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広島が京都との首位攻防戦を制し、2年ぶりのWEST制覇! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018 WEST第18節
2018年12月10日
ピックアップマッチ
サンフレッチェ広島F.Cユース 6-1(前半1-0、後半5-1)京都サンガF.C. U-18
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018は12月9日(日)に第18節が開催され、WESTではサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と京都サンガF.C. U-18(京都)が対戦しました。
首位の広島と2位の京都による首位決戦は、勝ったチームがタイトルを手にするため、両者共に気合十分で試合に挑みました。序盤は初優勝を狙う京都が前線からアグレッシブな守備を繰り返しましたが、時間の経過と共にFW桂陸人選手(#10)が「練習から意識してきたので、今は全員が意識しなくてもできる」と胸を張る広島の組織的な守備が機能します。高い位置からのプレスで京都の攻撃を限定すると、3列目でMF松本大弥選手(#4)とMF土肥航大選手(#12)が激しい守りを披露。サイドの攻防でも、MF渡部快斗選手(#9)が京都のキーマンだったMF上月壮一郎選手(#14)の突破を封じました。
守備からリズムをつくった広島は、17分に右サイドでスローインを受けた土肥選手がゴール前にクロスを展開。「小柄だけど、クロスからヘディングでのゴールが多い。上がった瞬間にこれはいけるなと思った」と振り返るMF大堀亮之介選手(#14)がヘディング弾をたたき込み、均衡を崩しました。
1点リードで迎えた後半は、広島の勢いが止まりません。57分には、土肥選手が中盤で奪ったボールを大堀選手が左サイドに展開すると、受けたMF東俊希選手(#11)がゴール前にクロスを上げました。中央で反応したのは、「良いボールを入れてくれると思った」という土肥選手。マイナスに入ったボールを冷静に頭で合わせて、京都を引き離しました。
広島は以降も攻撃の手を緩めず、67分と70分にはリスタートから2点を追加します。76分には守備も隙を突かれ、DF江川慶城選手(#7)に1点を返されましたが、88分には左サイドを強引に抜け出したFW鮎川峻選手(#19)のパスから桂選手が5点目をマーク。試合終了間際の90+1分には大堀選手がハットトリックを達成する一撃を決めて、6-1でタイムアップを迎えました。
DF山﨑大地選手(#8)が「集大成と言える試合で、1失点したけど、良い試合だったと思います」と笑みを浮かべたように完勝と言える試合内容を披露した広島が、2年ぶり4回目のWEST優勝を達成。15日(土)に行われる「高円宮杯JFA U-18プレミアサッカープレミアリーグ2018ファイナル」で日本一を懸けて、鹿島アントラーズユース(茨城)と対戦します。
監督・選手コメント
山下弘樹 監督(京都サンガF.C. U-18)
広島は前期の対戦では、0-2で負けている相手。今回、最終戦で対戦させてもらえたのは選手にとって良い経験になりました。6失点しましたが、最後の最後まで点を取りにいくという姿勢を見せてくれた選手たちを誇りに思います。後半に連続失点しても彼らを信じていたので、粘り強く戦おうと声をかけていました。優勝は逃しましたが、育成のスタッフ、保護者、遠くまで来てくださるサポーターの皆さんの支えがあって、ここまで戦えました。注目される中で活躍するのが、プロになるには絶対に必要です。平常心を保って、自分たちのサッカーを貫いていけるかという課題は全選手の今後の財産になったと思います。
DF #7 江川慶城 選手(京都サンガF.C. U-18)
前半はこの1週間ずっと練習してきた前からの守備やDF裏への対応がそのままできました。ただ、はっきりクリアできず、セカンドボールを拾われる、クロスを上げられるなど自分たちのちょっとした甘さが失点を招きました。先にこちらが1点取っていれば相手が焦って前に出てきて、逆の展開もあったと思います。それでも、前半に失点してもまだ勝てる流れだったのですが、後半に連続失点したのが今日の結果の全てでした。
沢田謙太郎 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
一番の目標はプレミアリーグで勝ち続けて、一番の上に立つこと。前節初めて首位に立ち、優勝できたのは、彼らを評価したい。前期だけ良かったとか、夏や秋だけ良かったのはどのチームにもあります。私たちも一年通して、全部が良かったわけではありませんが、大崩れしなかった。それが無ければ今がありません。拮抗して上位争いが団子状態になった中で、チャンスを巡ってきたのは彼らの粘りと勝ちに対する意欲がどんどん高まっていったからだと思います。
MF #4 松本大弥 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
最終節で優勝を逃した昨年の思いが強かったので、今日は良い形で試合に入れました。序盤は相手にペースを握られそうになったのですが、時間の経過と共に慣れて、落ち着いて相手の逆を突いたりできました。僕の特徴である球際の激しさやアグレッシブな守備も見せられたと思います。後半は1点リードしていましたが、引いてしまうと相手がどんどん来てしまうので、前から奪えるところではいこうと決めていました。狙いがうまくいき、良い形で点が取れて良かったです。
その他の試合結果
セレッソ大阪U-18 4-0(前半1-0、後半3-0)米子北高校
アビスパ福岡U-18 2-3(前半1-0、後半1-3)東福岡高校
名古屋グランパスU-18 3-1(前半1-0、後半2-1)ヴィッセル神戸U-18
米子北高校(鳥取)をホームに迎えたセレッソ大阪U-18(大阪)は、FW藤尾翔太選手(#18)の先制点を皮切りに4点を奪い、快勝。アビスパ福岡U-18(福岡)と東福岡高校(福岡)の福岡ダービーは、東福岡が後半の3ゴールで逆転勝ちを収めました。名古屋グランパスU-18(愛知)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)の一戦は、4ゴールを奪った前節に続き、名古屋の攻撃陣が躍動。MF手嶋秀選手(#11)ら3選手がゴールネットを揺らし、白星をつかんでいます。
大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2018 ファイナル
日時: 2018年12月15日(土)13:00キックオフ(予定)
会場: 埼玉スタジアム2002
対戦: 鹿島アントラーズユース(EAST優勝チーム)対 サンフレッチェ広島ユース(WEST優勝チーム)
大会情報はこちら
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