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半田悦子監督(常葉大学附属橘高校)が大会の展望を語る(後篇)~第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会~
2017年12月29日
第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が12月30日(土)に兵庫県で開幕を迎えます。今回は、元日本女子代表選手として活躍し、指導者転身後に日本サッカー協会(JFA)公認S級コーチライセンスを取得した半田悦子監督(常葉大学附属橘高校)に、大会の展望や自身が指揮を執るチームの特長などを聞きました。
※このインタビューは11月24日(金)に実施しました。
――今大会を、どう展望しますか。
半田 抽選次第ではありますね。だから毎年、皆で祈っています(笑)。勢いに乗れるかということもそうだし、対戦相手との相性というのも大きいんですよ。
――普段から、どんな相手との対戦を望んでいますか。
半田 藤枝順心とはいつもゲームをさせてもらっているし、東海地域のチームとの対戦も多いので、できれば普段やっていないチームとやりたいな、という気持ちはありますね。九州や東北など、静岡から遠い地域のチームとは、なかなか試合をする機会はありませんから。違う地域のチームと対戦できるのは、全国大会の醍醐味です。私も全国大会に行くと、静岡同士だとサッカーが似ているというか、やはり何となく同じ大きな枠の中に入っているな、と強く感じますから。
――相手によっては、“相性の悪さ”につながることもありますが。
半田 でも、全国大会では「こういうサッカーのやり方があるんだな」とか、「こういうシステムで戦うのか」と、私自身も勉強になりますし、普段対戦しないサッカーを体感できるのは、選手たちにもすごく大きな経験になっています。それに対して、どうすることが良いのか、自分たちの色を消さずにどうすれば勝利に結びつけるかを考えることも、このスポーツの一部だと思います。見るだけではなく、体感するというのは大きなことではないかな、と感じています。それに、強いところが勝つものですよ。だから、自分たちがやってきたことをどれだけ出せるか、が大事になりますよね。
――今大会の常葉大学橘について教えてください。
半田 決まったストライカーがいないのですが、逆にいつも点を取るのはこの選手というのはいないので、相手にとってはつかみづらいチームかもしれませんね。今年は3年生が少なくて、試合に出ている選手は4人しかいません。3年生はここでやり切って卒業したいと、やはり思い入れが違います。そういう選手たちが自分の力を出し切ってくれれば、と思います。守備の中心にキャプテンがいて、中盤には山田光やU-17日本女子代表候補にも選ばれた市川碧がいたりと、チームの幹はしっかりしています。
――その3年生を中心に個性を乗せていくと。
半田 「背番号10をつけるうまい子が11人いてもサッカーは面白くないよ」と選手には言っています。足の速い子、体が強い子、賢い子と、いろいろな選手がいる中で、良いところを取っていきたいんです。1人でするスポーツではないからこそ、個性が生きるサッカーが一番面白いんじゃないかなと私自身は思っています。
第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
開催期間:2017年12月30日(土)~2018年1月7日(日)
会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、しあわせの村(兵庫県神戸市)、神戸総合運動公園(兵庫県神戸市)
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