そろいました。

第2試合で対峙したのは、初出場のルネス学園甲賀レディース(関西2/滋賀)と、4年ぶり2度目の出場で初勝利を狙う星稜PEL(北信越2/石川)でした。序盤は「初めての全国大会なので、最初は身体がガチガチだった」(森田莉乃選手)星稜に対し、ルネスは池田鈴花選手が「前からのプレスを徹底することを考えていた」が話すようにアグレッシブな守備で応戦。中盤でボールを奪い合う場面が目立ちました。

両者ともに思うようにシュートまで持ち込めない時間が続く中、ファーストチャンスをつかんだのは星稜でした。甲賀・竹之内柊花選手がヘッドではじき返したボールに森田選手が反応。強引にペナルティーエリア内へと切れ込んだ所を倒され、PKを獲得すると、自らが冷静に決めて星稜が先制しました。しかし、直後の30分、西村明選手にミドルシュートを決められ、1-1で前半を終えました。

前半終了間際に試合を振り出しに戻された星稜でしたが、選手に焦りの色は見られません。「失点のおかげで気が引き締まった」と森田選手が話したように、後半からは持ち味である複数の選手が絡んだ攻撃を積極的に披露していきます。2度目のチャンスは37分、相手守備陣のクリアミスを森田選手が高い位置で奪うと、落ち着いてゴール左隅に流し込み、再びリードを手にしました。51分には、森下心温選手が3点目をマーク。最後は「2点差としてからは、気持ちがホッとしたのか、これまでやってきたことが出せた」と髙橋隆太監督が称えるパフォーマンスも見せて、3-1でタイムアップを迎えました。

監督・選手コメント

鳥飼健一 監督(ルネス学園甲賀レディース)
選手は自分たちの良さを貫き通し戦ってくれたと思います。良さを出せたからこそ、球際の強さや運動量など失点につながるウィークポイントが見えました。全国に出たからこそ気付ける課題がたくさんあるので、勝ち続けてここまで連れてきてくれた選手たちに感謝したいです。選手たち自らでミーティングや分析をするようになったり、この3年間で大きく成長してくれました。彼女たちの成長を無駄にしないためにも、来年もまたこの舞台に帰ってきて、次こそは勝ちたいです。

池田鈴花 選手(ルネス学園甲賀レディース)
前半は体力もあったので、前からしっかり守備ができたのですが、後半は運動量が減りました。苦しいときに声を出して周りを盛り上げることがキャプテンである私の仕事なのに、あまり声を掛けられなかったことが悔しいです。このチームは最初、練習の人数がそろわないことも多かったのですが、一人ずつ「頑張ろう、一緒に全国に行こう」と声を掛けて、この舞台まで来ることができました。仲間のために身体を張れる良いチームになれたと思いますし、後輩に良い経験を積ませてあげることができて良かったです。

髙橋隆太 監督(星稜PEL)
立ち上がりは初戦の緊張から、地域予選の時のような自分たちの良さが出せなかったのですが、1点を取ってからは固さがなくなり、相手の守備をかわせる場面も増えました。この2年は地域予選で得点が思うように取れずに苦しみましたが、ゴールを奪うことを練習から意識してきたので、今は攻撃的なチームになりました。今日も苦しい展開になりましたが、そうした良さを出しながら、勝つことができて良かったです。次のレッズ(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)戦は、相手の胸を借りるつもりで挑みます。

竹之内柊花 選手(星稜PEL)
最初は緊張で自分のやりたいプレーができずに、仲間に助けてもらう場面がたくさんありました。先制して気持ちが楽になったのですが、いつもの悪い癖で安心しすぎてしまい、すぐ点を返されてしまいました。でも、今日は「気持ちを切り替えなきゃ」と思えたことが後半の2点につながったと思います。私たちは泥臭いプレーが得意で、負けず嫌いな選手が多いチームです。どんな強いチームに対しても、戦っていくところが良さだと思うので、次のレッズにも勝って、1つでも上に行きたいです。

その他の試合結果

ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ(関東2/神奈川)2-2(前半1-1、後半1-1、PK3-0)FCヴィトーリア(関西3/大阪)
アルビレックス新潟レディースU-15(北信越1/新潟)1-0(前半0-0、後半1-0)常葉学園附属橘中学校女子サッカー部(東海2/静岡)
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15(関東7/千葉)2-0(前半2-0、後半0-0)名古屋フットボールクラブルミナス(東海3/愛知)
北海道リラ・コンサドーレ(北海道2)0-2(前半0-2、後半0-0)大分トリニータレディース(九州2/大分)
白岡SCL(関東6/埼玉)4-2(前半2-0、後半2-2)ANGEVIOLET BINGO(中国1/広島)
東海大学付属静岡翔洋高校中等部 女子サッカー部(東海5/静岡)0-5(前半0-2、後半0-3、PK3-2)日テレ・メニーナ・セリアス(関東9/東京)
FC.フェルボールMIMOSA(東海4/愛知)0-3(前半0-1、後半0-2)浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(関東1/埼玉)

相模原とヴィトーリアの一戦は、後半のアディショナルタイムに田村笑菜選手のゴールで相模原が同点に追いくと、PK戦では守護神の鈴木寛那選手が3本のキックを止めて相模原が勝利。新潟は46分に奪った阿部文香選手の得点が決勝点となり、常葉に辛勝しています。千葉は、前半のうちに2点を奪うと、後半は危なげない戦いぶりを見せて、名古屋を下しています。大分は村上菜月選手が2点を奪う活躍を披露し、北海道からの勝利を引き寄せました。点の取り合いとなったのは白岡とBINGOの一戦です。序盤から力を発揮した白岡が一時は3点差までリードを広げましたが、BINGOも後半に意地を見せ2得点。ラストは嶋田朱莉選手がこの日2点目を奪い、白岡が4-2で白星をつかみました。日本一の経験を持つ日テレと浦和は貫録を見せつけ大勝スタートを切っています。24日(月)は2回戦8試合を行います。

JFA-TV

7/23(日) 1回戦ダイジェスト

 

第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会

2017/7/22(土)~2017/7/29(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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