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名古屋オーシャンズが史上最多4度目のアジア制覇 6戦全勝で優勝 ~AFCフットサルクラブ選手権タイ2019~
2019年08月18日
AFCフットサルクラブ選手権は17日(土)に3位決定戦と決勝戦が行われました。3年ぶりのアジア制覇を目指して大会に乗り込んだFリーグ王者の名古屋オーシャンズは、決勝でメス・サンガン・ヴァルガザン(イラン)を破り、史上最多となる通算4度目の大会制覇を成し遂げました。
グループステージでも対戦して、3-2で勝利していた前回王者のメス・サンガンとの決勝戦。そのリベンジに燃える相手との決勝に名古屋はGK関口優志選手、星龍太選手、吉川智貴選手、ペピータ選手、星翔太選手というスタメンで臨みました。
序盤から名古屋はボールを保持し、相手ボールになったらすばやく攻守を切り替えて相手に攻撃の形を作らせず、試合の主導権を握ります。これまで球際の戦いではイランの屈強な選手たちが優位に立つことが多かったなか、名古屋の選手たちは1対1でも負けません。
迎えた前半7分、名古屋は右サイドでボールを受けた水谷颯真選手が縦に突破します。2人のディフェンダーが寄せてきて一度はボールのコントロールを失った水谷選手でしたが、すぐにルーズボールを回収。「自分でシュートを打とうと思っていたが、平田選手の呼ぶ声が聞こえました」と、同じく下部組織育ちの平田ネトアントニオマサノリ選手にパスを出します。このボールを受けた平田選手は、冷静にDFとGKをかわし、左足でシュートをゴールに突き刺しました。
この試合を最後にクラブを離れ、ポルトガルのADフンダオへ期限付き移籍することとなっている平田選手のゴールで先制した名古屋は、その後も堅守を見せます。前線の選手たちがしっかりとパスコースを限定し、相手のエースであるイラン代表FPジャビッド選手にボールが入ると、星龍太選手や安藤良平選手が体を張った守備で自由を与えません。このまま前半は1-0と名古屋がリードして折り返します。
後半も両チームの激しいぶつかり合いは続きます。チャンスを生かしきれず、追加点を挙げることができなかった名古屋でしたが、後半13分にチームの武器であるセットプレーから追加点を挙げます。吉川選手の浮き球のパスに対して、安藤選手がペナルティーエリア外から得意のボレーシュートを放ちます。密集から抜けてきたボールにイラン代表GKサミミ選手も反応しましたが、このシュートが決まって名古屋がリードを2点に広げました。
その後、メス・サンガンがパワープレーを仕掛けますが、GK関口選手を中心とした名古屋の守備は堅く、イラン王者にゴールを許しません。逆に名古屋は何度かパワープレー返しで3点目を狙いましたが、関口選手のシュートがポストを叩くなど、惜しくもゴールはなりません。それでも名古屋は最後までリードを守り抜き、2-0で勝利。3大会ぶり4度目の優勝を果たし、日本国内で「絶対王者」と称されるクラブが、その強さをアジアでも見せつけました。
3位決定戦では、日本代表の清水和也選手が所属するタイ・ソンナム(ベトナム)がAGMK FC(ウズベキスタン)を6-4で破り、3位になりました。この試合でハットトリックを達成した清水選手は、6試合で10得点を挙げて大会得点王に輝いています。大会MVPには名古屋の吉川選手が選出されており、個人賞を日本人が独占することとなり、日本フットサルの大きな前進を印象付ける大会となりました。
監督・選手コメント
フエンテス 監督(名古屋オーシャンズ)
優勝という結果を得られたことを嬉しく思います。まずは選手たちに感謝をしたいと思います。すべての試合が非常に難しいもので、一つひとつの試合を戦うごとに成長できました。それが優勝のカギになったと思います。またコーチングスタッフ、この巨大なクラブに関わるすべての人たち、今回も日本に残って働いてくれている方々もいます。彼らにも感謝をしたいです。そして会場で、日本から応援を続けてくださったファンの方々にも感謝します。
FP #6 吉川智貴 選手(名古屋オーシャンズ)
予選から非常に難しい試合が続き、簡単なゲームは一つもありませんでしたが、こうして優勝することができて満足しています。チームを支えてくれたサポーターをはじめ、関わる人すべてが一丸となったことで優勝できたと思います。MVPに関しても、自分一人の力では間違いなく取れなかったものです。自分はゴールゲッターのポジションでもないので、こういう賞はなかなかいただけないので、非常に嬉しいです。関わってくれているすべての人に、感謝をしたいと思います。
FP #9 平田ネトアントニオマサノリ 選手(名古屋オーシャンズ)
ゴールは水谷颯真選手が、サイドで頑張ってくれて、ボールを呼んだらパスを出してくれました。GKをかわす形は練習からよくやっていたので、それがここに来て出せたのは嬉しかったです。どの試合でも勝つという気持ちで臨んでいたので、この試合も最後だからと特別な感じではなく、気合いを入れて臨みました。試合終了の時は、優勝の喜びより、長い間お世話になった名古屋を離れる寂しさで涙が出ましたね。この大会を優勝できて、一つ恩返しができたかなと思います。
AFCフットサルクラブ選手権タイ2019
大会期間:2019/08/07(水)~2019/08/17(土)
会場:タイ/バンコクフットサルアリーナ
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