ピックアップマッチ

米子北高校 2-4（前半2-2、後半0-2）ヴィッセル神戸U-18

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグWESTは15日(土)から17(月・祝)にかけて第13節を開催し、米子北高校（鳥取）とヴィッセル神戸U-18（兵庫）が対戦しました。

「3連敗してチームの状況が悪かったので、この試合は絶対に勝とうと話していた」（小田裕太郎選手／FW #9）神戸でしたが、序盤は前線からアグレッシブな守りを仕掛けた米子北に苦しめられます。高い位置でのボール奪取からカウンターを狙った米子北にとっては理想通りの展開で、21分には中盤でのボール奪取からゴール前を抜け出したMF佐野海舟選手（#7）がGKとの1対1を決めて先制すると、24分にも競り合いのこぼれ球を拾ったDF田中純平選手（#29）のパスからFW葉間田累選手（#9）が決めて神戸を引き離しました。

幸先の良いスタートを切ったものの、中村真吾監督が「人生と同じで調子に乗ったら、すぐに転げ落ちる」と振り返ったように良い流れは続きません。31分にFW臼井勇気選手（#13）の得点で1点差にされると、45＋1分にもサイドを開いたFW原尊選手（#10）のパスから中央を抜け出した小田選手に同点弾を決められ、試合を折り返しました。

後半は「背後を取る意識を皆で共有できたので、相手のプレスをうまく剥がせるようになった」（小林友希選手／DF #4）神戸のペースで試合が進みました。55分にはDF右田楓選手（#5）のロングフィードが相手ゴール前に入ると、「ハーフタイムに『ロングボールを蹴るから待っていて』と言われていた」小田選手がいち早く反応。そのまま前に飛び出したGKの隙を冷静に突いて、逆転に成功しました。

以降も神戸は攻撃の手を緩めず、78分には右CKのこぼれ球を拾った原選手がゴール前にクロスを展開します。DFに当たりながらもゴールに向かったボールは、GKに阻まれましたが、ペナルティーエリア内に落ちた所を小田選手が押し込み、リードを2点差としました。残り5分を切ってからは米子北が佐野選手を軸に猛攻を仕掛けましたが、この日がプレミアデビュー戦となった中学3年生のDF尾崎優成選手（#22）を中心に神戸の守備陣が落ち着いてしのぎ、タイムアップを迎えました。

監督・選手コメント

中村真吾 監督（米子北高校）
前回対戦した際は相手にボールを回されすぎたので、少し前から奪いにいこうと考えました。狙い通りに試合を運べましたが、先制しながら逆転される試合が続いているので、失点したことで必要以上に落ち込んでしまった。前半終了間際も運動量が落ちたことを心配し、運よく守れたら良いなと思っていたのですが、案の定追いつかれてしまった。リードした状態の方が動けておらず、逆転されてからの方がリラックスしていたように感じました。

MF #8 高橋諒 選手（米子北高校）
先制点が取れたこの2試合に続いて、今日も幸先良く先手を奪うことができました。これまでとは違い2点目も上手く取れたので、リードして前半を終えたかったのですが、1失点した際に「また追いつかれてしまうのかな」と弱気になってしまいました。ハーフタイムのミーティングでも中村監督に「同点にされただけなのに、落ち込んでいる」と指摘されました。前期からずっと、負けても次につながる試合を意識しているのですが、できずに来ました。後期に入ってから少しずつできるようになってはいるのですが、結果が出ていないので、失点しても揺るがないメンタルを身に付けないといけません。

野田知 監督（ヴィッセル神戸U-18）
前期に対戦した時と同じように相手はブロックを敷いてくると思っていたのですが、前から来たので最初は少し戸惑いました。攻撃も小林からの展開を考えていたのですが、守備が速かったのでカウンターからやられてしまった。自分たちがちゃんとすれば対処でき、与えなくていい失点だったと思います。ようやくけが人が戻り、ベストなメンバーで試合ができるようになったので、これからしっかり頑張りたい。次のアビスパ福岡U-18戦で勝てば、残留が見えてくるので、まずは来週に照準をあわせます。

FW #9 小田裕太郎 選手（ヴィッセル神戸U-18）
序盤に2失点し、チームの雰囲気が悪くなってしまったのですが、前半のうちに追いつけたことで後半の良い流れを作れました。ハーフタイムには「マンマークしてきた相手と勝負してこい」と言われたので、意識して仕掛けました。高校生になって初めてのハットトリックなので、うれしいです。夏休みに遠征や代表活動で成長した分、チームに貢献しようと考えていました。まだ課題も多いですが、少しはチームに貢献できて良かったです。

その他の試合結果

ガンバ大阪ユース 2-0（前半1-0、後半1-0）セレッソ大阪U-18
京都サンガF.C. U-18 0-1（前半0-1、後半0-0）アビスパ福岡U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 2-2（前半1-1、後半1-1）阪南大学高校
名古屋グランパスU-18 4-4（前半1-3、後半3-1）東福岡高校

ガンバ大阪ユース（大阪）とセレッソ大阪U-18（大阪）による大阪ダービーは前後半に1点ずつ奪ったG大阪が勝利し、大敗した前期のリベンジを果たしました。京都サンガF.C. U-18（京都）とのアウェイゲームに挑んだアビスパ福岡U-18（福岡）は43分に奪ったDF桑原海人選手（#6）の得点を守り切り、1-0で勝利。サンフレッチェ広島F.Cユース（広島）はFW福崎伶青選手（#23）のゴールで先制しましたが、すぐさま阪南大学高校（大阪）に追いつかれ、後半も1点ずつを取り合い、ドローに終わりました。名古屋グランパスU-18（愛知）と東福岡高校（福岡）の一戦は、名古屋が前半に与えた3点のビハインドを追いつき、勝点1を分け合いました。

大会期間：2018年4月7日(土)～2018年12月9日(日)

WEST 第14節

2018年9月22日(土)
未定　阪南大学高校 vs 京都サンガF.C. U-18（J-GREEN堺（S1））
19:00　アビスパ福岡U-18 vs ヴィッセル神戸U-18（福岡フットボールセンターAピッチ）

2018年9月23日(日)
15:00　ガンバ大阪ユース vs 米子北高校（OFA万博フットボールセンター(グラウンドB)）
17:00　セレッソ大阪U-18 vs 名古屋グランパスU-18（セレッソ大阪舞洲グラウンド）

2018年9月24日(月)
15:00　東福岡高校 vs サンフレッチェ広島F.Cユース（レベルファイブスタジアム）

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