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清水が3連覇を達成し、最後の大会王者に輝く JFA 第22回全日本U-15サッカー大会
2018年05月06日
JFA 第22回U-15サッカー大会は5月5日(土・祝)に最終日を迎え、青森山田中学校(東北/青森)と清水エスパルスジュニアユース(東海1/静岡)が日本一を懸けて激突しました。
決勝
青森山田中学校 0-0(前半0-0、後半0-0、PK3-5)清水エスパルスジュニアユース
1次ラウンドの第1節の再戦となった決勝は、互いの手の内を知る者同士の戦いとあり、均衡した展開が続きました。先にチャンスをつくったのは、1次ラウンドでは1-2で敗れ、リベンジを狙う青森山田でした。アグレッシブな守備でボールを奪い、カウンターを狙うと、3分には左サイドを仕掛けたMF小野暉選手(#7)がゴール前にクロスを展開。逆サイドからゴール前に走り込んだFW釆田光立選手(#20)が合わせましたが、素早く身体を寄せたDFに阻まれました。以降も清水の隙を突き、ゴール前までボールを運びましたが、「勝負できる部分には自信があった。相手がうちのカウンターを警戒する中でも、狙い通りの形が出せたが、精度や質が低かった」(青森山田・上田大貴監督)ため、ゴールは奪えません。
対する清水は、DF菊地脩太選手(#5)が「相手は走ってくると分かっていたので、僕らも全員が走らないとダメだと思っていた。皆で声を出しながら、ハードワークをできて良かった」と振り返ったように、豊富な運動量で青森山田に対抗。攻撃でも相手サイドバックの背後を狙い、右から見せ場をつくりましたが、互いに1点が奪えないまま試合を折り返しました。
後半も試合の流れは変わりません。「失点しなければ最後に必ずチャンスがやってくるというのを合言葉にしていた」(上田監督)青森山田が粘り強い守りで、清水の攻撃を封じつつ、機を見てはカウンターからチャンスを演出します。50分には清水DFの裏に出たスルーパスから小野選手がゴールを狙いましたが、タイミング良く前に出たGK福井レオナルド明選手(#1)がストップ。MF金子星太選手(#10)が「お互いに疲れてきている時間帯でお互いに走るのがしんどかったと思うが、自分たちのボールにできていた」と振り返る清水も、積極的に交代カードを切りながら、得点の機会を伺いましたが、歓喜の瞬間を迎えることなく、前後半の60分を終えました。
延長戦でも決着が着かず勝敗の行方はPK戦に委ねられることになると、5人全員のキックが成功した清水が5-3で勝利。22年の歴史を刻んだ今大会は、清水の3連覇という結果で幕を閉じました。試合後には表彰式が行われ、清水の福井選手がMVPを受賞。フェアプレー賞は、サガン鳥栖U-15(九州/佐賀)が獲得しました。
監督・選手コメント
上田大貴 監督(青森山田中)
選手は清水を相手に80分間タフに堂々と戦ってくれたと思いますし、120%の力を発揮してくれました。初戦で逆転負けしたので後ろが絶対にやらせないという気持ちを見せてくれました。失点をゼロに抑えたことはすごく評価できるので、これからも継続して強化していきたいです。また、この悔しさを持ちながら今後の大会に向けて、積み上げなければいけません。全国のトップクラスを相手に苦しい試合を強いられても、1点を決められるチームになってほしいです。
MF #10 松木玖生 選手(青森山田中)
清水はボールを回すのが上手いチームなので、立ち上がりは守備をしっかりしようと考えていました。無失点に抑えながら、ショートカウンターを狙っており、スピードのある小野暉のところで攻撃の起点をつくることができました。PK戦までもつれたのは攻撃の選手が決められなかった結果です。最後は、日頃からしっかりやってきた清水が勝ったのだと思います。初戦で負けてから、選手全員でハードワークできましたし、声を出し合うこともできました。今後の人生に大きく影響する3日間だったので、8月の全日本中学生サッカー大会に活かしたいです。
小野木玲 監督(清水エスパルスジュニアユース)
選手は今できる全てを出してくれました。1年生の頃を考えると本当に良く頑張ってくれたと思います。大会で成長できたからこそ、最後に優勝できましたし、この年代の選手たちが持つ可能性を改めて感じさせてもらいました。彼らがジュニアユースに入った頃は全体的に大人しく自己表現ができない選手が多かったのですが、今大会では選手が主体的に動き、自分のプレー範囲を広げようとする意識が感じられました。スタッフ全員で彼らを伸ばしていくための取り組みをずっとやってきたのですが、その成果が大会で表れてうれしいです。
DF #5 菊地脩太 選手(清水エスパルスジュニアユース)
3連覇や周囲からの期待を少し意識したため、難しい試合になりましたが、勝てて良かったです。初日は緊張や不安で足が動いてなかったですが、2日目からは全員が思いをしっかり持ってプレーできました。普段の力を出せた部分で、チームの成長を感じましたし、皆が声を出して自分の思いを伝えられるようになったと思います。優勝できましたが、僕たちはこれで終わりではありません。今からがスタートだと思うので、もっと強くなるために日々のトレーニングから頑張ります。
JFA 第22回全日本U-15サッカー大会
大会期間:2018年5月3日(木・祝)~5月5日(土・祝)
大会会場:大阪府/J-GREEN堺
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